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機械仕掛けの魔法使い~シム誕生編~  作者: チク


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不思議


「これで天空岩へ行けるのね」

 ルイセが魔導エレベータの上に乗る。


 魔導エレベータは一見すると、なんの変哲のないちょっとした黒い段差だ。

「さ、テムくんも乗って」

 ルイセの言葉に、ユーテムも同じように魔導エレベータに上がってみた。


「あの? だから、魔導エレベータは一人ずつ……」

「もう一つあるだろ?」

 と、アッゼが少年の背中を押し、自分も魔導エレベータに上がる。



 以前強制終了かけられた少年としては、どうしてもアッゼに後ろに立たれると変に身構えてしまう。

「俺が怖い?」

「いや……」

「不思議だよな。顔が同じで、強制終了装置も同じところにあるなんて」


 少年はどう答えたものか困ってしまうが、アッゼの方から話を切り上げた。

「まあ、いい。今は天空岩へ行こう」



「そうだ!」

「行こう行こう!」

 と、ユーテムとルイセがはしゃいでる。



「まさか、四人で行くってこと?」

「あぁ、一人の魔力じゃ無理でも、俺とシュウ二人ならこの人数いけるだろ?」

 アッゼはそんなことを言う。



「シュウじゃないって」

 という少年の手をアッゼが握る。


「手、取れてたけど治ったんだな、本当に良かった……」

 しばらくアッゼが懐かしそうに手を握っていた。

 少しだけ泣きそうになる少年。



「二人で力を合わよう」

「ん……」

 アッゼが何をしようとしてるのか、少年はわかった。

 アッゼは行き先をしっかりわかっている。少年はそこに力を注ぐだけだ。


 気づけば四人は違う場所に立っていたのだった。



「ここは……」

 少年は呆然とした。そこは少年がよく知る場所だったのだ。




     * * *


「俺はカマボコよりも桃のジュースのがいいな。シズクとリューオスが一緒に住んじゃえば最強じゃん」

 タツキの提案にシズクが顔を赤らめ……


 そして、メノウは激怒した。

「リューオスは私と住むの!」


「え?」

 意外な言葉に、タツキは目を丸くした。

「さっき、あんだけ、リューオスに怒られたのに?」


 怒られたことを思い出し、メノウはまた嫌な気分になったのだが。


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