No.5
ホテルの最上階、展示ルームに今回のお目当ての品がある。
ライに能力を行使し、この建物のインターネット回線を全て切ってもらう。
それぞれのルートを使い皆、最上階へ向かって行った。
「CLOWN、僕はどうすればいい?」
序列順位四位のカイユが言った。
カイユは他のメンバーと比べて体力が少ない。
いつも、車の中で待機させているのだ。
「ああ、能力を行使してくれ。」
「......分かった。」
【序列順位】それは、《JACK》にある強さ、
を表している。能力の使いこなしによっても変わってくるが、今の序列順位はこのようになっている。
序列順位 一位 【CLOWN】
二位 【カタハ】
三位 【ライ】
四位 【カイユ】
五位 【ユウ】
六位 【スイ】
七位 【ナキ】
八位 【ニキ】
無論、全員が能力者だ。
その中でもカイユの能力はトップクラスだった。
「ゴメンね、警備員の皆さん」
目を閉じてそう言った後に数秒経ってからカッと目を見開く。
「出来たよ、CLOWN。」
「ありがとうな、カイユ。」
カイユの能力、それは拘束。彼が操るのは透明な縄。意識的に建物全体に張り巡らせ一度に100人まで拘束することができる。
「いいんだ、僕達は救うんだ、彼らを!
そして...、奴等に復讐を。」
......俺達はそれぞれプライベートには干渉しないという暗黙のルールがある。
だから俺も皆のプライベートまでは把握していない。ただ、俺達が繋がっているのはこの《JACK》のメンバーである、という一点のみ。年齢も、住所も、普段は何をしているのか、も。多分、見た目からして未成年は俺とカタハとカイユだけ。成人してるし、何かしら働いていると思ってはいる。でも、それ以外は本当に知らない。
あと、もう1つ共通点があるとすれば、
この《JACK》の目的、だろうな。
目的は......「CLOWN?行かないのか?」
「ああ、行くよ。待ってろ、10分で帰ってくるからな」
そう言った後、俺は顔にカラスのマスクを被り、
外に出た。目の前には大勢の人だかり。
何処から情報が漏れたのかは知らないが、凡そ俺達を見に来たのだろう。
「あれ!CLOWNじゃねぇか?おい、」
クラスの男子が来ていた。知っていたのか、《JACK》を。
ひたすらに、
面倒臭いと思った。
俺はホテルの最上階まで行った。
この、背に生えている醜い羽根で。
コレが、《JACK》の名称が《黒羽》である印。
下にいる同級生達にも見られただろうな。
そう思いながら中に入った。
中に入ると、同い年くらいの男子が立っていた。
「こんばんは。素敵な夜ですね、CLOWN。」
彼は、クラスメイトの有馬 幸樹。
何故此処に?
「どぅも、特殊能力には耐性があるようで。
効かなかったんです、あなたのお仲間の縛りは。」
この尋常じゃない殺意。
相当訓練しないととこうも簡単に出すことが出来ない。
彼が今回のヤバイ奴だと、そう確信した。
「あの〜、何故この日本のごく一部は能力者となってしまったのでしょうね、」
そういうお前も能力者だろうと言ってやりたかったが抑えた。
「何が言いたい?」
「知っているんでしょう?自分がこうなった理由を。」
......「黙れ。」
「はぁ?」
「黙れ、」
「つっッツ...!...」
「黙れと言っているだろうッ!!」
俺が言うと、奴は口を閉じて這いつくばった。
目はこちらを睨んでいる。
「耐性があるんじゃ無かったのか?」
こいつは弱い。弱すぎるんだ。こいつは▒▒▒か。
「ああ、そうだな。お前はもう知ってしまったからな、どうせ忘れるだろうが言っておく、
俺は▒▒▒だ。」
「!?!、?」
「はは、やはりお前もそういう反応をするのだな。もう、いい。」
「お前は、何も知らない。此処で何も見ていない。分かったな?」
「分かりました。」
俺の能力に逆らえず、弱者は気絶した。
知られる訳には行かない。
奴等へ復讐を果たすまで。
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【CLOWN】能力・飛行
言霊
×××××××××××××××、××××××××××××××××。
××××××××××××××××××××××××。
能力を持った経緯←自分達の戦力を上げるべく能力を持たせる為、奴等は提供された実験体を幾つも用意し、適合するか否かを調べていた。
残酷な実験を繰り返した。
そうして能力を手に入れた者。
それが【CLOWN】である。
そうして、彼は3つの能力を持つ事が出来た。
後から出たのは能力を1つ持っている者たちだった。それでも、能力が有能であった場合奴等に利用される。しかし、彼等から逃げ出したケースもあった。
これらは全て【《JACK》の目的】と繋がっている。
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「おい、大丈夫だったか?CLOWN」
皆がぞろぞろと扉から入って来た。
「ああ、勿論だ。俺が簡単に殺られるとでも?」
そう仮初の顔で言うと、
「いや、そういうことじゃ......!」
と慌て出す。
「いい、今回の目当てはもうこの中だ。」
そう言うと皆がほっとしたような顔で此方を見た。
「なら良いが......」
「皆、」
「??」
「少しずつ、準備していこう。」
「奴等に復讐を。彼等に救いを。」
「ああ、勿論だ。」
【《JACK》の他のメンバー七人は、彼が”最高傑作”である事など知る由もなかった。】




