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《JACK》  作者: 時雨 咲綺
5/15

No.5

ホテルの最上階、展示ルームに今回のお目当ての品がある。

ライに能力を行使し、この建物のインターネット回線を全て切ってもらう。

それぞれのルートを使い皆、最上階へ向かって行った。

「CLOWN、僕はどうすればいい?」

序列順位四位のカイユが言った。

カイユは他のメンバーと比べて体力が少ない。

いつも、車の中で待機させているのだ。

「ああ、能力を行使してくれ。」

「......分かった。」

【序列順位】それは、《JACK》にある強さ、

を表している。能力の使いこなしによっても変わってくるが、今の序列順位はこのようになっている。

序列順位 一位 【CLOWN】

二位 【カタハ】

三位 【ライ】

四位 【カイユ】

五位 【ユウ】

六位 【スイ】

七位 【ナキ】

八位 【ニキ】

無論、全員が能力者だ。

その中でもカイユの能力はトップクラスだった。


「ゴメンね、警備員の皆さん」

目を閉じてそう言った後に数秒経ってからカッと目を見開く。

「出来たよ、CLOWN。」

「ありがとうな、カイユ。」

カイユの能力、それは拘束。彼が操るのは透明な縄。意識的に建物全体に張り巡らせ一度に100人まで拘束することができる。

「いいんだ、僕達は救うんだ、彼らを!

そして...、奴等に復讐を。」

......俺達はそれぞれプライベートには干渉しないという暗黙のルールがある。

だから俺も皆のプライベートまでは把握していない。ただ、俺達が繋がっているのはこの《JACK》のメンバーである、という一点のみ。年齢も、住所も、普段は何をしているのか、も。多分、見た目からして未成年は俺とカタハとカイユだけ。成人してるし、何かしら働いていると思ってはいる。でも、それ以外は本当に知らない。

あと、もう1つ共通点があるとすれば、

この《JACK》の目的、だろうな。

目的は......「CLOWN?行かないのか?」

「ああ、行くよ。待ってろ、10分で帰ってくるからな」

そう言った後、俺は顔にカラスのマスクを被り、

外に出た。目の前には大勢の人だかり。

何処から情報が漏れたのかは知らないが、凡そ俺達を見に来たのだろう。

「あれ!CLOWNじゃねぇか?おい、」

クラスの男子が来ていた。知っていたのか、《JACK》を。

ひたすらに、



面倒臭いと思った。


俺はホテルの最上階まで行った。

この、背に生えている醜い羽根で。

コレが、《JACK》の名称が《黒羽》である印。

下にいる同級生達にも見られただろうな。

そう思いながら中に入った。


中に入ると、同い年くらいの男子が立っていた。



「こんばんは。素敵な夜ですね、CLOWN。」



彼は、クラスメイトの有馬 幸樹。




何故此処に?




「どぅも、特殊能力には耐性があるようで。

効かなかったんです、あなたのお仲間の縛りは。」


この尋常じゃない殺意。

相当訓練しないととこうも簡単に出すことが出来ない。

彼が今回のヤバイ奴だと、そう確信した。


「あの〜、何故この日本のごく一部は能力者となってしまったのでしょうね、」


そういうお前も能力者だろうと言ってやりたかったが抑えた。


「何が言いたい?」


「知っているんでしょう?自分がこうなった理由を。」


......「黙れ。」

「はぁ?」


「黙れ、」


「つっッツ...!...」


「黙れと言っているだろうッ!!」


俺が言うと、奴は口を閉じて這いつくばった。

目はこちらを睨んでいる。

「耐性があるんじゃ無かったのか?」

こいつは弱い。弱すぎるんだ。こいつは▒▒▒か。

「ああ、そうだな。お前はもう知ってしまったからな、どうせ忘れるだろうが言っておく、

俺は▒▒▒だ。」

「!?!、?」

「はは、やはりお前もそういう反応をするのだな。もう、いい。」

「お前は、何も知らない。此処で何も見ていない。分かったな?」

「分かりました。」

俺の能力に逆らえず、弱者は気絶した。

知られる訳には行かない。

奴等へ復讐を果たすまで。



▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒


【CLOWN】能力・飛行

言霊


×××××××××××××××、××××××××××××××××。

××××××××××××××××××××××××。

能力を持った経緯←自分達の戦力を上げるべく能力を持たせる為、奴等は提供された実験体を幾つも用意し、適合するか否かを調べていた。

残酷な実験を繰り返した。

そうして能力を手に入れた者。

それが【CLOWN】である。

そうして、彼は3つの能力を持つ事が出来た。

後から出たのは能力を1つ持っている者たちだった。それでも、能力が有能であった場合奴等に利用される。しかし、彼等から逃げ出したケースもあった。


これらは全て【《JACK》の目的】と繋がっている。



▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒


「おい、大丈夫だったか?CLOWN」

皆がぞろぞろと扉から入って来た。

「ああ、勿論だ。俺が簡単に殺られるとでも?」

そう仮初の顔で言うと、

「いや、そういうことじゃ......!」

と慌て出す。

「いい、今回の目当てはもうこの中だ。」

そう言うと皆がほっとしたような顔で此方を見た。

「なら良いが......」

「皆、」


「??」



「少しずつ、準備していこう。」


「奴等に復讐を。彼等に救いを。」


「ああ、勿論だ。」




【《JACK》の他のメンバー七人は、彼が”最高傑作”である事など知る由もなかった。】



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