No.13
「皆、持ち場に着いたか?」
ライは全員に独自のインターネットのみを使い通信する。
「今回は何かがおかしい。警察が何もインターネットを使ってない、何か企んでいるだろう。
変装してもう持ち場がバレている可能性がある。各自程よく動いておいてくれ。」
全員からOKの返事が来たのを確認した後、ライは巡回して行く。また上層部が施設から新しい能力者を《JACK》対策本部に送り込んだのかとも思ったが俺より後に通信系の能力を手に入れたとは考えにくい。でも、誰が?
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「もうそろそろ?蛍捜査官?」
前野さんが言った。
「はい、そろそろです。俺の周りに集まっといてください」
俺は触れた者を特定の場所に移動させる事が出来るからだ。これがテレポートの能力。
ライのことだからもう違和感を感じているだろう、少し移動させている頃か。
でも、それが俺じゃなかったら効いてたかもな。
俺がテレポートの能力を持っていなかったら。
それぞれの目の前に転移させられる。
ごめん、犯行予告の時刻まであと30分だろう。盗む前に捕まえさせてもらう。はは、狡い姑息だと言われても気にしない。だって俺は元《JACK》の頭、CLOWNなのだから。
もう端から分かってるだろう?皆なら。
「行きます、皆」
俺は全員に順番に触れていく。
その度テレポートして居なくなっていく。
あとは、俺と村上さんだけ。
「着いてきてくださいね?村上さん」
「ふっ、いいですよ?君こそ置いていかれないようにね?」
多分、今回俺がCLOWNである事が捕まえることと同時に分かってしまうだろう。無理にでも。
でも、皆なら。
▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒鈴木捜査官とスイ
「どーも?お姉さん、捕まってくれますか?」
急に目の前に現れた青年は唐突に言った。
警察だ、気付かれてる!
「ッツ!」
「逃げても無駄っすよ、もう、アンタは捕まってるんすからね♪」
既に腕には黒い手錠が掛けられていて外そうとしても外せない。能力が効かない!
「今からアンタにはこちら側に来てもらうっす!俺に着いといてくださいネ?」
そう言った警察はケラケラと笑った。
▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒金森敬斗捜査官とナキ
「すいません、逮捕されてください」
「は?何言ってんだ?」
急に目の前に現れたヤツは笑顔で言った。
「ホラ、こっち来てくださいね」
そう言われて気付いた。
「は?んなっ!何時やりやがった!?」
腕に手錠がいつの間にか嵌められている。
「だから!こっちに来いってば!」
少し大きな声で言われ少しビビったのは事実だ。
▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒前野さんとモモ
「モモさん、ですよね?」
急に現れた女は僕にそう言った。
「そうだけど、何?」
「捕まえに来ました〜えいっ!」
そう言ったヤツは警察だった。
えいっ!と言った訳が気になってヤツが手を伸ばした方を見ると俺の腕があってカシャンと手錠が嵌められた直後だった。
「ちょ!離せ!」
「え、嫌ですよ。蛍くんの作戦ですしね」
「蛍......?」
「はい!彼は超能力を使うんですよ!凄いでしょう?」
そう言った女は俺の腕を引っ張って何処かに連れ去ろうとしていた。
蛍......ソイツは多分能力者だろう。多分上層部の奴等が配属させた施設から来た能力者。
次いでに頭もきれている様だ。
冷静に分析してんじゃねぇよ!俺は捕まったんだぞ?!今すぐコイツを俺の炎で......つって出来ねぇ!この手錠、、、能力が出せないようになってんのか。
▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒金森 蛍捜査官と村上 覚捜査官とカイユとカタハ
「よっと、荒いねぇ蛍クンは。」
目の前に現れた男はホタルという知らない人物に文句を言っているようだった。この能力は瞬間移動か?こんな能力を使えるヤツが警察になっているとは!施設から出たヤツだろうけど。
「んで、そこにいる餓鬼がカイユとカタハなのかな?蛍クン?」
そう言った男は何も無い所に向かって言った。
「アレー?蛍クン?」
「......はいはい、分かりましたって。それより、俺の呼び方。捜査官って付けてくださいヨいい加減。」
そう言って出て来た人物は!
「よう、カイユ...カタハ」
弱々しく言ったそいつは!
「ン?何?知り合いだったの?蛍捜査官?」
「「CLOWN!?」」
「何でお前が《JACK》対策本部にいるんだよ?!」
思ったことが口に出てしまう。
「そうだッ!拘束!」
頭に血が上っているのかカイユが拘束の能力を出した。
「残念だけど、ごめんな。カイユ。ほら、村上さんも」
そう言って軽々と能力を消して男も助けた。
「は?何でCLOWNが能力を何個も......」
「それは後にしろ、俺は行ってくるから。
村上さんよろしくお願いします」
「アイヨ!」
そう言い残しCLOWNは消えていった。
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「やぁ、CLOWN。こんな所でどうしたんだい?」
ライは俺に言ってくる。
「お前を....捕まえに来た。」
「へぇ?お前がどうやって?」
「こうやって、だ。
”ライは30分間体を動かすことが出来ない。”」
「ぐあっ!何、したんだ???」
「さぁ?行くぞ、《JACK》のライ」
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「連れて来たよ、蛍捜査官」
皆が駐車場に集まって来た。
それぞれ俺が用意した手錠を掛けさせてくれていた。
「あのね、こういうことは早く言って欲しかったんだけど。《JACK》のメンバーも超能力者だって。」
前野さんが少しお怒りのようだ。
「スイマセン......」
「おい!どういうことだ?CLOWN?」
「ホント、貴方が敵になるとは思っても見なかったわ。」
手錠を掛けられ捕まっている皆が俺に問いかける。
「CLOWN...?蛍捜査官、説明はしてくれるんですよね。」
鈴木くん達も俺に目を向けてくる。
「いいですよ、先に署の方に行きますか。
話したいことが......山ほどあるので。」
俺は一斉に転移させた。




