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case5

ブックマークしてくださった方、ありがとうございます。前回の前書きには登場人物増えそうな感じで書きましたが多分1回目はこの2人までのような気がしてきました。ごめんなさい。

そういうことなら早くしないと!もう時間がほとんどない。確か婚約が発表されたのはパーティーの最初。ということはパーティーで中座したとしても発表は終わっているってことだ。

–––そもそも主役が中座できるわけなかったね。うん。


じゃあその前に死ぬとして。

どうやって死のうか。毒とかナイフとかがあればいいんだけど、生憎場所がわからない。唯一わかるのは厨房だけど、パーティーの前なんだから人が多いに決まってる。却下。


なんか事故を起こす?


じゃあどんな事故?


簡単なもの…


「…階段」


そうだ、階段からの転落であれば事故として処理できる。事故であれば自殺よりはまだ後始末が楽だろう。自殺だと他家に漏れた時がめんどうだ。それとパーティー用のいつもより丈の長いドレスを着ているのならばまだ不自然ではない。ちょうど私のこの部屋は2階にあるわけだし。


「お嬢様、紅茶をお持ちしました。本日はオレンジペコにいたしました。お砂糖はいつも通りの個数でよろしいですか?」


「ええ、ありがとう。飲み終えたらドレスに着替えて一度会場の方まで見に行っても良いかしら?」


「ええ、大丈夫ですよ。ご用意しておきますね。」


決行はこの時がいいわね。少し浮かれたようにしていれば周りからも事故として認識されそうだし。


–––この時はまだ何も知らなかった。そんなに単純なものじゃないってことを。

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