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case3
展開のんびり参ります。
「本日の予定ですが、朝食が終わり次第夜に行われます、お嬢様の誕生日パーティーに向け準備を始めさせていただきます。ドレスは…」
ロゼッタの話が半分も入ってこない。それもそのはず、自分が死んだはずなのに、ということを除いてもロゼッタだって私が結婚したのとほぼ同時期に亡くなっていた。
–––だって私のお茶に毒が混ぜ、られて、い、た、から。
「…ヒック…」
「おおおお嬢様!?」
だって、だってロゼッタが生きている。なんでなのかはわからないけどまた会えたんだ。
涙が止まらない。
–––この時ひたすら泣いてしまったことで大騒ぎになってたみたい。でも私の意識はそこで一旦フェードアウトしてしまった。