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ファルコンZ  作者: 大橋むつお
21/29

21:銀河連邦大使・2

ファルコンZ・21 

『銀河連邦大使・2』         



☆………銀河連邦大使2


 大使の船は大したものだ……。


 最初はのんきにダジャレが出るほど、豪華なもてなしを受けた。


 船内には25メートルのバーチャルプールがあった。よほどの客船でもないかぎり、リアルな25メ-トルプールは無い。たいてい、5メートルのバーチャルプールで、水流を作って距離感を出している。実感は25メートルでも、ハタから見ていると5メートルしかないので、なんだかプールに泳がされてますって感じで、見ばのいいもんじゃない。うんと昔の感覚で言うと、下りのエスカレーターを登って、永遠の階段を上っているような錯覚をするのに似ている。

 それが、この船ではリアルに25メートル。設定の仕方では、カリブや地中海の海も再現できて、一時間のつもりが三時間も泳いでしまった。


 泳いだ後は、マッサージをしてもらった。ファルコン・Zは電子マッサージ機があって、一瞬で凝りをほぐすのだけど、なんとも味気ない。実際人にやってもらって、少しずつ凝りがほぐれていくのは快感だった。

 プールもマッサージも大使がいっしょだった。水着の大使はモデルのように均整のとれたからだつきをしていて、同性のミナコが見てもほれぼれした。


「さ、あとはお食事にしましょう」


 食事は、流行りの古典日本料理。それも肩の凝らないバイキング式だったので、大使船のクルーといっしょになって、美味しくて楽しい食事ができた。

 で、自然と会話も弾んでくる。

「あなたたちは、楽しむ天才ね」

 大使から、お褒めの言葉をいただいた。

「よかったら、お願いしてもいいかしら?」

「何でしょうか?」

「ベータ星に寄ってもらいたいの」

「ベータ星?」

「ええ、国王が亡くなられて、マリア王女が、とても気落ちしてらっしゃるの」

「そりゃ、お父さんでいらっしゃるんですものね」

 ミナコが庶民的な答をした。


「……女王になられるんですね」

 ミナホは、核心をついた答をした。


「そう、いろいろ難しい星だから、自信を無くして落ち込んでいらっしゃる。あなたたちが行って慰めてくれると嬉しいんだけど」

「それは……」

 ぜひ……と応えようとしたらミナホに先を越された。

「船長と相談してみます。航路については船長の権限ですから」

「ええ、もちろんそうでしょう。私からの願いとしてお伝えくださいな」


 どうやら、その話が目的であったらしく、そのあとはうまくあしらわれて、三十分ほどで、ファルコン・Zに帰ってきた。


「さよか、あのオバハン、そんなこと言うてきよったんか」


 マーク船長の目が光った……。



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