吐き出したい

　私の中の戦いは、いつまで続くの？　終わらない。終わらないから、人なんだ。繰り返してく、思いの欠片。それがきっと人なんだ。きっときっとそうなんだ。

　吐き出せば、楽になるのに吐き出せない。心臓が、潰れそうだ。頭が、壊れそうだ。

　どうして？　どうして気持ちの赴くままに、できないの？

　仕方ないんだよ。怖いから。あの子に嫌われたくはない。

　そんなガードがあるからいけない。

　分かってる。分かってるけどできないよ。自分の味方は自分だけ。周りを見てよ。どうかな？　ほらね。誰も助けてくれないよ？

　信じてないんだ。酷いやつ。

　信じられるか。そんなもの。

　大好きなのに？

　ああ、そうだ。大好きだからいけないんだ。試してしまって壊れてからじゃ意味が無い。壊れてからじゃもう遅い。お前は能天気でいいな。私だってそうなりたい。お前のようにそうなりたい。

　何よ。私が能天気？

　ああ、そうだ。お前は何も考えずに、ふらふらとただ生きている。頭空っぽで生きている。私と違って楽なんだ。

　ふざけないで。馬鹿にしないで、私の勇気。あなたは弱虫。分からずや。

　分かっているのに分からない。出来るはずなのに出来ないんだ。

　可能と不可能は対になっているけれど、私の出来ると出来ないは、そんな次元にはいないんだ。

　弱虫だから何だって？　私は私で君は君。

　ああもう嫌だ。

　この輪の中にいたくないよ。だけどね外れてしまうのは、もっと嫌だっていうんだから、それはそれは可笑しな話。

　本当に、愉快だよ。私ってのは、愉快だよ。

　何でかな。世界はずっと終わらない。

　私の存在なんだろな。私はきっといなくていい。

　いなくたって、世界はほらね、まわってる。君の周りも、まわってる。

　何でかな。私は狂ってしまうのに。君がいないと駄目なのに。なのに君は、狂わない。

　別に狂って欲しくはない。ずっと動いていてほしい。壊れてしまうのは嫌なんだ。

　だって君が好きだから。いろんな世界をよく見てさ、それを分け合えばいいと思う。私はそうやって生きてきた。

　ただ、ひとつだけ言うならば。そう、私の存在を、どうしたって知りたくて。知りたくて知りたくて仕方がない。

　存在してていいですか？

　私はあなたの糧になりたい。あなたのためにできることが、もしもひとつでもあるならば、何だってしようと言うかもしれない。

　ねえ、お願い。教えて下さい。答えて下さい。本当の、本当の本当の私のこと。

ご愛読ありがとうございました。

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