夢で逢う君
夢をみた。
あの頃の君が笑っている。楽しそうに。
田舎の城下町で、ゲームセンターもないようなところだけれど。
今の僕はあの頃と違うんだ。
趣味も増えたし、お洒落になったし、色々な事も分かるようになっている。
僕は君を幸せにできている。
僕も同じだ。
こんな田舎でも、一緒にいる人が違うだけで色が違ってみえる。
幸せいやこういうのを至福というのだろう。
次第に君の顔が見えなくなっていく、空間が歪んでいく、引き離されるかのように。
ふと、目が覚める。
夢だったのか。僕は何とも言えない空しさを感じた。
でも現実よりはるかに幸せを感じた。
夢が現実より幸せになるのはどういうことだろう。
自分を笑いたい気持ちになった。
朝なのに清々しい気分になんてならない。こんな幸せで残酷な夢を見たんだから。
僕はもう夢でしか君に逢えない。