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書いちゃえ

作者: 尚文産商堂
掲載日:2011/11/30

自分が勤めている会社で社報誌を編集するということで、広報部にいる自分が、社の業務内容について書くようにと、課長から言われた。

そういうわけで、社内図書室で、社史を読み返して、どんな感じの業務を行ってきたのかを確認していた。

また、業務内容を知るために、必要な書類を手に入れた。


さて書こうと、パソコンを立ち上げて、キーボードを叩こうとすると、うまく出だしが書けない。

何か書こうという気持ちばかりが先に出てしまって、空回りしてしまっているようだ。

仕方ないから、これまでの社誌を読み返して見る。

第51期入社式でふと気づいた。

俺から見て10年ほど先輩に当たる彼らの中に、今の課長を見つけた。

今と髪のフサフサ具合といい、その顔つきといい、ほとんど変わっていなかった。

唯一変わったところといえば、今は薬指に指輪がはまっていることだろう。

40代になり、子どもも3人いる課長と比べて、俺はまだ結婚もしていない。

親からいろいろ言われているが、それでも結婚しようにも相手がいない。

ここでふと考えた。

社内恋愛で結婚した人たちに焦点をあてるというのはどうだろうか。

俺はすぐに原稿に取り掛かった。

すぐに規定分の分量を書き上げて、さらにおまけまで書くことができた。

念のために、気乗りはしなかったが、どうにか書き上げた、真面目な書き方をした社史のまとめも用意して、両方を翌日に課長へ見せる。


課長は、少し考えてから近くにいた人を呼んで、俺の文章を読ませた。

3秒後には課長へ答えていた。


社誌は、社内だけで読まれるものだからということもあり、社内結婚史が採用された。

一方で広報誌については、社外に配られるということで、多少修正を加えて、真面目な社史が採用された。

これから先、俺の社内誌の書き方が面白いということで、見開き2ページをもらって、連載を書くこととなった。

それは、課長補佐となった今でも続いている。

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