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シャボン玉飛んだ
大好きなおばあちゃんが亡くなった日、涙が枯れるほど泣いた。
突然の出来事だったこともあって、心は現実を否定していた。
次の日、泣き腫らしたひどい顔でおばあちゃんにお別れをした。
たくさんの花に囲まれたおばあちゃんは、骨と灰を残して煙になった。
お骨を壺に納めた次の日のこと、私の体に異変が起きた。目からシャボン玉が出てくるようになったんだ。
はじめの内は驚いたけれど、三日もすれば慣れてしまった。
毎日毎日、ふとした瞬間にシャボン玉は顔を出し、ゆっくりと時間をかけて膨らんで、私の体から離れていく。虹をまとってふわりふわりと空に昇っていくシャボン玉につられて私の顔も上を向く。
「天国に届くといいな」
そう願うそばから、またひとつ生まれたシャボン玉が空に旅立っていく。




