3/41
おちた
中学のときだ。屋上から女子生徒が飛び降りた。彼女としっかり目が合ってしまった俺は、高校、大学と進学しても彼女の顔を忘れられなかった。
教員免許を取得した俺は現在、母校の中学で教鞭をとっている。自殺した女子生徒は今や七不思議の一つになっている。
自殺した日と同じ曜日の同じ時間になると、彼女は屋上から真っ逆さまに落ちていく。あの日と変わらず美しい姿で。窓越しの一瞬の逢瀬は、俺をしごく幸せにする。死ぬまでこの幸福が続けばいい。
中学のときだ。屋上から女子生徒が飛び降りた。彼女としっかり目が合ってしまった俺は、高校、大学と進学しても彼女の顔を忘れられなかった。
教員免許を取得した俺は現在、母校の中学で教鞭をとっている。自殺した女子生徒は今や七不思議の一つになっている。
自殺した日と同じ曜日の同じ時間になると、彼女は屋上から真っ逆さまに落ちていく。あの日と変わらず美しい姿で。窓越しの一瞬の逢瀬は、俺をしごく幸せにする。死ぬまでこの幸福が続けばいい。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。