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幼なじみ2人は百合すぎる  作者: 天音ココア
14/14

第14話 夏ときどき百合

今年の夏は猛暑続きだ。


今日もニュースでは全国各地で猛暑日になることが報道されている。

「日焼け止めも持って、日傘も····」


プールに行くのは何年ぶりだろうか、記憶では小6になると思う。

毎年夏は寒いくらいに冷房の効いた病室でテレビ越しに夏を感じるだけ。

でも今年は肌で夏を感じることが出来る。

だって今年は·····


◇◇◇◇◇◇◇


「着いたー!!」


真弥はプールに着いた瞬間両手を上げてはしゃいでいる。

夏の日差しが白い肌に反射してより一層真弥を眩しくする。


「真弥ちゃんそんなにはしゃがないの〜」

「だってプールだよ!夏のプール!」


今どきのJKがプールでここまではしゃぐことがあるだろうか。真弥と桃寧は受付をすませ更衣室で水着に着替える。


「と、どうかな!、、、」


桃寧はあの時選んだ白い水着を着ていた。

あまりの美しさに通行人はみんな桃寧の方へ目を奪われてしまう。

一方真弥の水着は黒いビキニで下にはパレオを巻いている。


「おい、あの2人ちょー可愛くね?!」

「ちょっと声掛けてみる?」


近くで男2人が話しているのが聞こえ、真弥は鋭い眼光を男達に突きつける。


「や、やっぱやめとこうぜ、、」

「もう一人の子可愛いけど超こえぇ、、、」


2人は真弥の眼光に怯えそそくさと退散していった。


「どうしたの真弥ちゃん?」

「なんでもないよー、ちょっと虫がいたから」


真弥はなんでもないよという風にニコッと笑って手を取った。


「じゃあ流れるプール行こ!」


2人は浮き輪を抱えて流れるプールへと向かった。


「あ、ちょっと待って、、」


桃寧が真弥の腕をとって引き止めた。


「日焼け止め、、塗ってくれない?」


桃寧の上目遣いはいつもずるい。

本人は無意識だろうが真弥からしてみればいい迷惑だ。


「これかな?」


真弥が桃寧のカバンからクリームを見つけ振り返ると。

塗ってと言わんばかりにうつぶせで寝転ぶ桃寧がいた。

真弥は瞬時に察しクリームを手に取り、そっと桃寧の背中に触れる。

桃寧の体が一瞬ビクッと跳ねる。

それでも構わず背中から腰へと塗り進めていく。


(腰細、、、、)


桃寧のキュッと引き締まった腰を真弥は無意識に触り続けてしまう。

ふと桃寧のほうをみると耳を真っ赤にして小刻みに震えていた。


「ま、真弥ちゃん、、、、」


か細い声が聞こえた。


「あ!ごご、ごめん!」


真弥はハッとし手を離す。

桃寧は体を起こし一言


「エッチ、、、、」

(ぶち犯してぇ、、、)


ここから真弥は拳を握りながら必死に理性と戦うこととなりました。


◇◇◇◇◇◇◇


流れるプール、波のプールなどいろんなプールを二人は遊び回った。

そして二人はこの施設の目玉であるロングスライダーに並んでいた。


「やっぱ混んでるねぇ、、、」


三十分以上炎天下の中二人は日差しにさらされていた。


「桃寧、大丈夫?」


真弥は桃寧の体を心配する。


「ちょっとキツイけどあとちょっとだから、、」


桃寧はなんとか踏ん張っている様子だった。

真弥が桃寧を支えようと手を伸ばしたとき、ちょうど係員さんからの合図があった。

二人はその合図にホッとしボートに乗り込む。


「それでは取っ手を離さないように注意してくださいねー」


係員さんはそう言うとボートをゆっくり押し出した。


「「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」


ボートは長いスライダーを右へ左へ蛇行しながら加速し滑っていく。

二人とも体がボートから吐き出されそうになるがなんとか取っ手を離さないようにする。


「真弥ちゃん!これはやーい!!」


桃寧がいつになくはしゃいでいる。

桃寧がここまではしゃぐのを見るのは何気に初めてかもしれない。

そう思うと真弥は自然と口元が緩んでしまう。

楽しい時間というものはあっという間でボートは激しい水しぶきを上げながらゴールに到着した。


「ケホッ、、、!」


桃寧は笑いながら口に水が入ってしまったらしくむせていた。


「楽しいね桃寧ちゃん!」


太陽に負けず劣らずの笑顔で真弥は笑った。


◇◇◇◇◇◇◇


時刻は夕暮れ時に。

夏の西日は目に悪いほど照り輝いている。


「楽しかったー!」


桃寧はなんだか肌がツヤツヤしていてとても満足そうだ。

過去を受け入れ前に進むと決めたあの日から確実に桃寧は変わり始めていた。

そんな姿を見ていて真弥は嬉しさの反面寂しさも感じるようになった。

もしかしたら桃寧が離れていく。

そんなことも考えてしまう。


(せっかく彼女になったのにこんな事考えちゃうなんて、、、)


そんな事を考えているうちに二人は自宅の前まで来ていた。

桃寧は静かに真弥に近づきキスをした。


「、、、、?!」

「今日は楽しかったよ!ありがとね」

桃寧は少しかを赤らめながら言う。


真弥は突然の出来事に目を丸くしたがここで理性はプツンと切れた。


さりげなく周りに人がいないのを確認して真弥は舌を絡ませる。

お互いの唇が溶け合い頭での思考は完全にストップする。


「、、、、っ」


息継ぎもままならないほどに真弥は桃寧から離れようとしない。


「ぷはっ、、、、!」


ようやく真弥は桃寧を解放する。

しかし全然収まっている気配はしない。


「しょうがないなぁ、、、」


そういって桃寧は真弥の手を取り自分の胸に当てる。


「ちょっとだけだよ、、、、?」


真弥は桃寧を抱き上げ自分の家へと運び出す。

都合のいいことに親は不在。

階段を駆け上がりベットに桃寧を投げ出して馬乗りになる。


「桃寧ちゃんが悪いんだからね、、、、、?」


皆様長らくお待たせいたしました!作者の天音ココアです。

色んなことがリアルで重なっていまして執筆の時間をなかなか取ることができず更新を放置していたことをここで謝罪いたします。

さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?

今回はプールでのお話を書かせていただきましたが次回はいよいよ本格的に一線を越えてしまう!かもしれません、、、

なんとかr15指定で収まるようにかけたらいいなぁなんて思っています。

一応これ官能小説ではないので笑

次回の更新もいつになるかわかりませんが、お待ちいただけるとありがたいです!

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