表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界スペースNo1(ランクB)(EX)(完結編)  作者: マッサン
第三次 疾風怒濤編
230/353

8 久遠 1

登場人物の簡易紹介(誰かわからない奴がいた時だけ見てください)


ジン:地球から召喚され、この世界で改造人間にされた男。

ナイナイ:異世界からこの世界に召喚され、ジンと同じ改造を受けた少年にして少女。

ダインスケン:異世界からこの世界に召喚され、ジンと同じ改造を受けた爬虫人類。

リリマナ:ジンに同乗する妖精。

ヴァルキュリナ:ジン達を拾った女正騎士。竜艦Cガストニアの艦長。

クロカ:女ドワーフの技術者。Cガストニア所属。

ゴブオ:ジンについてきたゴブリン。

アル:冒険者の少年戦士。

パーシー:スイデン国所属の少年騎士。

コーラル:スイデン国所属の青年騎士。


レイシェル:クイン公爵家の令嬢にして魔法戦士。

ノブ:地上最強の霊能者。

ジルコニア:ノブに同乗する妖精。

ドリルライガー:ドリル戦車に宿ったエネルギー生命体。合体形態・ザウルライガー。

リュウラ:クラゲ艦・Cウォーオーの艦長を勤める魔法戦士の少女。

エリカ:オーガーハーフエルフの整備士兼副艦長。

オウキ:元魔王軍空戦大隊の親衛隊。核戦争で荒廃した世界から来た拳法家。

 ある銀河のある太陽系のある惑星。

 そこは天国だった。


 そこを他所の星の住人が見れば、平和な星だと思うだろう。

 とはいえそれは余所者の視点だ。

 その星にはかつて、多くの生物があった。だから生存競争があった。生きる物も滅びる物もあった。


 しかしそれでも多くの種族からは平和に見えただろう。

 その星はかつて、多様な草木が繁茂する、生物のほぼ全てが植物の星だったのだ。


 進化というものは子々孫々と続く中で生まれる、多様性の蓄積だという。

 それは偶然の積み重ね‥‥ランダムの向かう先だとも言えよう。

 その星で起こった進化は、植物が種を増やし生物全てのニッチを埋める方向へたまたま向かったのだ。


 何億年もの時間、植物達は適応と進化を繰り返した。

 まぁ「億」だの「時間」だのという概念はその星には無いが。

 植物の天国のまま、天国で生い茂る物が移り変わっていった。


 何時までも、どこまでも。


 激しい動的な戦いがほぼ存在しない天国。

 そんな天国だったが‥‥変化が全く無いわけではなかった。


 遠い遠い時間の流れの中、ついに星全体に変化が起こった。

 永遠に植物が繁茂し、植物だけが移り変わっていた星が‥‥他の星の生物と出会ってしまったのだ。


 その星も宇宙の中にある。

 だから宇宙には影響を受ける。

 その星にも毎日無数の隕石が降り、そのほとんどは星の大気で燃え尽きるのだが、ごく稀に奇跡的な確率で地上に落ちてくる。


 そこに()()異様な物が含まれている可能性も、奇跡的にはあるだろう。


 そして、試行回数が無限であるなら、どんな小さな確率もいつかは起こるのだ。


 その星の植物は次々と滅んでいった。

 他所からの刺激が、今までになかった変化を引きおこしてしまったのだ。


 その星には()でも植物が生い茂っている。

 だが変化はもう起こらない。

 いや‥‥起こり続けてはいるが、もう天国が変わる事は永遠に無いのだ。

 時間はいくら流れようと、もうその星には何も訪れない。星全土を覆う植物に包まれたまま、未来永劫姿を変えないのだ。


 ある銀河のある太陽系のある惑星。

 そこは永遠に天国である。

ついに出会った二組の英雄チーム。

だが意気投合というわけにはいかず、微妙なしこりが生まれる。

そのタイミングで起こる、大国への魔王軍の襲撃。

救援に向かったものの、かつて倒した筈の敵が現れ大苦戦。

かろうじて勝利を掴むも、大国は壊滅した。

戦いは混迷と激しさを増す――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ