☆連載に感想を書く理由
連載に感想を書く理由、それは、それが唯一継続してできる作者への「応援」であると考えるからです。
いわゆる作者への応援としては、BM・評価点・レビューと感想があげられます。この中で、BMと評価点については、ある意味応援となるのはたった一回のみです。レビューに関しても、書き直しはできますが、一作品に一回しかレビューを書くことはできません。
短編なら、これらはどれも次の作品へのモチベーションに十分なると思います。ただ、連載の場合、その初期にこれらの応援をしてしまったら、後は何もすることができません。ランキングに載るような偉い作品でない限り、ポイントの継続的な増加っていうのは見込めないものです。ポイントは初期に溜まり勝ちで、それをもって完結までの長い時間モチベーションを維持する、というのは容易でないと考えます。
作者的には、PVという指標もあります。ポイントと違い、PVは固定読者がいる状況で連載を継続すれば、どんどん増えていく事でしょう。でも、時にこう考えてしまう事が有るのです。これ、本当に読んでもらえているのかって。あるいは、オフラインリーダーが設定に従って作品のダウンロードを行っているだけで、設定した読者は実は落とすだけで読んでいないのじゃないか、って。
反応が全くない状況、で書き続けていく、っていうのはとても辛い作業なんだろうと思います。ですので、作品が生きている限り、「応援」することのできる感想を書こう、書いてほしい、と思うわけです。書籍化作家さんなどは、ポイント・BMいずれもとても大切でしょう。でも、そうでない作家さんには、ポイントよりもむしろ感想の様な反応を求めている方が少なくないようです。
では、感想でどんな応援をすることが出来るか、ですが。実際に読者が作者にできる事なんて、ほんの限られた事に過ぎません。読者には、例えば作家と編集者の間の様な、責任も権利も無いのです。だから作者を引っ張ってリードしていく、なんてことはできるわけがない。
ただ、できる事が有るとしたら、それはそこに読者がいるよ、ちゃんと読んでいるよ、ということを継続して示し続けていく事ぐらいだと思うのです。コーチではなく、無名の伴走者として、作者に声をかけながら、共に完結というゴールを目指し、そのゴールインを見守る、というのが読者が(連載の)作者にできる最大の事なんだと考えています。
というわけで、これが筆者が連載に感想を書く理由です。