★作中人物に語りかける
お話の展開や主人公の性格などについて、ちょっと言いたいなあ、と思う事はよくある話。
でも、それを作者さんに直接語るのもなんだなあ、と。だからと言って、独白で書くにしても、なんか作品批判に見えないかと心配になる。そんな小さな棘が生えている内容を、書く際の話。
そんな時に使えるものとして、作中人物に語りかける、というパターンがある。
作中人物は作者の頭の中では実際に生きて動いているという話が有るのだけれど。でもその存在は神である作者とは違って、より等身大に近い。だから、語りかけるのも比較的抵抗がないし、作中人物にアドバイスとか意見、という形で自分の意見を述べる事が出来たりする。
もちろん、相手は「等身大」だから、「非丁寧語」というよりは「ため口」的になったり。
例えば、#1でコメントした「こんな感想は嫌われる!?作家がモヤる”悪気の無い感想”7選」の1.「フランクすぎるため口」にてあげられていた例。
「主人公つよすぎるやろwwこれはマジキチ」
は、まあ確かにこれはひどいかもしれない。ただ、これを作者向けに「主人公ちょっと異常なほどに強すぎませんかねえ」としたり、独白的に「主人公が強すぎ。ちょっと異常なほど」としても、やっぱり棘が見えてしまう。
これを、例えば「主人公さん、あんたちょっと強すぎ。少しは手加減せーや」(適当な関西弁)としたら、少しはマイルドにならないだろうか、と。
というわけで、以下作中人物に語る感じの例。
メンタルの弱いヒロインが、親に自分の想いを主張できなかった回
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ヒロインなんだから、そこはもうちょっと自己主張しないといけませんねえ。
こうなったら、既成事実か! /w
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主人公がきちんと動かない回
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いやそこは… って言ってもしようがないのですが。
でもせめて、そこではカッコつけてよ。様はつかないモブだけれど一応主人公なんだから。
傍観者に徹するばかりでは、先がないし。
(後略)
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自分の生きる意味、と言いながらその彼女に煮え切らない主人公に対して
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(前略)
ほんともう、あきらめて捕まってしまいなさい。
あんたの「生きる意味」なんだからあ。
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タイトルに出てくる「運命の人」がなかなか出てこないうちに話が進んでしまって
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運命の女の子、早く出てこないと、彼を取られちゃうよ/w
(以下略)
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やっと想いを返してもらったヒロインに対して
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おお、やっと。
おめでとう。報われたねえ。
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お祝いの言葉も、作中人物に向けて語ると、ちょっと雰囲気が変わってきたり。