『視覚を包み込む影の思想』
『視覚を包み込む影の思想』
㈠
自己は、自己の確証を得るために、他者を自己の鏡にすることがある様だ。
㈡
それは、言ってみれば、非常に視覚的な発想である。
㈢
しかし、何かに追われる時、その視覚を包み込む影の様なものが、現象する場合がある。
㈣
自己は目眩ましにあって、周囲の状況が分からなくなり、困惑することになるのだ。
㈤
それは、言ってみれば、自己が光から影に変容している訳であって、その目眩ましを破壊せねばなるまい。
㈥
視覚を包み込む影の思想とは、つまり、その破壊の推移を命題にした、思想のことを指すのである。