23ピンクバニーとドンガメ
わたしミミ!
今が盛りの13歳!!
ぱくっとプリ○ュア(未遂)のくせに。
縮毛を矯正して軽くウェーブのかかった髪をピンクに染めて、リボンで軽く束ねてある。
肌は黒く日焼けさせる必要もなく、黒い肌に色んなラメで飾っている。
身長は150cm前後だが黒人特有のスタイル。
ミニスカ、ニーソ、胸ははだけてパステルカラーの見せブラが映える。
一見、というかリアルに黒ギャル。
アフリカの方って、ほぼ裸で色彩が豊か。黒人は髪色もアニメ調がよく似合う。
しかし着衣でしかも装飾が派手でエロい事になっている。ほんと、パイプカットプ○キュア(未遂)のくせに。
そんなミミは城塞都市の中を闊歩している。それも自分の家みたいに。
「やっほー。元気?」
周りの兵士たちに気軽に声をかける。
この城塞に集められた兵士は、各地の名のある戦士ばかりなのだが、そんなことはどこ吹く風。ミミには関係ない。
兵士たちも心なしか、デレデレしてあいさつを返す。
「ミミちゃ~ん。まって~ぇ。」
颯爽と歩くミミの後ろには、黄色人種で身長160cmちょっと、いかにもとろくさそうなメガネ少女が後を追いかけていた。
体脂肪多めというか、上半身の脂肪の集まりと下半身のむっちり感がいい感じに”ぽっちゃり”である。
「そんなに早く歩いてないわ。あんたのそのだらしない体がいけないのよ!!」
ミミは振り向きざま、この少女”ユーキ”の胸をつかみもみくちゃにした。
「や~め~て~よ~。いた・・・・・・いよ?」
どこで手にいてたスキルか、ミミは痛くない揉み方を知っていた。
「こんな大きなもの。ヒルメといい、あんたといい、白いと胸が大きくなるのかしら?でもククは小ぶりよね・・・・・・」
「しらないよ~だって、うちはみんなだもん。」
この少女はミミと対照的に、ふわっとした森ガール調の服装で、体形をカバーしようとしているが、無駄な抵抗である。
「ああ・・・・・・なんて忌々しいのかしら、なんでこんなのと一緒なのかしら。」
「だって~同じクラスじゃない。」
古代、学校、という概念があったかも今となっては不明だが、この城塞都市シーバでは学校があった。
実は以前にも兵士を育成するための訓練機関があったが、ククが来て以来別の様相を帯びた機関となり、とうとう一般の生徒を受け入れるに至った。
読み書き、計算、農業、手工業など。ただし現地の人には実学である、農業、手工業のみを受ける子女が多く、読み書きなどの座学はククとムー人の末裔が受けるのが常だった。
「なんで、わたしあんたと一緒なんだろう?べつに文字なんて読めたって得もないし。」
「そんなことないよ~。昔の人が考えていた事とかいろいろわかるよ~。」
「わたしは、体を動かす専門なの!あんたは後方!、わたしは前衛!」
「でもね~。しっかり習わないと~。」
彼女たちは、兵士を育成する機関が元の学校に通っている。そのため一部軍事的な要素があって、しかもエリートを育成することを目的としている。
ミミはもともとアーム装着者であったため、アームに関してはベテランである。下手に習うより知っている。
「ミミちゃ~ん。どこ行くの~?授業始まっちゃうよ~。」
「あんなの受けてたら、退屈で死んじゃうわ。どっかで昼寝でもしてた方がましだわ。」
「でも~。スコールが来たらぬれちゃうよ?」
熱帯雨林気候なので、スコールは毎日の様にある。
「大丈夫だって。速乾素材のインナーだもん。ほらっ。」
ミミはスカートの中をガバッとめくり、少女に見せた。当然周りの兵士も。
中はきわどいひもパンで、上の見せブラと同じくパステルカラー。
兵士の目は血走っている。
「だめだよ~。はしたないよ~」
「ああん?だいたい胸放り出してるでしょう?外の町の人は。ぜんぜん恥ずかしくない!」
「ここは~、都なんだから~。ちゃんと服を着ないと~。」
「だから、窮屈なのよ。わたしはわたしなの。あんたらのルールに付き合う義理はないわ。だから、授業もフケる。」
「だめだよ~。それに寝るなら屋根のある所のほうがいいよ~?それに今日は補習の日だよ~。サボったら、ご飯抜きだよ~。今日はわたしが当番だし~。」
「ああ?そうか・・・・・・おまえの飯はうまいから飯抜きは嫌だな。じゃあお前は?なんで付いて来る?」
「わたしも補習だよ~。実習の~。」
「相変わらず、とれーな。」
「だって~、ミミちゃんたちみたいな体じゃないもん。」
黒人はなぜ身体能力が違うのか。
黒人の筋肉の張り方が他の人種と異なる。筋肉が盛り上がる場所が足を例にあげると、アキレス腱からかなり遠い場所のふくらはぎがものすごく盛り上がる。黄色人種だと満遍なくぺったりという感じで、ストロークと作用点が違うんだなと、陸上競技はどんなに練習しても、ああはなれないと、あきらめたくなる。
ミミは、教室の机に座り、外を眺める。外の運動場では他の生徒に混じってユーキが走っている。
「はい、ミミさんこの問題を解いて。」
黒板に書かれた図形は何らかの文字だろうか。ちなみに講師はククだ。高等部の生徒でもあるが、学習レベルは飛び級で上回っており、教諭の知識を上回ってしまった。
「クク。わたしに解けるとおもってるの?」
「解きなさい。それにククじゃなくて先生です。」
「ククはいいよ。元々錬金術士だから。私はなんの関係もないじゃない。」
「あんたがここにいる限り勉強はしてもらいます。」
「いやよー。今すぐここ出る。」
「許されるわけないじゃない。あんたはアームの第一被験者なんだから。」
ミミは重要戦略兵器のテストを初期から参加していて、運動能力は元盗賊なので高かったので、数々の試験をこなすことも容易だったのだ。
名目上生徒だが、テスターであり、戦闘機のトップガンのようなものである。なかなか手放してくれるはずがなく、城塞都市に足止めされている。その代わりある程度やりたい放題できるのも、義務と権利の交換である。
ミミは舌で指をしゃぶって股間に運ぶ。
「あのー。トイレ行ってもいい?」
「本当にトイレでしょうね?」
「本当だって。ほら湿ってて漏れそう。」
「いや・・・・・・だからって見せなくても・・・・・・早くいってらっしゃい。」
「はーい。」
「ちょろいな。一応出席したし、飯抜きはまぬがれた。」
ミミは、まんまとだませたと思ったが、ククが見逃してくれるんだろうか?
ミミは、ちょっくらユーキをからかいに行こうと運動場に向かった。
「おーい。ユーキぃ。ちんたら走ってないで、とっとと標準記録だして遊びに行こうよー。」
ユーキに返事する余裕なんてない。記録が出せればこんなことやってない。
「おーい。」
「こら、ミミさん。人の邪魔するんじゃありません。あなたも走ってもらいますよ。」
体育教官は、横槍を入れるミミに注意する。
「先生、応援ですよ。ほら、あの子とろいでしょ。声援があればちょっとはがんばれると思って。」
「チャチャ入れるんなら、帰りなさい。応援ならもっと言い様があるでしょう。」
「へーい。」
「おそい。あの子またサボったわね。帰ったら説教ね。」
やはりククは感づいた。飯抜きは確定だ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、・・・・・・」
日陰に寝そべるユーキのあらい息。となりにはミミ。
「結局。タイムは出なかったな。」
「あ、はぁ、んっ、あ、ミィ、ミ、ちゃ、じゅ、ぎょ、は?」
「ああん。何を言ったんだ?もうちょっと落ち着いて話せ。」
なかなか酷な事言ってる。ユーキは息も絶え絶え、ミミが何でこの時間にここに居るかの質問だが、ミミには馬耳東風である。
ユーキの息が整ったころ。
「じゃあ、遊びに行こうぜ。他のやつら今日は来てないからお前付き合えよ。」
「え~。寄り道はよくないよ~。交換する物も持ってないし。」
「支給された配給票とかねえのか?」
「わたし、一般生徒だよ~。ミミちゃんは~もらってるかも知れないけど~。」
「なんか持ってるだろ?ほらアクセサリーとか。ほら出せよ。」
はたから見れば軽くカツアゲの現場だ。
「そんな~。」
その時、後ろから巨大な影が近づく。
「バカな事言ってんじゃないの!!」
185cmを超える大女がミミの後ろ頭めがけて平手を打つ。
「なんとー。」
ミミはククの平手をひらりと避け、ククから逃げる。
「待ちなさい!!あんた授業サボった罰に晩御飯ぬきよ!!」
ククはミミを追いかける。身長分トップスピードはミミより速い。ミミはなるべく障害物のある場所をすり抜ける。
「そりゃねーよ。今日はユーキの飯なんだ。」
「じゃあ、教室に戻って授業を受けなさい!!」
「それはカンベン!!」
海原の根の堅洲国の強襲より2年が経過していた。
ククは、日留女のもと、宇宙エレベータでラグランジュポイント上の楽園へ行くため、訓練を受けている。学校という形式はとっているが、宇宙に上がるために日々、訓練を積み重ねている。
ミミは、アームの実装者として、軍に所属している。秘密を知っているものを世に放つ訳にもいかず、また適正者を無駄にするには惜しいため、この地に留め置かれた。
ユーキという少女、ムーの末裔、ヒルメの側近であった、食神の子孫であり、代々女王に仕え、発酵を得意分野としている。
来るときに備え、人材を育成し、装備を整える。
使者をかの国に遣わすが、音沙汰ない。
航空機のない時代、往復にかなりの期間を要する。しかしながら時間がかかり過ぎている。
痺れを切らすには十分な時間だ。
アームの量産、パワーローダーの強化、それに輸送機械、航空輸送機、可搬型リアクタ(トリウム原発は現代でもコンテナ大で納まる。)など、やることはいっぱいある。
工業生産は主にコロニーで行っているが、それはコロニーの人口を維持するため使われている。だいたい輸送コストが高い。
限られた時間と資源の中、ヒルメは苦慮していた。




