16話 月読さんは千成
「・・・・・・・が読みたい。」(口にしてはならない言葉。)
あの後どうなったんだろう。elnが、海を越えて力を発揮したのか?
アニメ化もされた漫画の結末を知らないまま死んだので、続きが気になる。
「それは私も知りたいです。」
「だれだ!!」
「未来からの使者、ツクヨミだっ!!」
「だから誰だよ。」
「あなたの心の中に、ツクヨミです。」
「どこにいるんだ!?」
「だからあなたの心の中です。」
「ああ?いったいどこから話してるんだ。」
「ちょーと、未来も過去もない次元から。あなたの頭に直接です。」
「・・・・・・分からないな。なんだ?」
「ほら、あなた。へんなもの持ってるでしょ?あれを通じて、」
「オカリナか?」
「まあ、あれです。それはきっかけであって、それが主ではなくて、もともとあなたを呼んだの私ですし。」
「なんだって!?それは本当か?」
「ええ。あのとき、日本人は滅びたのです。その後の世界はネフェリムの世界になりました。人類は敗れたのです。いえ正確にはホモ・サピエンスの文明が滅びただけで、旧人類が成り代わった。そうして地上の文化が入れ替わって、結構つまらない。あの陰気なの戻ってこられてもいやだわ。そこで、面白そう、いや、有望な人間の記憶を過去に転送したのです。」
「滅びた・・・・・・といっても生き残りはいるのだろう。何とかならないのか?」
「なんともなりません。ネフェリムは意思をコントロールできる。結局いいように嬲られ混血してよく分からん人類になるんですが、結局人類は滅びます。ネフェリムもです。その後、知的生命体が生まれてこない。死んだときに人に成れるくらいの収束をしない。発散しすぎて力場にならない。因果を使いすぎたのでしょう。」
「なんか仏教みたいだな。だからなんで僕なんだ?」
「あれ?ボク娘?なんか失敗したかな?」
「いや男だし。」
「あらあらあら、一応女児向けに送ったんですけど、反れちゃった?なに、男の子と女の子両方いける?」
「いや、一応女の子が好きです。」
「なに、もともと百合?」
「人聞きが悪い。かわいい女の子が好きなだけです。」
「アニキは?」
「は?」
「伝説のアニキの下で濃ゆく白すると蝕まれる。という」
「?」
「いいえケフィアです。」
「??」
「なに、岡山県北はきらい?」
「だから何を言ってるんですか?」
「ホモはお嫌い?あなた婦女子でしょ?」
「いや。絵面が汚い。でもそこがいい。」
「ほら。」
「いや。そうじゃなくて。ネタとして使えるだけで。」
「わたし両方いけますよ。両方あるし。」
「え?両性具有なんですか?」
「というより基本単性生殖ですけど、両方行けたほうが確立高いので。」
「ふたなりでしょ。」
「自由に出し入れ可能なだけです。」
「ふたなりですよね。」
「あなたもなります?両方いけますよ?」
「なれるんかい!!」
「生やすくらいいけます。腕生やすとか羽つけるとかよりは難易度低いです。」
「そんな万能医療があるか!!」
「いや、私基本死んだことなくて、別に不死身というわけではないですよ。新陳代謝が激しいだけで、それに形変えてもイけるかなと思ったら案外イけて、天変地異とかもなんとなく生きています。痛いの嫌だから、気持ちいい器官いっぱいで天国イってもいいじゃないですか。」
「なんだいそのエロゲ。」
「千個とかつけるとキモいのか、あんまり相手にされなくて、でも物好きがいるんですね、だめですよ。意識がなくなります。というより食事できないんで、突っ込んでる相手を吸収しちゃうんです。これはいけない。」
「悪魔ですか?」
「いいえ、ケフィアです。」
「意味がわかりません。」
「私もわかりません。」
「何者なんですか?」
「ツクヨミちゃんです。」
「えー。ツクヨミって影がうすい神様いるんですけど。」
「失礼な。時空のハザマに引きこもっているだけです。」
「なんですか。時と空間の神ですか?」
「いいえ、ケフィアです。」
「繰り返せば面白いとでも思っているんですか?」
「関西の法則です。」
「なんでやねん。」
「そういいはりますか。」
「じゃあ戦争だ。」
「そんなことを言うと、太陽の塔が爆発しちゃうよ。」
「関西人なんですか?」
「いいえ、ケフィアです。」
「しつこい。」
「ぴーぴーがーがーがーぴー」
「なんですか?」
「ケフィアです。」
「無視しよう。」
「だめですよ。心の声を聞いているので、無言対策は効きません。」
「なにがしたいんですか。」
「おもしろくしたい。」
「は?漫才したくないんですけど。」
「たいくつじゃー。たいくつじゃー、タイツ食いたいんじゃー」
「新喜劇ですか?」
「未来は面白くないんじゃー。死なないのは苦痛なのジャー。レンジャー」
「ネタはやめてください。」
「ネタ死にしたい。いっそ笑い死にたい。」
「死ねよ。」
「いいね!!」親指タテー
「いいね!!じゃねーよ。」
「私のこときらい?ねえロリコン。」
「言いたい放題だな。」
「そこはそれ、あれですよ。」
「だからなに?」
「ケフィアです。」
「いい加減にしなさい。」
「こりゃまた失礼しました。」
「という夢を見たんだ。」
「ヤゴロヲ・・・・・・疲れてるのよ。」
チャンティコが焦点の定まらない目で言う。なにやら訳のわからない事を叫んでいたらしい。
自分の中ではチャンティコはちこチャンである。5歳児じゃないよ。
”「夢じゃありませんよ。」”
「誰だ!!」
「ねえ、誰だって、なに叫んでいるの?」
チャンティコは心配そうにみる。
”「私だ。」”
「だから誰なんだ?」
”「無駄ですよ、私はあなたの心の中に。」”
「てんこーかい!?」
”「喋らなくても、思えば通じます。」”
”「どうなってんだ?」”
”「私はツクヨミです。若干時空を操れます。」”
”「なんだい、そのチート」”
”「チートじゃないです。ケフィアです。」”
”「ネタに走るのか?」”
”「あと2千年もすれば、パラダイスに慣れます。」”
”「そんな生きられるわけ無いだろう。」”
”「いいえ、死ななければ生きられます。」”
”「りくつがわからん。」”
”「ケフィアです。」”
”「ブルガリアの回し者か?」”
”「飽くまで、ケフィアです。」”
”「なかなかしつこいな。」”
”「慣れてきましたね。それでこそ見込んだ者です。」”
”「だから何を?」”
”「未来を変える変人です。」”
”「何をおっしゃる、くそ野郎。」”
”「やはりイける口ですね。」”
”「帰ってくれないか?」”
”「やりますねー。」
”「いい加減、やめましょう。」”
”「ええ?せっかく面白くなってきたのに。」”
”「いや人類には早すぎる。」”
”「それは言わない約束でしょ?」”
”「止まらないんですが?」”
”「大丈夫。あの鏡のカメラよりしつこくない。」”
”「鏡?ヒルメの?」”
”「監視カメラ付きで、やましいことが無ければいいですけどね。」”
”「やりそうだけど、とりあえず殺されるような・・・・・・一度あったな。」”
”「それは偶然嫉妬する人間がいたから、それにあの子が結構隠してるので、あの子もああいうことは見られたくないみたいよ」”
”「あんた見てるんかい?」”
”「大丈夫。1000個の性器で1001Pとか経験済みです。神話には残っているレベルで、個人は特定してませんし。」”
”「帝釈天ですか?」”
”「長年生きていればいろいろあります。」”
「さっきから、なに固まってるの?」
チャンティコは心配そうだ。
”「で、どうして僕を過去転生させたのですか?」”
”「それは、人類滅亡を防ぐためです。他にいろいろいますけど。確率的にどうなるか不明なので、複数の時代に送ったうちの一人なので、だれかが陰気なヤツ皆殺しするでしょう。」”
”「けっこう適当ですね。」”
”「まあ何とかなります。」”
”「手段が分からないんですが。」”
”「大丈夫、わたしも知りません。」”
”「だめじゃん。」”
「どうしたのよ。」
「あ・ああ。ちょっと白昼夢を。」
”「なんにしてもですね。バタフライエフェクトですよ。でもあのネフェリムに接触したのは幸運です。それに面白いものを手に入れました。ナノマシン制御装置です。大型じゃないものは中々手に入らない。」”
”「そんなものだったのか?このオカリナ。」”
”「ネフェリムの施設はすべてこれでメンテナンスしていますし、意識を読むバイパスを作るので、つながれば意のままになりますが、プロトコルがロックインするのはまた偶然。」”
”「じゃあ、これを使えばやりたい放題か。」”
”「ええ、あんなエロいことや、こんなエロいことや、そんなエロいことできます。」”
”「エロいことだけかい!?」”
”「ためしにそこの、メスを奴隷にしてみましょう」”
「チャンティコ。そこにうつ伏せで寝て。」
「なに?突然。いやよ。服がしわになっちゃうじゃない。」
「伏せ!!」
「きゃん!!何?なんで?」
チャンティコは、お尻を突き出し、犬が伏せるような格好になった。
「おお!!どうしてだ?」
”「それは、有り余るエロパワーが意識の壁をブチ破ったのです。なかなかやるのう。”
”「なんだよ?そんなに強く思ってないぞ?」”
”「一度つながってしまえば、意識するだけで出来るんです。まあそれに気づくのは言われなければ分からないレベルですが。」”
”「じゃあ、やりたいことを思えば何でも出来るのか?」”
”「一応、質量保存の法則とかあるので、真空のエネルギーを取り出すのは空間融解できるエネルギーがないと、質量を取り出せないから不可能なんです。」”
”「燃料なしには出来ないか。」”
「ちょっと。何とかしてよ。何したのよ。」
「わりい。よく分からん。ちんちん。」
チャンティコは助けを求められたが、今度はちんちんの格好をさせられた。
「ちょっと!!やめて!!」
「うーん。ピンクか。」
「スカートの中見ないで!!」
「お座り。」
「あん。」
チャンティコは正座になった。
「よーし。よし。」
ヤゴロヲは、頭をなでたり、背中をなでたり、いろいろさわると。
「や、やめて、やめ、ああん。あん。あん。あーん。」
なんかうれしそうだ。
「おっと。調子に乗りすぎた。」
ヤゴロヲは、なでるのをやめた。
「やめないで!!もっと!! え?あれ?」
チャンティコは混乱している。
”「でもこの娘。もともとあなたを主人と認めてるみたいよ」”
”「どうやって、解くんだよ。」”
”「え?何もしてないでしょ?この娘の思い込みよ。」”
”「いちばん厄介じゃないか。自己暗示ってことか?」”
”「面白いんで、催眠にかかったふりをしているのを解く振りしましょう。」”
「はいと言ったら暗示が解けます。はい!!」
「はっ?わたしはいったい何をしていたの?」
”「はっ!!カマトトが」”
「白昼夢を見ていた隙に何があった。」
「いえ・・・・・・なにも。」
「僕もいったいどうだったんだ?」
「え?普通よ。なにもないわ。」
”「ちっ!!このアマカマトトぶりやがって、わたしの千の性器でエクストリームよ」”
やばいヤツだなコイツ。
”「えへうほほぉぇ。これで続きが読めそう」”