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古事新記(ふるごとあらたにしるす)  作者: 五十鈴飛鳥
1章 地上の楽園の太陽
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(0) 始まりの特異点

その日は突然に来た。


大地は割れ、海は裂け、空には星が流れる。

赤い光が地面に到達する。

 空には円筒状のスペースコロニーのようなものが見える。昼間に見える月のようだ。

外装が剥がれ落ち、流れ星の様に尾を引いている。ゆっくりだが降下している様に見える。コロニー落としだったら、人類滅亡確実だ。

 降下してくるコロニーとは別に、光を発射する飛翔体が飛んでいるので、迎撃用レーザーだと思われる。


 制空権はとうの昔に失われ、地上には120cm足らずのかなり濃い目の日本人(本当に見かけが濃い顔の日本人、基本的に小さいだけ)が防衛戦力を無力化していた。現代戦に長けているのかとても一般人がかなうレベルではない強さを持っていた。

 それでも小さいので、格闘技経験者は近づきさえすれば、接近戦で圧倒できた。

 いかんせん飛び道具が無力化できないので、近づけた人限定で、ほとんどほぼ無抵抗のまま殺されていった。

 いったい何が起こったのか判らないまま、わたしは死んだ。





 わたしは生まれ変わった。

 前世であんなことがあったので、次は異世界で無双してもよいのでないかと・・・


 なんでわざわざ同じ地球に、現代の地図上だとインドネシア、タイ、フィリピンの大陸棚にあたる。

 確かに海面が下がれば、広大な平野が生まれる道理はある。


 この平野は、1万2000年前の氷河期ではスンダランド、オーストラリア北部のサフルランド、と名づけられた地域。

 昔、特集をテレビで見た気がする。

 この世界の地図を見ればどう見ても地球である。若干の違いはあっても大陸の形は同じだった。



 そして、文明レベルは現在と大差が無く、現代くらいの水準と思ってもらうと分かりやすい。


 そして驚くことに言語が日本語なのである。文字はまったく異なるが、50音表記で、漢字かな混じりのような表現は、文節ごと単語を分けて表記している。ただし話し言葉が相当古い言い回しで、平安文学みたいな古典表現で、現代の思い出や技術を表現するとき若干の不都合が生じる。

 この時代に無い表現とかもあるので、あんまり公に口に出すことも出来ない。

 この世の人たちの外見は顔の濃い日本人、縄文人顔だが外人ぽい。日本人といわれればそうかな?と思う外見である。



 紀元前のいつかわからないが、大陸の位置が変わらない、チベットやヒマラヤは氷漬けなので氷河期、1万2000年より前か何万年も離れない未来の氷河期だと思われる。



 だいたい、社会制度が現在と大差なく、ニートとかの社会問題もある。


 股間のモノからして、わたしは男の子として生まれてきたようだ。

 若干不安です。

 でも、生理が無いのはうれしい。痛いし苦しいし、いい事無い。

 化粧もしなくていい。男に触り放題。


 でも美少女にセクハラできないのは非常に残念。本当に残念。やっぱり女の子は女の子どうしで恋愛すべきよね。


 こほん。ちょっと妄想がすぎてしまいました。




 そうして死んでしまったわけだが、転生しても文明社会で結構不自由なく暮らせるとは思わなかった。


 魔法やまじないは迷信と考えられ、科学によって自由を謳歌している世界にいることは喜ばしい事だと思うが、なんか釈然としない。


 そうして、言葉がハッキリするまで、赤ちゃんのままで過ごしていった。ハッキリ言って苦痛です。何も出来ないんだから。


 そんな不便な毎日から開放されたと思いきや、もっと不便な日々がまっていました。


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[気になる点] >>女の子は女の子どうしで恋愛すべきよね。 キショい
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