死屍累々の山賊達と寝起き最悪な私
朝、目に飛び込む光に気づき目が覚めた。横を見ればナツミさんは既に外にいるようでもう居なかった。
「んー・・・」
体を起こし背筋を伸ばす。
さて・・・正直な話をしよう。あんまり眠れた感じはない。ナツミさんは寝相悪くて私のこと何回か蹴ったし、なんなら山賊達の悲鳴で何度か目覚めた。
「ああ、目が覚めたか。先に起きたんだがよく寝ていたようだったから起こさないでいたんだ。すまない」
テントを出ていくと剣を素振りしているナツミさんがいた。朝日に包まれ薄着で汗を流す姿は・・・うん、いいね!まあ、後ろで泥のように眠る山賊達がいなきゃもっと良かったと思うけど。大丈夫?死んでない?
「主人、指示通りに鍛えました。まだまだですが命を繋ぐくらいは出来るようになったかと」
「お姉さま、あれは鍛えたんじゃなくてただのサンドバッグなんじゃ」
「何か言いました?」
「いえ何も!」
バルキリー達の漫才を横目に考える。これはちょうどいいかもしれない。
「で、バルキリーがよしと言えるラインまでどれくらい掛かる?」
「そうですね・・・このペースなら一週間でそれなりにはなると思います」
なるほど・・・なら、しばらくここに滞在しようかな。私はこれまでの出来事を踏まえ考える事があった。それは私が使う魔法やスキルは古いもので時代遅れなのではないか、と言うことだ。
今までの敵は実力こそ低かったが私の知らないスキルや職を持っていた。これまでの様になんとかなる、という事はないかもしれない。その為にも一度ここで対策を考える必要があると思った。
それなら、チームメンバー達の日記を読んでしまおうか。あれなら何か対策に使える情報があるかもしれない。私は攻略情報はできるだけ見ない主義だが必要に迫られる場合は別だ。
「ナツミさん、私はここにしばらく滞在したいんだけどいいかな?何か急ぐ理由もないでしょ?」
「ん?そうだな・・・別に構わない。代わりに頼みがあるんだが、いいか?」
「ん?いいよ」
「レイカ殿の使い魔を貸してもらえないか。あの二人と手合わせをしたくてな・・・」
「あぁ、そういう事。私は構わないよ。後は本人達に了承とってくれれば」
「分かった」
さて、方針は決まった。私は手頃な岩に座りアイテムボックスから日記を取り出す。何か対策になりそうな情報頼むぞー!
更新が遅い!何やってるんだ私!何!?ソシャゲのレイド戦が出た!?アホかー!(っ・д・)≡⊃)3゜)∵




