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これより野営である!

「フェンリル・・・いきなりペース上げて走るのやめろって」


 結局あの後、暗くなるまで走り続けた。テンション上がりすぎたフェンリルは聞く耳持たずに走ったせいで私はだいぶ酔った。


「クゥー・・・」


「気をつけるんだぞ?レイカ殿は揺れに弱いらしいからな」


 と、酔って色々とスッキリしている間にションボリしているフェンリルを撫でるナツミさん。どうやら犬が好きらしくさっきから撫でてるみたいだ。


「しかし、もう暗くなってきたが野営の備えはあるのか?」


 あー、そういえばドヴェルグで買うつもりだった。こんな事になるなら先に買っておけば良かった。また野宿かー。仕方がない。


「用意するの忘れてた。野宿するしかないな」


「本気か?これまでどうしてたんだ」


 まあ、周り気にしないならリヴァイアサンで1時間掛からんしこれまで用意する必要がなかったんだよな。この前はアレン少年と野宿したけど。


「仕方ない、私のを出そう。元々一人用だからな・・・狭さは許せ」


 そういうと腰についた袋から見た目からはとても入りそうにない紐で縛られた大きな筒を取り出した。それを床に置き、紐を解けばバネのように広がりテントが現れる。


「おー、すごいな。それアイテムボックス?」


「この袋の事か?これは収納ポケットというものらしい。まあ入れられる物の数に制限がある為にそれほど大きい物は入らん」


「へぇ、アイテムボックスみたいなのがここにもあるんだな」


「賢者達が作ったものらしく高価なんだ。まあ私は上からの支給品で貰ったんだが」


 こんなところで患者の名前が出るか。本当に色々やったんだなー。なんか嬉しい。


「焚き火は任せていいか?生憎私は魔法が使えなくてな」


「あいよ、そんじゃ火をつけて食事としますか」


 それとフェンリルを帰還させておく。微かに残念そうな顔をさせたのは見逃しませんよナツミさん?

 しかし、こんなときに魔法は便利だ。本来なら火起こしは大変なのにポンと魔法で一発だ。すぐにパチパチと火が弾ける音が聞こえ始める。


「食事か・・・野営の備えもないんだ。もしや食料もないのか?」


「いや、それは流石にある」


 そういえば・・・ドヴェルグで買った高い弁当があったな。ドタバタしてたせいで食い損ねたが今食っちゃうか。実は楽しみにしてたりするんだ。


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