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脳筋突撃あるのみ!

 さて、作戦会議なのだが。レイドボス専用の特別仕様があることを説明しよう。

 通常ボスには特定の行動しかしない。いわゆるパターンというものがある。特定のアクションをすると何々をする、みたいな感じで。しかしレイドボスにはこれが存在しない。

 いや、一応体力の減少量によって特定の行動をすることはある。が、ゲームの時は相手の行動に合わせて変化するAIが仕込まれておりこれが曲者だった。特定の攻略法がなくその場のアドリブを強いられるクソボスである。

 これの攻略法は複数人で交代交代で攻撃し相手が学習する前にゴリ押すこと。つまりスピード勝負な訳だ。しかし今回は私一人とペット二人、どうやって倒せという話になるわけだ。


「見た感じ、竜としてはまあまあな方だな」


 竜は見た目である程度強さを判別する事ができる。強い竜ほどオーラのようなものを纏う為だ。今回はオーラがない種だ。

 ここまで説明したが、前提となるのはゲームの頃って事だ。今いるのは現実世界である以上、ゲームには無いことも可能な筈だ。そのために一度竜と戦う必要があったが、それを今バルキリーがやってくれている。

 動きは緩慢で怒りに任せた攻撃が多いな、素早い動きをするバルキリーに攻撃は当たることなく空振りが多い。しかしバルキリーの攻撃も硬い鱗に阻まれ有効打に至っていない。攻撃力が低い分防御が硬いタイプの竜のようだ。


「どうする?主様、あれ私達じゃ硬くて通らないかも」


 ・・・一応、私でも竜だろうと倒せる可能性がある技がある。しかし規模が凄まじくここでやれば間違いなくエリア丸ごと吹っ飛ぶ。

 ええい!最悪倒せなくても時間稼ぎした後に逃げればいい。元々それが目的だしな!


「なるようになる!いくぞ、出来るだけ削る!」


「まさかの脳筋!?まあいいけど!」


『風術式・中 朧月』


 カードスロットを差し込み風で宙へと浮遊すると一気に竜に向けて突っ込む。

 それに気づいたバルキリーが自分を喰らおうとする顎を剣で払い上げる。


「ナイスだバルキリー!」


『フルチャージ』


 素早く腰のスロットスイッチを叩き、顎をカチ上げられて隙だらけな首に暴風の勢いのついたドロップキックをかます。しかし浮遊していた竜はのけ反るだけでダメージは見えない。


「っと危ない主様!」


「うわわっ!?」


 フルチャージの一撃を叩き込んだ為、風による浮遊がなくなり落下しそうになるのをワルキューレがキャッチする。


「ゲームの頃とは勝手が違うな・・・」


 慣れたつもりだったがこうして真面目な戦闘になると粗さが目立つ。まだまだだな。




 

(´-`).。oO折角の火山エリアなんだから地形なりギミック利用すればいいのに・・・

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