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戦闘

今回から、三人称で書いていこうと思います。突然の変更申し訳ありません。

体の中で溢れかえる翼竜の力。久しぶりに発動させた全装備展開と上限突破。沙弥の中に取り戻されていく翼人種の力の数々。全てが懐かしい過去の思い出。そう、沙弥と亜美にとっては過ぎ去った過去の思い出にすぎない。翼竜は怒っているかもしれない。自分との思い出もすべて過去にして捨ててしまうから。それでも今は力を貸して欲しいと沙弥は語り掛ける。

「おやぁ?最初から全装備で来てくれるとは嬉しい限りにございますわ。ですが、こちらも今出せる本気でいかせてもらいますわよ!!」

マリーナが先制攻撃を仕掛けてくる。沙弥はそれを見切った。予想通りに。

マリーナは魔法詠唱の短縮や速読を得意としている。魔法詠唱の短縮や速読が出来るのは他の者よりも速く攻撃できるという事。故に付いた二つ名は「早撃ちのマリーナ」。その名に背かぬ場たるスタイルのマリーナは必ず先制攻撃を仕掛けてくると予測できる。今は一方的に魔法を放ち続けるマリーナが有利な状況だ。まだ、今は....。

「どうされたのでございますか?私が相手では攻撃を仕掛けるのはせずに一方的に受けるだけで十分と判断なさったのですか?甘く見られては困りますわよ!!」

一撃ごとの間隔は微妙にほんのわずかだが遅くなってきたが一撃ごとの威力は増してきた。おそらく、低級魔法から中級魔法に切り替えたのだろう。自分が相手にしているのは低級魔法を連発したところで倒せないと判断したうえでの決断だろう。しかし、まだ甘い。沙弥も何も考えずただただ攻撃を受けているわけではない。こちらも相手の行動をみて冷静に判断した結果だろう。

「今度は、私が行かせてもらうよ」

沙弥が右手には雷を、左手には炎を出現させ両手を合わせる。すると二つの属性魔法が混ざり合い複合魔法となった。

「複合魔法、炎と雷撃(フレイムサンダー)!!」

とても強い風が吹き始める。魔法発動による影響だろう。このままだと山の上空だけの被害ではなくなってしまう。

「防御魔法、守護円陣プロテクションサークル!!」

亜美のとっさに発動させた守護円陣のおかげで山や街への被害はなくなったが、爆発音がしたために街の人々からの目線が集まった。携帯電話を構え録画する者、驚愕してその場に座り込む者、面白がって山に登ろうとする者。沙弥達はそんなこと気にせずに戦闘を続けている。翼人種特有の翼を最大限まで広げて。亜美はまだ傷が回復しきっていないため下で防御魔法に集中し街への被害を避けている。記者が一大スクープと、山を登ってきているとも知らずに。亜美も地面にこそ座っているものの、姿は回復能力増強のため翼人となっている。

翼人種の最大の特徴ともいえる、背中から生える大きな翼、透けるように透明感のある真っ白で綺麗な肌、ガラス玉のように澄んだ金色の瞳、それぞれの個性が表されていてまるで光を編んだように輝く髪。これほど目立つものはそうそうない。上空で戦闘している二人は激しく動き周り、遠くにいるために記者の者達も捉えずらい。そこで、山の頂上に行けば仲間がいるのではないかと考え登ってきている。もう、すぐそこまで。

亜美は記者たちの到着する数秒前に気づき立ち上がる。しかし、飛べるほどにはまだ回復していない。記者たちの到着とほぼ同時に回復が終了した。

≪パッシャ!!≫

撮られた。

「ここには、来ない方がいい。今すぐに戻りなさい。これは、私からの忠告よ。」

そう一言だけ残して、亜美も戦闘に向かった。二人を止めるために。

今回、少し短かった....かな?

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