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擬人  作者: 松歳 夕御飯
4/6

「これが原因」

擬人村。

テレビの影響力というのは凄まじかった。

十人ほどの人が時期はまばらだが、移住してきた。

しかし事件が起こってそれもぴたりと止んだ。

「擬人」というやつがやっているらしい。

「擬人はこの山に眠っているんです。しかし時々起きて人を喰う」

「人を?」

「そうです。しかし世間一般的にはただの殺人事件として処理されます」

「ではその擬人というやつはなぜ起きたんでしょう?」

「たぶん...これが原因でしょう。」

巫女が指した方には高い電波塔のようなものが建っていた。

あれは例の高飛車な女の人の家から出ている。

無線もテレビも使えないここの暮らしにまいったのだろうか。

「あれはネットやらを受信する機械なんでしょうね。しかしあれがどうしたのです」

「あれが山神様を起こしてしまったのかもしれません」

出来過ぎた話だ。

現実的に考えるなら、殺人犯は田舎らしい景観を損ねた電波塔に不満を持ったから動き始めたのだろうか。

いや、それも現実的でない。

この事件のきっかけも目的もよくわからない。

「いずれ儀式が始まるかもしれません。」

ここで僕の頭の中に疑問符が浮かんだ。

「儀式とはなんですか」

しかし巫女は質問に答えず、背を向けて境内へと戻っていった。

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