奇妙な始まり
投稿した後に色々変えてしまいすみません。
m(_ _)m
目を開けるとそこは見慣れない風景。
微かに何処か見慣れた私の街に似ている。
けど、今、目の前にある風景は別世界だ。
交差点の位置や道路の位置はまぁまぁ同じだけど、お店がほとんど見たことないお店ばかり。
唯一、私の知っている街でも大きかったあのお店だけが、デザインを変えてそびえ建っている。いや、デザインが変わり過ぎて、看板の文字が似ているとしか言えない。
本当にあれが私の知っているあのお店と同じお店ならば......ここは?
人々の格好はかなりおかしかった。
まるで、未来人のようなその格好は、私の目にはかなり派手に映った。
だって、ショッキングピンクのテカテカ素材の何か(どういう名前か知らない。初めて見る。長袖長ズボンのちょい肌寒いこの春の季節にはあっているけど、どうやら上下は繋がっているらしく、所謂ツナギ?……全身タイツ?でも、テカテカ素材……。)を着ている人がいるし、他にも色々な派手な格好をしている人が多い。
『最近は平成コスプレが流行っているね』
綺麗な声。
しかし、聞き慣れた言葉と聞き慣れた言葉が混ざり合って聞き慣れない言葉を私の耳は拾った。
平成コスプレ?
声の方を振り向くと、ねぇそうでしょう?と言わんばかりの雰囲気をして、ちょっと決め過ぎた警察官の制服を着た成人男性が立っている。
コスプレはあなたの方では。
男はやけに背が高く、まるであの街で好きになったあの人くらいの背丈だ。しかし顔が帽子でよく見えない。
男の顔を上手く隠しているその帽子は私の知っている警官帽に似ていて、そこでかろうじて警察官コスプレだと分かる。
というくらい、男の格好は少々奇妙だった。
紺色はかろうじて私の知っている警察官の制服をとどめているが、素材はテカテカだ。
なんかこの人危なそう。
私の警戒している視線を尻目にその男は話しかけて来た。
『この辺で平成コスプレパーティーがあるらしいじゃん。それって何処だか分かる?僕も参加したいんだよね』
こんな危なそうな人に話かけられて恐怖50%疑心50%の私は『知りません』と率直に答えた。というか、本当の事だ。ここがどこだかわからないのに。
寧ろ、私があなたに聞きたいよ。
『やっぱり警察官はダメ?僕、こんな格好しているけど、ちゃんとコスパでは平成の警察官の格好するから。
僕、こう見えて、警察官としては、あまり真面目じゃないんだよね。ねぇ、信じてよ。本当に平成に純粋に興味があるだけなんだ。』