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異世界転生-身体は拾った-  作者: 眠眠バカ
第一章.乳幼児編
3/22

3.笑顔の魔法?

急募:日本語力


「(眩しいな…)」

部屋に射し込む光が俺の顔に当たる。

その眩しさに俺は目を覚ました。


「(魔法、か・・・)」

眠る直前に目撃したアレは魔法、だったよな?

母さんの手、なんか光ってたし。

俺が住んでた日本とは明らかに文明が遅れてるいたから、もしかすると異世界かも、なんて考えてはいたけど、まさか魔法まで存在していたとは・・・。


「うーお、あーうえー!」

うぉぉぉ、早く魔法使えるようになりてぇぇ!

おっと、興奮して思わず叫んじまった。

まぁ何言ってるのか誰にも分かんないから問題はないだろうけど。


「あらあら、朝からげんきですねー!」

俺が騒いでいると、母さんが俺を覗きこんでニコニコしていた。


か、かわえぇ。

今まで言っていなかったが、

母さんはとても美人で、年も俺の見た感じで20歳もいってないんじゃないだろうかと思うくらい若いのだ。

ぐぬぬ、俺があと20年早く生まれていれば・・・!

なんて考えたが、もし20年早く生まれても父ちゃんも結構なイケメンだし、勝てる要素があるのか微妙なところだ。


「・・・」

母さんの笑顔に見とれていると、その横にあの時のメイドさんが無言でこちらを見つめていた。

何やら難しい顔をしている。


どうしたんだろう?

具合悪いのかな?元気だしてー!

よし、ここは俺がメイドさんを元気にしてあげなくては!


「きゃい、きゃい!」

とりあえず笑ってみる。

俺、実は愛想笑い得意だったんだぜ?


「元気そうで良かった…!」

そんな俺の様子を見て、メイドさんはそう言ってほほ笑んでくれた。

よかった、とりあえず俺の愛想笑いは通用したようだ。

やっぱり女性は笑顔が一番だよな!

にこやかに笑う彼女たちの姿を見て、俺もより一層の笑顔を振りまくのであった。


-------------------------------------------------------------


やってはいけない失敗をしてしまった。

新人メイドだから許される、とかそういうレベルの問題ではない。


私が目を離してしまったせいで、クリス様がお亡くなりになられるところだったのだ。

事実、私が部屋に戻った時には呼吸もしておらず、心なしかお身体も冷たくなっていたので

既にお亡くなりになられたのだと思い、パニックで何もできなかった。


だから分からない。何故クリス様が生き返ったのか。

いや、全く何もしなかった訳ではなく、クリス様のお身体を仰向けにするくらいのことはしたのだが、所詮その程度だ。

それだけの処置で、生き返ったとはとても考えられない。


勿論、クリス様が生き返ったのは嬉しいことだ。

もしあのままお亡くなりになっていたら私は責任を取って死んでいただろうし、

何より、ご主人様が嘆き悲しむ姿を見ずにすんだのだから。

そう考えると、神様に感謝しなくてはいけない。


しかし、これから先クリスおぼっちゃまにどう接すればいいのだろうか。

故意ではないにせよ、クリス様のお命にかかわるようなミスを犯してしまった。

ご主人様は、赦してくださったけれど。

クリスさまは赦してくださるだろうか…。


「うーお、あーうえー!」

思い詰めていると、クリス様の声が聴こえてきました。

ベッドを覗き込むとクリス様はじっと奥方様を見つめています。

クリス様は朝からセレスティア奥方様のお顔が見れて喜んでいるようです。


ふと、クリス様と目が合いました。

どうしよう、こんな時咄嗟にどんな顔をすればいいのか迷ってしまいます。

余程変な顔をしていたのでしょうか、クリス様は一瞬不思議そうな顔をした後、

「きゃい、きゃい!」

と、私に笑顔で応えくれました


きっと疲れがたまっていたのでしょう。

クリス様はただ笑っていらしただけでしたが、

私には「ほら、笑って?」と言っているように感じて、


「元気そうで良かった・・・!」

と微笑み返すと、

クリス様はより一層の笑顔を見せるのでありました。

なんで日本語って難しいんだろう・・・。

誤字、脱字、表現がおかしい箇所などありましたら指摘していただけると幸いです。


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