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異世界転生-身体は拾った-  作者: 眠眠バカ
第一章.乳幼児編
2/22

2.おはよう、そして、おやすみの・・・?

日本語って難しい。

国語が苦手な僕が小説なんて、何考えてるんでしょうね。

「・・・ーー∴ー」

「(なんだ・・・?)」

耳元から声が聴こえ、俺は目を覚ました。


「クリス!?」

まだボーッとしてうまく働いてない頭で、これは女性の声だと認識する。

その声のする方を向くと女性は泣き出した。


「よかった・・・!本当によかった・・・!」

あぁ、この人が母さんなんだな、と俺は直感する。

あれからどれだけ眠ってたのだろうか。

その間、この人はずっと心配してたんだろうなと思うと申し訳なく思った。


「あーうー」

俺は大丈夫だよ、と言いたくて声を出してみるが

上手くいかない。

赤ん坊の身体はすごく動かしづらいのだ。


せめてもの思いで手を伸ばすと、彼女は俺の体を抱き寄せて、

「クリス・・・!ママが傍にいるからね・・・!」

と言ってくれた。


「(・・・温かい・・・)」

久しぶりに人の、親の温かさに触れた気がする。

思えば、俺のために泣いてくれる数少ない親という存在に、俺は何も返せなかった。

あぁ、ヤバイ。涙が出そう。


「クリスが目を覚ましたのか?!」

感傷に浸っていると男の人がドアを開けて入ってきた。おそらく父さんだろう。


「・・・はい、あなたっ!!」

彼女は涙声で応える。


「そうかっ・・・!!」

返ってきた言葉も涙声のようだ。

そして彼女に抱かれた俺に駆け寄り、


「クリス!よく・・・よく頑張ったな・・・!」

と言って彼女ごと俺を抱き締めた。


あぁ、もう無理だ。

俺は気持ちを抑えきれず、泣き出した。


「おぎゃー!おぎゃー!」

部屋中に響き渡る俺の声。

父さんは焦りながら


「あぁっ、痛かったのかな、ごめんなぁ」

を繰り返した。


違う、違うんだよ父さん。

俺は嬉しいから泣いてるんだよ。

泣きながら彼に向かって手を伸ばしてアピールする。


「ほら、あなた。クリスを抱いてあげなさいな。」

母さんの言葉に、おそるおそる俺を抱き寄せる父さん。母さんのと違ってかなりゴツい手ではあるが、大きくて温もりのある手だった。


「ほーら、たかいたかーい!」

「おーあー!」

「あらまぁ!泣き止みましたわ!」

「あうーあー!」

俺、頑張るからね!

俺のために泣いてくれた2人だけは、何としても幸せにしようと決意するのであった。



「あなた、もうそろそろ寝かせてあげましょう。」

俺が食事(母乳)を終えたところで、母さんが言う。

おっぱいをあんな間近で見たのは初めてで思わず興奮しちまったが、体の方は反応しなかったからセーフだろう。


「あぁ、そうだな。クリスも泣き疲れただろうしな。」

母さんの呼び掛けに父さんが応じる。

確かに、今日は疲れた。その上、お腹も膨れたから眠くなってきた。


「じゃあ、寝る前に魔法かけましょう。」

と、母さん。

ん、魔法?「おやすみのちゅー」かな?

だんだんボーッとしてきたから早くー!


母さんは俺の頬を撫でながら、

「彼の者に癒しを与えん、ヒーリング!」

と囁いた。


なに、そ・・・れ?

薄れていく意識のなか、俺は母さんを見る。


柔らかなその手は、緑色に淡く光っているように見えた。。

文章がおかしなところが多分あるかと思います。

ご指摘あれば、是非お願いいたします。

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