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詩集  作者: 悠吟
4/6

「それ」


私は「それ」が見え隠れしていたら、


「それ」に向かってひた走っていた。


絶対にめげないと決めていた。


走って走って走り抜く。


納得できたらゆっくり走る。


立ち止まる。





快楽が欲しかったのではない。


恋だの友情だのが欲しかったのではない。


そんなものよりもっと私を突き動かすものがある。



もっとその先のなにか。


それならきっと誰の悪意も


誰の傲慢さも誰の拘束する罠も打ち破れると思えた。



戦うのが好きなわけではない。


人の言いなりになる卑屈で弱くて蛆虫みたいな自分がなによりも嫌いなだけ。


あとで自分をそんな風に責めることになるなんて、絶対に嫌だから。


だから「それ」に向かってひた走った。





私がそのために欲っしたのは、


面と向かって話し合える話し相手だけ。


自分の気持ちを分かってくれる人なら、


信じられると思った。



その後なら普通の人みたいに幸せになりたいと

素直に思えると思った。






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