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詩集  作者: 悠吟
3/6

奴の影


光と闇の間はわずかなスペースしかない。


たった一枚の幕の向こうに大きな翼を持つ


化け物が見える。


奴は私の居場所を完全に読んでいる。


幕の向こうは闇。


そしてなにかを訴えるかのように


幕の前に並んだ蝋燭の炎を消してゆく。




しかし光もすぐ側にある。


ただ美しく華やかなだけの異性のクッキーも、


愛情が求めて得る喜びの先も、


単なる罠に利用されているに過ぎないのなら、


私の目の前にそれがあれば、


早く私はここから逃げなくてはならない。


だけれどもすぐに闇は私の側に迫ってくる。


同じことを何度も繰り返していく。


この世に正常な理想の世界があるのか分からないが、


「このままではいけない」


と私をなにかが急き立てる。


一度闇に住まうなら


二度と光を見ることはないだろう。




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