表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  作者: 悠吟
2/6

月が死ぬ時


月は人ではない。


僅かに海と時間(とき)に自分の存在を知らさせるだけ。


それは月が自分の存在を人に知らしめているだけに過ぎないこと。


それに対し人は大した思いを抱きはしない。


月の真の姿は天空に関心のある人にしか分からない。



月は私たちの住む世界にはいない。


しかし夜の空に確かに存在し、


私たちの生活と関わりがある。


月の存在を知らない人も


いつか、必ず存在に気づく。


仮にそれが妄想の中の姿だとしても。







月が死ぬ時に


星が隕石として地球に落ち、


太陽の原子核が降りて来て爆発して、

大量の放射能の雨を降らし、


死んでいる蛇たちが蠢き(うごめき)


月を見失った聖獣たちが人を喰らう。






今日も月はそこにある。


月は死なない。


しかし月が死んだ時の出来事は起きる。


月は地上にあるものではなく、


空にあるものだから。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ