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貝のふたり

作者: 音藤かめ

あなたと私


同時に同じ言葉が出ることが

よくあった


好きな食べ物が

同じだった


苦手なことが

一緒だった


似てるところがいっぱい!

と思って結婚した


でも

共にしてみると


あれも違うじゃない!

これも違うじゃない!



何度となく

大好き 幸せ

と思った


何度となく

無理 離れよう

と思った


でも あれやこれや

乗り越えた月日は


貝の

二枚の殻のように

一緒の年輪


あなたじゃないと

かみ合わない


あなたじゃないと

しっくりこない


つまりは

結局

幸せ

ということなのかな


あなたの片割れで

良かった

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― 新着の感想 ―
相手と自分、似ているところもたくさんあるけれど、互いを知るほどに違いを感じることもあって。そうして重ねる日々は、二枚の貝殻が、共にひとつの年輪を刻んでいくように。 二枚貝も、ふたつの貝は少し違ってい…
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