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天地生まれの英霊譚  作者: 庵下 流
『夏至の日』
18/27

「夏至の日」18 ─ 終焉 2




          ☆




 光輝と暗黒の連なりの果てに境界がある。

 そこを抜ける瞬間、心がざわついた。

 乾いた風と熱い蒸気が混じり合い吹き荒ぶ。

 周囲の状況がガラリと変わったのが感じられる。


「……なにが、起きてる?」

 バライカは瞬きし、すぐさま白衣陣の結界を張る。

「ここが、聖域」

 夜の砂漠のように荒れ果てた、岩塊が転がり砂塵の舞う地面に降り立って、カミクが小声を漏らした。


「カミク、オレに掴まれ」

 すぐにカミクは、手に持った頭巾を被って、背後からバライカの体にしがみ付く。

 二人を中心に風が巻き起こり、紗状に輝く力場が静かに現れた。周囲に散らばっていた幾つかの武器や防具の部分が、風に吹かれて音を立てて転げ回る。洞内が、小刻みに震えた。


 巨大な剣を振り上げた鎧騎士が、目の前に立っている。

 バライカはぎょっとしたが、すぐに石の像だと気がついて小さく息を吐いた。

 艶のある透ける鉱物で精巧に作られた騎士の石像は、無数の虹色の罅が走って、少しずつ崩れていく最中だった。


「魔力操作の『石機人形』か。……あっちにもある。ここは戦場かよ」

「霊震が続いている。防御界の強度をもっと抑えて」

 背中に頬を押し当てたまま、カミクは索敵透視を飛ばし、薄暗い周囲を広く窺う。


「なんだろう。今し方、強い命魂が途絶えた感じだな」

「闘いがあった。魔力の滓が残っている。でも、血の匂いは僅か。……あっ、人が」

「どこだ。敵か」

「違う。岩壁から突き出ている『霊廟』の建物があって、その中に生命を感じる。恐らく貴族だ」

「霊廟に貴族か。場所はどっちだ?」

「真正面。……気付かれた」

「話しが早い。封印の力場を起動してもらうには好都合だ。貴族との交渉は苦手だけどね」


 バライカは、いったん目を瞑り項垂れると、両足に力を込めて地面を踏みしめる。

 防御界の力場が消えて、空気の動きが穏やかになる。

「一気に飛ぶぞ。しっかり掴まってろよ」

「待って!」

 カミクが叫んで、バライカに抱きつく力が強くなる。

「……後ろに」


 微かに明滅する石晶の薄明かりの下で、二人の背後に広がる空間の真ん中に巨大な影があった。

「魂魄は感じとれないが、まだ生きている」

「血肉に魔力が残ってるが、死んでるだろ。大丈夫、朽ちていく途中の死骸だ」

 正面を見据えて振り向きもしないバライカから腕を解いて、大きな影を向いたカミクは、おもむろに右腕を上げる。

「気配が似ている。念の為、消しておく」

 掌を開いて真っ直ぐに伸びた細い腕が、仄白く光り始めた。


「駄目だ、カミク。オマエは攻撃術法を使うな」

 バライカが慌てて、紫霞を腕に巻くカミクを止める。

「極宝無しじゃ危険すぎ……ええっと。なんだよ、その頭巾」

 カミクがぴくっと体を震わせた。


「猫耳って……オマエ、そういうのが好み?」

 バライカが、なぜか顔を赤くする。

 カミクもつられて頬を染めた。

「心外な。後で語ってあげるって」

「……ああ、霊屋の護霊巫女だろ。遊ばれたのか」

「姉妹巫女は親切だった。これは、悪戯好きな女神の仕業だ」

「そっちか。ふうん」

「いいから、あれを消し飛ばせっ」

 バライカの視線から顔を逸らしながら、カミクは怒ったように言う。



 突如、上方で雷光が飛び、破裂音が轟いた。

 大晶洞のあちこちで、何かが壁から剥がれ落ちる音が続く。


「戦闘? あのでかい金属機工の塊の上からだ」

「あれは『叡智の礎』だ。我れが見知っているのより大きい」

「精霊界の『汎導体』か」

「いつでもあれが騒乱の元だ。幾つあるのか……」

「周囲に『干渉遮断膜』が張られた。あちらは勝手にやり合ってもらおう。まずはオマエのお腹の」

 

 カミクが、両手で口を押さえてうずくまる。

 バライカは思わず手を伸ばした。黒い霞に触れて、火花が弾ける。指に嵌めた極箭が悲鳴を上げる。意識が濁って視界が霞んだ。


 カミクは首を反らせて苦痛に呻く。内から膨れ上がる圧力に耐えられない。

 堪らず口を開く。その奥から黒い羽虫の大群が吹き出した。それを青白く発光する光の粒が追い立てる。

 気味の悪い甲高い音を撒き散らし、羽虫の群れは細かく砕けて煙に化けた。それを、追尾する光の粒が飲み込み消し去っていく。


 黒い煙は一直線に、この空間の中央に流れ飛ぶ。

 そこには暗い影になる、巨大な拳の骸が置かれていた。

 乾涸び始めた青白いその肌に、針のように細く密集した黒煙が突き刺さる。

 追い縋る光の粒は、その拳にぶつかって散り散りになった。


 拳の白い肌の至るところに、黒い染みが浮き上がってくる。

 その染みが広がり、熱を帯び、ぼこぼこと膨らんで煮え出した。皮膚が弾け、蒸気を上げて溶けていく。

 黒い煙が猛烈に吹き出され始める。渦を巻いて、拳だったものを覆い隠していく。


 バライカが意識を取り戻した。感覚を狂わされて、その場に倒れ込んだと理解する。

 起き上がろうとしたが、体がうまく動かない。

 一瞬で霊力を奪われた。極箭を通して吸い出されたのだ。


 いつもであればバライカの体は、神力行使の反作用で勝手に霊力を招来して蓄積していく。神威を構成する霊源『重宝種』と『晶甲種』の割合の大きさからくる特徴のひとつだ。

 溜まった霊力の発散を持て余すことはあっても、霊力枯渇の活動限界など、今まで気にすることはなかった。


 体の形を維持するだけで精一杯の事態に陥っている。

 この聖域は、霊力集中の転換路の中心のはずだ。まさか、霊力招来が断絶しているとは。

 

『地面に伸びて、何しているのよ』


 声が聞こえた。視界の隅に、同じように倒れているカミクが見えた。その虫皮の頭巾からぴょこんと生えた猫耳の一方が、こちらを向いている。


『男の子っぽい決断と行動力に、ちょっとは見直したのに』

「沼の祠の……ロ・リ・マ神」

『女神様と言ってよ。ここは大晶洞なんだから、壁面の鉱物結晶から霊素は取り出せるでしょう』

「もう、やってる。結晶そのものからの霊力転換は、面倒で効率が悪い。……カミクは」

『この子はまだ気を失っているの。相当な霊力を奪われたわね』

「精霊の聖域で、霊力が呼び込めないなんて」

 バライカは歯噛みする。


 この場所に流れ込んで集約される霊力の流れと、大地そのものから導かれる膨大な理力と魔力の転換を制御し、『王都の威光』の働きを司っているのが、この聖域だ。

 夏至の日とはいえ、精霊界に結び付くこの地に霊力の蓄えが無いとは全く予想できなかった。


『上のほうで起きている騒ぎは何事なの』

「わからない。もしかしたら、霊力の奪い合いかも」

『叡智の礎ね。あれは、どんな源力封じの呪術を使っても精霊界から引き離せない』

「そうだ。あそこからなら必要な霊力を取り出すことができる」

『……いろんな悪巧みが煮凝りになっていそう。そういうの本当に嫌い』

 祠の女神は、痛みを感じているかのように震え声になる。


「ロ・リ・マ神。外部から通伝できているなら、霊力招来の導線を引けないか」

『だから、女神だってば。……前に話したでしょう。外にいるんじゃなくて、「今ここにいる」のよ』

「ああ、『魂魄憑依術』か。じゃあ、オマエもここから抜け出せないんだな」

 横たわってまだ動けないバライカの、目が据わっている。頭巾の猫耳がぴくりと震えた。


『……何よ』

「オレに手を貸せ」

『いやよ』

「霊力充填の方法がある」

『危ない橋は渡らないの』

「もう、渡っているだろ?」

『……獣神憑依を特殊な使い方してるから、こちらも霊力に余裕がないし』

「辺りに漂ってる微晶絮妖精を集めて欲しい」

『妖精を口説くの? まったく、この少年神は!』

「……頼むよ」

 バライカの声は限りなく優しく、弱々しく掠れていく。


 頭巾の猫耳がピンと立ち、柔らかな産毛が震えて、高周波が響く。たちまち強風が起こり、小さな渦を巻いて、バライカの目の前に淡く輝く光の毬玉が現れた。以前のものよりずっと小さい。

 バライカは、嬉しそうにうっすら微笑んでから、静かに目を閉じて唇を開く。

 毬玉は身じろぎし、それからゆっくりとバライカの口に吸い込まれた。コクンと喉を鳴らして、それを飲み込む。


 叡智の礎を吊るす大晶洞の天井で、激突する力の衝撃と閃光が岩面の石晶を煌かせ、爆ぜる薬玉のように明滅を繰り返す。

 寒気を催す地鳴りが起こった。


「礎が、軋んだ?」

 黒紅に赤墨の艶を瞳に戻したバライカが、上半身を起こして晶洞の上方に顔を向ける。

『ちょっと待って。叡智の礎が傾いたわ……』

「まさか。落とす気じゃ……」


「我れの頭巾が、なぜ喋っている?」

『!』

 幼神がゆっくり体を起こして立ち上がる。

 両の手が伸びて、頭巾の猫耳をきゅっと摘んだ。

「勝手に『憑依象体回路』を取り付けるとは。悪戯がすぎるぞ、ロ・リ・マ神」

『あら、目が覚めてたの? くすぐったいから触らないでよ』


 雷鳴が轟き、晶洞全体が小刻みに脈動する。

「物凄い神威の波動だ」

 地面に座り込んで、叡智の礎を見上げたままのバライカが呟く。

「こんな神威、初めて感じる。何が顕現してるんだ」

「戦いと力の具象神だろう。関わると碌なことがない。それよりも、先にあれを何とかしないと……」

 カミクの言葉にハッとしたバライカが、晶洞の底の暗闇に視線を向ける。


 光を飲み込む暗黒の煙の中で、冷たい気配が蠢いた。


「妖精魔導士か。何を拵えやがった」

「……おそらくは、魔神の形代」

「しくじったな。封じるつもりが、体を与えてしまった」

「バライカ。結界術は使えるか」

「霊力がそこまで回復していない。極箭奥義は使えるけれど、弓がないと精度が落ちる。……オマエはどうなんだ?」

「かなり抜かれた。あの次元振動、身体にどう痛みを与えれば心が弱るかを知り尽くしている」

 カミクは唇を噛んで俯いた。伏せた睫毛が震える。


「苦しくて何もわからなくなった。菌象の妖精は死力を尽くしてくれたのに。勇者から受け取った霊力も奪われた……」

「カミク?」

「バライカ。こっちに来て……」

 少年神は立ち上がってよろけながらも幼神に近づき、思わず右手を伸ばす。震える小さな白い手が、それを力強く握りしめた。

 カミクが顔を上げる。見開いた目が黒い煙の闇を睨み据える。

「許さん。我れの怒りを思い知るがいい!」


 幼神の全身が、青白く発光する。

 手を握られたバライカに、怒涛の勢いで霊力が流れこむ。


「カミク、待て! 受け止め…きれない……」

「泣き言をいうな、ア・ロ・ワ神。一撃であれを消滅させよ」

「こんな霊力…どこから」

『星霊流天靴!』

 神妙にしていた祠の女神が声を上げた。


『なんてこと……。垂涎のお宝を一度は手にしていたってこと? ああ、なぜ気づけなかったの……』

「ロ・リ・マ神。あとで詳しくこの靴のことを我れに教えよ」

『どうやって手懐けたの? 星界の「命財」なのよ』

「知りたかったら、我れに従え。……あの魔神の形代は『大魔神』の血肉でできている」

『ダイマジン? 聞いたこともないわ』 

「ロ・リ・マ神なら、『怒変態の息吹』で神の身体構造ですら再構築できるだろう?」


 一拍の間が開く。

『くだらない事、知っているのね』

「危うく小さな肉人形にされかけたことがある」

『他のロ・リ・マ神には会ったことはないわ。そんな力は持っていない』

「……そうか。ならば大人しくしていて」

 頭巾の猫耳がぴくりとも動かなくなった。


「黒煙が動き始めた。来るぞ!」

 バライカの緊迫した声に、カミクは握った手を離す。

「自在鏃の罰死永獄はいつでも撃てる。だけど、確実に当てるなら弓が必要なんだ」

「我れが相手の動きを止める。直接殴って」

「あれに近づくのかよ」

「流天靴から霊力招来中はこの場から動けない。無理なら、我れがここから攻撃する」

「……わかった。オレがやるよ」

 右手を握り締める。極箭が応えて振動し始めた。


 黒煙の塊が膨れ上がる。次の瞬間、爆発するように煙幕が吹き上がった。

 バライカは身を低くして、魂魄の在処を探る。

 カミクは左手を伸ばして、吹き付ける黒煙を散らした。


 メルタルの円台の上に、白く輝く人型が立っている。

 今まさに産まれたばかりのように、全身が乳白色の滴に塗れ、膝まで届く長い髪を裸体に絡ませ、静かに息を吐く。


 発条を溜めて飛び出そうとしたバライカの動きが止まる。

「カミク。あれってオマエの姉さん?」

「バライカ。どう見ても其方の兄弟にしか見えぬ」


 カミクの姉だったり、バライカの兄弟だったりする美形の人型は、睫毛から乳液を滴らせてゆっくりと目を開く。

 濡れて輝く両手を持ち上げ、首を傾げて不思議そうに眺めた。


「体を……」

「写された……」


 バライカが残像を曳いて、人型目掛けて飛び出す。

 ぎらつく光芒が突進してくる。

 左手に吹き出した防御界に、光の剣が食い込んで火花をちらす。

 バライカは慣性を折り曲げて、無理やり軌道修正する。

 そこへ、火焔を纏った戦斧が襲う。

 堪らず、地面に足をついた。


「石機人形が復活した?」

 激しく煌めく鎧騎士が、行手に立ち塞がる。


 ─── 命練…「絡礁」


 バライカを取り囲もうとする、鏡宴の騎士の動きが著しく鈍った。


 ─── 引導鏡…「異趣返し」


 両手を鎧騎士に向けたまま、カミクの動きが固まる。


 一瞬の隙を、バライカが突く。

 白い人型…魔神の形代の背後から、魂魄目掛けて極箭ごと拳を捩じ込む。



「ヒトデナシ!」


 その直前に、耳元で声がした。

 脳裏に罵る泣き顔が浮かぶ。

 体が萎縮し、勢いが落ちる。

 防御界に轟音を放つ大剣が殺到した。


 バライカは吹き飛んだ。メルタルの円台の端まで滑って、かろうじて体を引き留める。

 白い人型は前髪を揺らす。バライカを見る目は悲しそうで、それなのに深紅の唇は嬉しそうに微笑むのだ。

 側に騎士が跪き、銀色に輝く長衣を差し出す。


「今少しで、聡明神様を迎える準備が整う。それには……」

 銀の長衣を纏った白い人型は、蠱惑に満ちた甘い声音で呟きながら、天を仰ぐ。


「待…てっ」

 激しく悔やむバライカの目の前から、銀色に染まった人型が白い滴を散らして消え失せた。


 巨大な大鎌を持った鎧騎士が近づいてくる。

 振り上げられた鎌を、少年神は呆然と見上げた。


「バライカ!」

 鎌を振り被ったまま、鎧騎士は黒い霞と化し、四散する。

「戻れっ!」

 全身を青白く発光させたカミクが叫ぶ。

 幼神を引き裂かんと襲い来る鎧騎士たちは、次から次へと体を解かれ、粉微塵となって地面に撒かれていく。


 バライカが地を蹴る。

 両腕を掲げて光と霞の渦に巻かれるカミクの前まで来ると膝をつき、それから幼神の体を抱きしめた。


「なんで……オレは」

「心の隙を突かれたな?」


 カミクは叡智の礎を見つめる。

「我れの極剣を奪った貴族の女があそこにいる」

「オレには、何も感じ取れない」

「なぜか形を失っているからか。でも、居る」

「干渉遮断膜は破られたのか。こっちも見つかるぞ」

「あの貴族を捕らえる。手伝って」

 叡智の礎の真下で始まった戦闘に見入ったまま、カミクは抱きつくバライカに囁いた。


「……何をすればいい」

「状況次第だ。貴族は神将を味方に、礎を落とそうとしている。礎の防衛機能はまだ本気で働いていない」

「礎を落とす? 神将だって?」

「そこへ次元振動が、魔神の形代に乗って飛び込んだ」


「……ちょっと疲れた」

 バライカは目を閉じる。

 訳が分からない。頭が混乱している。この古精霊の大晶洞に、今なぜ居るのかすら思い出せない。


「バライカ。聖域とこの森を守るのだろう?」

 カミクは、自分より背が高く逞しい少年神の体が、小刻みに震えているのに気づく。


「ク・バ・ツ様はなぜ、教えてくださらなかったんだろう」

 いくつも重なる異変を、この森の神達は知っていたのではないだろうか。

 だから神々は、何かを察して姿を消したのだ。

 この森を…この聖域を、力を合わせて守護する為に。

 

「カミクの極宝を一緒に取り戻せと命じられた。……余所者は遠ざけたいってことか」

「巻き込みたくはないと思ったのかも」

「この森で、腰を据えて生きていこうと決めたばかりなのに……」


 カミクは、激突する礎の守護像と魔神の形代から目を離し、艶やかな銀糸の髪に視線を落とす。

「バライカ。あの次元振動は其方を恐れている。心に隙があれば容赦無く混乱を吹き込んで、其方を無力化しようと企んでいるに違いない」

「この気持ちは、アイツの罠なのか?」

「今すぐに確かめようもないことを、思い悩むな」


「……そうだな。今できることをしよう!」

 急に体を離して顔を上げたバライカに、カミクはどきりとする。

「恩に着る。カミクって、ただの泣き虫の弱虫蓑虫じゃなかったんだな!」

 絶品の笑顔でそんなことを言うバライカのおでこに、顔を真っ赤にしたカミクの頭突きが炸裂する。


『あのね。お邪魔したいわけじゃないの。ずっと盗み聞きしてたいくらいなんだけど』

 なんだかドキドキした声音の女神が、バツが悪そうに割り込んできた。

『周りが大変なことになっているの、気付いてる?』


終焉 3  へ つづく。

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