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天地生まれの英霊譚  作者: 庵下 流
『夏至の日』
11/27

「夏至の日」11 ─ 霊選装束



    ─霊選装束─




 頭上を覆う岩体の天井をまじまじと凝視し、ミ・ズ・キ神カミクはため息をつく。

「やっぱりダメか。もっと素早く染み込まないと」


 得意な幻蛍種由来の「透視術」や「顕微視」では、天井に施された仕組みの仔細はわかれど手を加えられない。極剣も天露竜珠も奪われた今、遠隔操作の呪術すら覚束ないことに困惑する。

 鉄雷種に頼って電光を放ってみたものの、「術理含体回路」の流れを短絡させる前に、解呪されてしまう。何回か試したが、そのうち魔力反射されて寝床の一部に穴が開いて諦めた。



───カミクは感覚に頼りすぎだよ。

「極剣があれば、我れは負けない」

───極宝を失ったらどうする?

「そんな仮定はあり得ない。大事なものは失くさない」

───あとで泣きそうになっても知らないよ。

「失くさないから……」


 いつかのやりとりを思い出し、泣きそうになって目を瞑る。


───「印形」を覚えること。

「具形、包形、鋏形は知ってる」

───もっと高度に、晶陣行の序紋くらいは瞬時に作らないと。

「どうやって」

───「手印」を結ぶんだよ。

「しゅいん?」

───細い綺麗な手指を持っているんだから、カミクならできるよ。教えてあげる。



 一瞬、意識に届く霊力の流れが乱れた。

「ん……」

 切ない吐息が漏れた。うなじから背中を伝って、羽根毛で撫でられたかのようなむず痒い感覚が走る。

 霊源の満たされた静かな水面を強い息吹が抜けていくような、心が騒つく気持ち悪さだ。眩暈がして半身が揺れ、思わず寝床に両手をついてしまう。


「霊力の流れが交じって。……どこでぶつかってる?」

 顔を上げ、彼方を深く探る。肌に纏う柔らかな蛍光が大きく揺らぎ、微かな閃光が爆ぜた。

 天井から降り注ぐ回復の霊波が数度途切れる。


 カミクは上体を起こし、左腕をまっすぐ前に伸ばす。岩屋の暗がりの中で仄白く光るその肌に、黒い霞が滲み出しているのに気づいて瞬きする。

「霊震か。でも、震源は。あっ……」


 頬から首筋、鎖骨を通って胸を何かが触れる感触。

 カミクは綿毛布を手繰り寄せ、慌ててその中に包まった。


 何かに視られていた。体の奥底までまさぐる視線に晒されていたことに気づいてムッとする。

 寝台を戴く石床の広間は、枝で編んで板張りで支えた胸壁がぐるりと囲んで、外部との境界となっていた。そこへ斜めに差し込む陽光の筋に、キラキラした埃が舞っている。

「鱗粉?」



「お、恐れながら姉妹巫女ソルクシアっ、ほか二名っ、たただ只今、下界より戻りまし…ました」

 外への出入口を塞ぐ、手前に設えた衝立の向こうから声がした。


「お、お姉ちゃん。お願いだからおお落ち着いて……」

「姉様っ、ううっ姉様っ」

「お側に、お側にお仕え、かか叶いますでしょうか……」

 何やら震え声と鳴き声も混じって聞こえてくる。


 カミクはハッとして、被った毛布ごと振り向いて応える。

「姉妹巫女っ。我れの衣服は揃ったか?」

「こ、こちらに」

 平伏しながら近づいた巫女達から、幅広の編み籠が三つ、寝台下の底床に押し出される。


 丸まった毛布が動いて、寝床を囲む枝木の端までくると、カミクがひょっこりと顔を覗かせた。毛布の塊から細い両腕が伸びる。

「……手が届かぬので、持ってまいれ」

「失礼いたしました。只今お持ちします」

 ソルクシアが慌てて籠に近づき、乗っている包みを両手で掬い寝台の端に捧げ入れる。

 カミクは、茶色い大きな柔紙の包みを渡され急いで開くと、中から出てきたトゲトゲの蓑衣を持ち上げた。


 魔獣「蓑虫」の皮を加工して作られた虫革の長衣である。

 蓑虫はその外皮に、摂取して消化した「甲霊蟲」の「魔力指向分散能」を軽柔合金の剛毛として固定する。細い棒状や棘状、板状の体毛が重なり合い、見た目は雨露をしのぐ藁を束ねて作った蓑に似ていることからその名があった。

 蓑に似た蓑虫の外皮を使った蓑衣ということになる。

 

 カミクにとっては覚霊後初めて手にした、守護の霊力を帯びた精霊からの授かり物であった。由縁は置いておくとして、数多の危機を乗り越えてきた相棒のような存在だ。


「綺麗になってる。洗濯の師すごい……」 

 埃や汚れで天然の迷彩色になっていた毛束が、それなりに明るい清潔感を取り戻していた。内側の布張りも染み抜きされ、ざらざらだった手触りがしっとりと柔らかになっている。


 カミクはなんだか嬉しくなって、それを丁寧に傍に置き、平伏している姉妹巫女に笑顔を向ける。

「うん。半刻過ぎても待った甲斐があった。頭巾と布衣もこれへ」

 期待に満ち満ちた眼差しで両の腕を伸ばす。

 姉妹巫女に衝撃が走る。


「は……はい」

 ソルクシアが、床に広がった巫女の式服の裾を引きずって、身を伏せたまま次の籠から包みを取り、掲げるようにカミクへ差し出す。


 包みの中には虫革の頭巾が入っていた。

 詳しくはわからないが、「カゲロウ」と呼ばれた羽虫妖魔の腹の皮が材料だと聞いた。幻覚催眠を起こす「音狂擬肢」を装備した手強い魔獣だという。


 これは、カミクが大陸に渡る時知り合った、薄緑の髪をした幼神の「形見」だった。


 頭をすっぽりと覆い肩まで広がる、茶黄金の素地に産ぶな青毛が乱れた頭巾だ。裏側は毛織りの帽子状になって頭の形に合わせてぴたりと嵌り、激しく動いても外れないように顎紐までついていた。

 まるで革兜のような構造だが、元々は戦装束の一部かもしれない。


 だが今、目の前にあるのは何かがおかしい。

「これは、なに?」

 カミクはそれを見つめて心底狼狽えた。


「おそらく猫獣の耳を模した装飾かと……」

 ソルクシアは、断腸の思いで声を絞り出し真面目に答えた。

「なぜ? 洗濯の導師は……なにを」

 カミクは奥歯を噛み締める。前髪がふわりと動いた。紫の霞がその周りに漂い始める。


「お、畏れながら申し上げ…ます。それは、濯導師様の所為ではございません」

「では、誰が」

「沼の祠の……籠り神様でございます」


 カミクは俯いて視線を落とす。

 立ち上る暗い霞の濃さが増す。

「沼の神だと。我れを愚弄するとは浅はかな。……布衣はどこだ」

「は、はい。これも籠り神様から取り戻したのですけれど」

 ソルクシアの手の震えがおさまらない。

 茶紙の包みがまたひとつ開かれた。


 麻の幅広な布でできた厚手の貫頭衣が畳まれていた。

 落ち着いた晒色の生地の端を、鞣革で挟んで縫いつけている。ところどころに重ねた裏布地を当てて形を絞り、子供の体型に合わせて作り込んであった。


 カミクは目を見開いて愕然とする。

 これは確かに洗われて、汚れや染みは落ちている。

 しかしどう見ても丈が足りない。膝が隠れるくらいの長さがあったのに、手に持って広げたそれは腰丈までしかなくなっていた。


 漂う紫霞が渦を巻く。周囲の温度が肌寒くなるほどに低下した。

「え? なんで」

「愛…ミ・ズ・キ神様、どうかお気を確かに……」

 ソルクシアは、愛神様の心中を察して唇を震わせた。


 沼の祠の籠り神の傍若無神な振る舞いには、皆が酷い目にあっている。決して許せる所業ではないが、相手は「神」だ。今ここで怒り心頭に発する愛神様に、あの狂神を懲らしめてもらえたらという考えが微かに閃いた。

 しかし巫女として、神々の不和から森の平穏が脅かされる事態は避けねばならない。怒りに震える無垢な幼神を、鎮めることこそ巫女の勤めと襟を正す。


「だって、これ」

「こちらを」

 茶紙にはまだ何か包まれていた。カミクは摘んで持ち上げる。


「……これは衣服?」

「脚衣と思われます」

「ズボンか。でも、小さい」

「脚衣は腰から両足を包む衣服でございます。布衣を切り取って仕立てたようですが、布地が足りなくてそのような短さになったのかと」


 カミクは、変わり果てた布衣と半ズボンをぎゅっと抱きしめて身震いする。

「断りもなく我れの麻布着を裁縫するとは……。許すまじ」

「ミ・ズ・キ神様。お怒りはごもっともでございます。ですが、その仕事の仕上がりをご照覧くださいませ」


 ソルクシアは、改まって畏まりながら言葉を続ける。


「お召し物の切り取りは許し難い行為ですが、少なくとも不用意に断ち切った訳ではなさそうです。きちんと丈は揃えてありますし、裾の裁断部は元に合わせて同色の揉革で補強されております。縫い目は細かく丁寧な上、おそらく『鬼花蜂』の蝋糸を使った高度な編み仕上げで統一しています。加工の時間を考えると、熟練の織人が機工を用いても難しい見事な出来栄えでしょう。丹精込めて仕立て直した仕事に、非の打ちようがございません」


 もちろん勝手に切り縫いしていることが、すでに非なのは明白だ。けれど、これを愛神様が身に着けるさまを思い描くと、ソルクシアは、なんだかときめきが止まらない。


「……でも」

「脚衣の裾口を外側へ折り返し少しばかり窄めることで、身頃にふっくらと余裕を持たせるあたり、南ランソワの縫製工房の流行りを押さえておられます。貴族のご子女用の衣装に見違えんばかりの上等な仕上がりです」

 もっとも、貴族の衣装は白絹か金銀木綿の生地だけれど。


「……でも、我れはこんな短いズボンは履いたことないし」

「では一度お試しになっては如何でございましょう」

 カミクは、抱きしめた衣服を再び手に持つと、しばらく見つめて瞬き、小さく息を吐いた。

「……うむ。今は支度を整えることが先決か」

「こちらに薄手の肌着をご用意いたしました。私どもはすぐに霊神祀りの準備に取り掛かります。それでは」

 ソルクシアと妹巫女は、深く首を垂れたまま引き下がろうとする。


「よし。あとは我れの編み長靴もこれへ」

 姉妹巫女の動きが止まった。というより、凍りついた。

「ひどく泥を被ったので気になっていたのだ」

 応えはない。カミクは眉根を顰めて問いなおす。

「巫女よ。我れの履き物だ。靴はどこか」


「ミ・ズ・キ神……様。誠に、誠に申し上げ難いことでは、ございますが……」

 ソルクシアが、震えを押し殺して、静かに答える。

「沼の神様からお返しいただくこと叶わず、今この場にご用意はできませんでした。……私どもの力及ばす、申し訳ございません」

「……」

「ご意向に沿えぬ結果を齎した全ての責任は、私めにございます。どうか、どうか妹二人はお許しください……」


 カミクは目を伏せ、それから石床の籠に残っていた包みを見た。白群を花浅葱色で縁取る瞳が煌めく。

 小竜の鱗張りで防御魔法が掛けられた小ぶりの「魔甲靴」が入っているのがわかる。南洋大陸の意匠が見て取れた。この地では高価なものに違いない。


「姉妹巫女よ。大儀であった。もう下がって良い」

 カミクの声は小さく優しい。だが、取り巻く霞の濃さは増してゆく。



『あら。これで終わりなの? 随分お優しい神様なのね』

 背後から聞き慣れぬ声がした。

 カミクは一度天井を見上げ、それからゆっくりと振り返る。

 板張りの胸壁の上に、掌ほどの四翅を立てた鳳蝶が止まっていた。


「何者だ」

『噂の沼祠の女神よ。訊きたい事があるから現れたの』

「我れの履き物を返せ」

『返してあげても良いけれど、その前に教えてくれるかな。この靴の正体を』

「問答無用。取り戻す」

 カミクは毛布を纏って、やおらに立ち上がる。


『うふふ。そこから出られないんでしょう? あの少年神に囚われて』


 紫霞が渦巻き、蝶を目掛けて突風と化す。

 翅が微かに開いた。

 途端に霞風が威力を無くし、鳳蝶に届く前に四散する。

『うーん。この体、風に敏感なんだから優しくしてよ』


 ─── 星令…「スタマドォメ・エバレティタ」


『あれ? 今、力がここまで……』

「沼祠の女神よ。我れは東方、烈山、光輝のミ・ズ・キ神。衣服を綺麗にしてくれた事にはひとまず礼を言おう。けれど『霊選装束』に無断で手を加えるのはいただけない」

 カミクは毛布を被って、中でゴソゴソする。

「霊選装束は、我れの神としての道程の証。精霊の恩寵の結実に等しい大切なものだ。……やっぱり小さいよ。これ」


『……いつ封印術が解かれたのかしら』

「ア・ロ・ワ神は周到なのだ。術の持続に、自分の霊力制御率評価を条件に取っている。己れの身が危うくなった時、我れがこのまま封印され続けることを懸念したのであろう」

 言葉が一瞬途切れる。


「癪に触るが、熟慮に長けた存在は貴重だ。失う訳にはいかぬので、助けに向かう。……ここ、ちょっとお腹が冷えそう」

『ふふっ。思ったより饒舌なのね。肌着は着けなさい。ズボンの腰回りがしっかりするわ。繊維霊の粘りが安定するの』


 カミクが静かになり、モコモコ動いていた毛布がパッと広がった。


 鳳蝶が触覚を震わせ歓声を上げる。

『わあっ。思った以上の出来栄えよ。地宙海都市国家の幼い芸技小性みたいに、可哀想で可愛い。きっと少年神もお気に召すわ』

「戯言も許す。ただ、急ぐので邪魔立てはするな」

 布衣を着けたカミクは、寝台の上に立ち半身を反らして伸びをする。素肌から光彩が溢れ出し、漂う霞を弾き飛ばした。


『もの凄い甘美な魅了。天地を遍く虜にしそうだわ。でもそれは、この世界にとって途轍もなく危険な存在ってことよね』

「わかってる。諭されも諌められもしたから。なので、我が極宝を取り戻さねばならない」

『奪われた? 感じ取れないのは、そのためか……』


 ズッズズーン!


 突如、轟音と共に霊屋が激しく揺れた。

『え、なに?』

「返してもらった」

 カミクはそう答えて、それから恨めしそうに岩の天井を見る。

『まさかっ!』

 鳳蝶が飛び立ち、不規則に動いて胸壁の向こうに消えた。


 揺れが収まるまでに、カミクは律儀に綿毛布を折り畳むと、蓑衣と頭巾を抱えて寝台から跳び降りる。

 出入口の衝立の向こうに、頭を抱えてうずくまる姉妹巫女がいた。カミクはソルクシアに近づき、耳元で囁く。

「色々と世話になった。我が霊力の偉効をこの霊屋に注いで褒美としよう」

「も、勿体無いお言葉……」

 ソルクシアの掠れ声が震えて応えるのを待たずに、幼神は霊屋から飛び出す。


 素足が岩柱を蹴って、霊屋の屋上に登る。

 陽と葉影の落ちる平らな岩肌のほぼ中央に、何かが突き立っている。それを見つけて、カミクの表情が固くなった。慌ててそこに駆け寄る。

 

 革製の編み長靴の爪先がめり込んでいた。

 嫌な予感はしていた。唯でさえ制御に手こずる能力だ。そのため長い間、その発動を自ら封じていた。極剣も、竜珠すら持たずに使いこなせる自信がない。


 抱えた衣服を投げ出し、靴の両方の足首の辺りを握って引っ張る。が、びくともしない。

 体を背後に倒すように、勢いをつけて更に引っ張る。

 今度はうまくいって、カミクは後ろにひっくり返った。


 四つん這いのまま、急いでひび割れた穴に近づく。

「穴は抜けてない。よかった」

 しかし、穴の周りは盛り上がり、大きなひびがいくつも走っている。霊屋の自己修復機能が働き、透き通った液体が滲み出て裂け目に溜まってゆく。岩石成分の結晶化を促し、損傷を塞ぐ仕組みだが時間が掛かる。

 カミクは両手を伸ばして、それぞれの穴に掌を伏せた。


 ─── 命練…「整緻」


 修復機能が数千倍の速度で働く。掌を上げると、周りと変わらぬ岩肌に戻っていた。

 カミクはほっとして、その場に座り込む。


「綺麗にはしてくれたんだ」

 靴を手に取り、小声で呟く。

 泥沼に足を突っ込み、かなり極端に泥塗れで汚れていたが、色染みもわからないほど自然な形に仕上げられていた。


 黒い柔軟な靴底を持つ、脹ら脛の中程も長さのある革製の編み上げ靴だ。靴の前面、脛の部分が左右に割れ、紐で編み上げることで足にしっかりと固定する。晒した朽葉色の明るい輝きをもつ頑丈な靴だ。

 大事なものなのだが、カミクはこの靴がどんな素材でどのように作り上げられたのか知らなかった。元々この地上の品ではない。


 カミクは靴を履き、蓑虫の長衣を纏うと、虫革の頭巾を抱えた。

 未だ霊力制御に難はあるが、霊選装束は取り戻した。

 まずは、ア・ロ・ワ神バライカの居所へ向かう。

 先ほど感じた霊震の中心が目的地だ。


「なんだか場所がぶれる。……震源の範囲が広いのかな」

 バライカが持っているはずの竜珠の位置も随分とずれて感じる。

「時間がない。近づけば居場所もはっきりするはず」

 彼方の湖の手前に、向かうべき座標を定めた。足元に視線を向けて厳しい口調で言う。

「星霊流天靴。我れは命ず。正しき道筋を正しき有り様で唯進むべし……」

 不安は拭えない。しかし、この力を使わざるを得ない。


 ─── 星令…「スシぺメァド・デステネシォ・ミァ」


 靴が吹き飛ぶ。履いているカミクも一緒に。

 頭巾を片手で抱きしめ、蓑衣を必死で押さえる。

 激しい気流に翻弄されて、体から全てを剥がされそうだ。

 体勢を整えるんだ。霊力の結界で、もっと体を覆わなきゃ。

 靴はひたすら爆速で空を突き進む。


 「きゃー!」


 カミクは、たまらず悲鳴をあげた。


貴族と神々  へ つづく。

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