オタク少女とのゴールデンウィーク
東方新作が楽しすぎたのでこんな遅くなりました。作者のせいじゃないです。
今日の授業が終わって明日からゴールデンウィークだ。今日からしばらく紅花と離れられると思うと嬉しすぎる。
「雨野クン。」
「...何だよ。」
「ゴールデンウィーク暇だろう?私と連絡先交換しておこう。」
「いや、結構です。」
「これが私のメアドだよ。」
「聞けよ。」
紅花は紙に何かを書いて俺に渡した。
「何だよそれ。」
「見てみなよ。」
渡された紙を見るとそこにはメアドらしき物が書かれていた。
「何だそれメアドか?」
「そうだね。」
「は?今時メール使ってんのかよお前。LINEで良いだろ。」
「ごめん、私ガラケーだから。」
そう言って紅花はポケットからピンク色のガラケーを取り出した。
「何でお前ガラケーなんか使ってんだよ。」
「アニメキャラが持ってる携帯ってだいたいガラケーだろ。」
「あっそう。」
「とりあえず何か送ってよ。」
「めんどくさいな。」
私はメールを開き、紅花にメールを送ってしばらく経ったら紅花のガラケーからgive a reasonのサビが流れてきた。
「なになに...『二億円当たりました。受けとる為に以下の口座に1000円振り込んでください』...何で迷惑メール風なのさ。」
「なんとなく。」
「そう、じゃあ後で送るからよろしくね。」
「あっそう。」
翌日
適当にスマホ弄ってたら紅花からメールが届いた。
「えっと何々『明日ご飯食べに行こう』...とりあえず断っておくか。えっと『遠慮しておきます』っと。」
ちょっと待ったら返信がきた。
『どうせ暇だし良いでしょ?』
...確かに暇だし良いか。
『集合場所と時間は?』
『学校近くの駅前で12時半』
『分かった』
翌日
「今は...12時30分ちょうどか、紅花は居るか?」
駅の前の方を見ると青色の制服のような物を着ている紅花がいた。
紅花は俺に気づいたようで手を振ってきた。
「レディを待たせるのは男としてどうかと思うよ。」
「お前は何時からここに居たんだ?」
「12時29分。」
紅花の着ている制服のような物はラブライブに登場する音ノ木坂学園の制服だった。
「全然待ってねぇじゃねぇか。...で、何で音ノ木坂学園の制服を着ているんだ?」
「これが私の私服だからね。」
「で?今日は何処で飯食うんだ?」
「うーん。今日は音ノ木坂の制服だし秋葉原かな。」
最初から秋葉原集合にしろよ。
「じゃあ行くか。」
俺たちは歩き始めた。
「キミはラブライブで誰が好きかい?」
「絢瀬絵里。お前は?」
「海末ちゃん。」
「なんか意外だな。」
「雨野クンは...まぁそうだろうね。」
「お前は俺の何を知ってるんだよ。」
「じゃあサンシャインは誰が好きなんだい。私はダイヤさんだよ。」
「聖良さん。」
「...あっ、やっぱりね。」
「何だよその反応。」
「いや、雨野クンの好きなキャラが大体予想通りだったから。」
「どんな予想なんだ?」
「...雨野クンの好きな曲はなんだい?」
「いや、あからさまに話を反らすなよ。」
「私の一番好きな曲はスノハレだよ。」
「...夏色。」
「うん、夏色笑顔で1,2jumpはいい曲だよねぇうん。」
「なんなんだよお前は...まぁ、いいや。」
「さて秋葉原の何処でご飯を食べようかな。」
「アキバの良い飯屋って分かるか?」
「まぁ、とりあえずUTX学園行こうか。」
「UDXな。」
UDX前
「そういえば作中ではUTXにカフェ有ったよね。」
「有ったな。」
「どうせならカフェ行こうよ。」
「そうだな。」
カフェ
俺は...カフェオレとホットドッグで良いか。
「俺はもう決まったがお前は何頼む?」
「ブラックコーヒーとパスタかな。」
「じゃあ店員待つか。」
「キミはカフェに行った事あるかい?」
「あんま行かないな。飯食うなら適当なチェーン店で良いしな。」
「悲しい人だね。」
「は?」
.....?
「ご注文はお決まりでしょうか。」
店員がやって来たのでそれぞれ注文を伝えた。
「かしこまりましたー。」
「...にしても雨野クンはブラックじゃないんだね。」
「それがどうした。」
「いや、意外だったから。雨野クンみたいな人はブラックだと思ってたからね。」
「あっ、そう。」
なんか馬鹿にされてる気がするな。
「お前は何でブラック飲んでんだ?」
「なんかカフェに行ったらブラックを飲まなきゃダメって感じするだろ?」
「いや、全く。」
「まぁ、雨野クンは周りの事を考えられない人間だからね。」
「お前が言うな。」
紅花はしばらく考えた後こういった。
「どういう事だい?」
「お前マジで言ってる?」
「あぁ、私のどこが周りの事を考えられない人間なんか教えて欲しいね。」
「それが分からん時点で考えられてねぇよ。」
「えー、私は休み時間中に寝たふりしてた悲しい人に話しかけて一緒に話したりしてたのに?」
「お前マジふざけんな。ガチ寝だったわ。」
「他には話しかけてくれオーラを出してた人に話しかけたり。」
「話しかけんなオーラしか俺は出して無かったけどな。」
「そして一人でさみしそうに」「こちらご注文の品です。」「帰ってた人と一緒に帰ってあげたり。」「...え?」
「あっ、ありがとうございます。カフェオレとホットドッグは私ので、ブラックとパスタはあいつのです。」
「あっ、はい。分かりました。」
「ちょっと、ご飯と私どっちが大事なのさ。」
「飯。うるさいからちょっと黙ってろ。」
「え?」
店員は俺らが頼んだ物を置いてすぐに去って行った。
「ちょっと雨野クン。」
「ちょっとはこっちのセリフだわボケ。」
「まぁさっきの私のエピソードから私が周りの人のこと考えられる人間だと言う事が分かったよね。」
「むしろさっきのエピソードとやりとりからお前が周りの人のことを考えられない事しか分からないだろ。」
こいつ正気か?
「えぇ?雨野クンはさっきの話の何を聞いてたんだい?」
「全部聞いてたわボケ。」
「じゃあ雨野クンは本質がつかめて無いね。」
「俺以上に本質つかめてる奴いたら見てみたいわ。」
「それにしてもこのパスタは美味しいな。」
「そうか。」
「雨野クン。そんなに見てどうしたんだい?」
「いや、全く見てないけど。」
「全くしょうがないなぁ雨野クンは。」
「勝手に話進めんな。」
「はい。雨野クン。あーん。」
そう言って紅花はパスタをフォークに巻いて俺に突き出して来た。
「何だそれは?」
「え?食べたいんでしょ?」
「いや、全く。そもそもそれは恋人とか親子とかの仲良い人たちがやる奴だろ。俺らは恋人でも親子でも仲良くも無いだろ。」
「もうっ、こんな所でツンデレ発動しなくて良いのに。」
「お前マジで殺すぞ。」
「そんな事よりキミはこれが食べ終わったら行きたい所有るかい。」
「いや、特には。」
「じゃあ和菓子屋に行こう。」
「え?足りないならここで食ってけよ。」
「私は和菓子が食いたいの。」
「あっそう。」
昼食後
「で?何処の和菓子屋行くんだ?」
「ついて来たら分かるよ。」
「はぁ。」
しばらく歩いたら紅花が急に止まったけど。
「着いたよ。」
そういい紅花は指を指した。
「そこって...いや、穂乃果の家じゃん。」
指を指した先の店はラブライブの主人公高坂穂乃果の家のモチーフになった場所だった。
「そうだよ。じゃあ行こうか。」
俺らは店内に入り席に着いた。
「お前何頼む?」
...ちゃんとした所だし学生には辛い値段してんな。
「クリームあんみつと持ち帰り用に揚げまんを頼もうかな。」
「じゃあ俺は普通のあんみつにするか。」
ちょっと待つと店員が桜茶という物を持って来たのでそれぞれ注文を伝えた。
「桜茶って何だ?」
「え?そんなことも知らないのかい。いいかい、桜茶ってゆーのは室町時代に花札をやってた時にたまたまお茶に桜の札が入ってそれを見た人が桜で茶作ったら旨いんじゃね?って事から始まった伝統の有る茶なんだよ。」
「適当な事言うな。」
「流石にバレるか。」
「当たり前だ。」
紅花は桜茶を飲むと少し顔をしかめた。
「熱いねこれ。」
「いや、出されたばっかだし当たり前だろ。」
「後しょっぱい。」
「へぇーしょっぱいのか。」
「飲んでみてよ。」
俺は一口桜茶を飲んだ。
「たしかにしょっぱいな。」
「なんだろうねこれ。」
「知らねぇよ。」
「...そういえば雨野クン、キミはねそべりを持って来ているかい。」
「いや、持ってる訳ねぇだろ。財布とスマホしか持って来てねーぞ俺。見れば分かるだろ。」
「いや、ラブライブ聖地に行くんだったらねそべりは必須だろ?」
「いや、知らん。」
「非常識だね。」
「いや、お前の中の常識を知らないだけで俺が非常識って言われるのはおかしいだろ。」
「えぇ。」
「なんでそっちがそんな反応なんだよ。」
「...?」
「殴って良いか?」
「ちょっとDVはやめてよ。」
「お前と家庭を持った覚えはない。」
「もうっ、ツンデレなんだからっ。」
何言ってんだこいつ。
「殺そう。」
「ちょっと待ってよ、様々な格闘技や護身術を極めた私に勝てるとでも思ってるのかい。」
「変な設定付け足すな。」
「まぁこの話は今度しようか。」
「いや、いらない。」
しばらく紅花と話していたら店員が注文を届けて来た。
「そういえば俺って今まであんみつ食ったこと無かったんだよな。」
「へぇ。じゃあ私が食べ方を教えてあげるよ。」
「いやいらん。適当に食ってくわ。」
俺は付いていた蜜を全体にかけてあんみつをスプーンで掬って口に運んだ。
「うん、旨い。」
「えぇ。」
「なんだよ。」
「まぁ私も詳しい食べ方知らないけどね。」
知らねぇのかよ。
「これ食ったらどっか行くか?」
「うーん、どうせここまで来たんだから神田明神行こうよ。」
「分かった。」
神田明神に向かう道中紅花がさっき持ち帰り用に買った揚げまんじゅうを食っていたのでなんで食ってるのか聞いて見た。
「お前が今食ってるの持ち帰るやつじゃないのか?」
「え?まんじゅうは食べ歩く物だろ?」
「いや、知らん。」
俺も買っとけば良かったかな。
「そんな見てどうしたんだい。」
「...いや、見てないが。」
「...しょうがないな雨野クンは。」
紅花が俺の肩を叩いて来た。
「なんだっっっ!!」
紅花は振り向いた俺の口に揚げまんじゅうを突っ込んで来た...旨い。
「美味しいかい?」
「いや、旨いちゃ旨いけどもっとやり方ってもんが有るだろ。」
「だって雨野クンにあげるって言っても雨野クンは断るでしょ?」
「...そんなひねくれてない。」
「どうだろうね。」
その後神田明神でお参りや絵馬を見てからゲーセンに行って帰った。
この作品当たり前のように他の作品のキャラの名前とか作品名とか出してるけど大丈夫なんですかね。