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オタク少女とゲームセンター


 二日間空けてしまって申し訳ございません。


 今日の授業も終わったしゲーセンに行こうかと思ってたら紅花が話しかけてきた。


 「雨野クンは今日ゲーセン行こうと思ってるね?一緒に行こうじゃないか。」


 「...」

 

 何で分かったんだ?


 「あれ?適当に言っただけなのに合ってた?」


 「...合ってない、俺は帰る。」


 「いや、その反応は絶対合ってたね。」


 もしかしてこっから誤魔化そうとしたら紅花に付きまとわれるのか?...じゃあ誤魔化さずに一緒に行った方が楽か。


 「冗談冗談。...さぁ行くか。」  


 「素直は得だよ。」


 「うるせぇ。」


 「ちなみにゲーセンは何処のゲーセンだい?」


 「秋葉原。」


 「へぇ、秋葉原か。」


 「じゃあ行くか。」


 そう言って俺と紅花は歩き始める。


 「秋葉原って廃れたと思わない?」


 「そうか?」


 「最近なんかメイドカフェの客引きばっかじゃないか。」


 「あー、確かに。」


 「あと、別にオタクの聖地って名前だけだよね。オタク要素って言ったらそこら辺に有るゲーセンとトレカショップ位じゃないか。」


 「PCの部品とかもわざわざアキバで買うメリット無いしな。」


 「あっそうだ。帰る時バスケコートに寄らないかい。」


 「紅花...バスケコートは俺らが生まれる前に無くなってるぞ。」


 お前何歳だよ。

 

 


 ゲームセンター到着


 「やっと着いたね。」


 「なんかしたいゲームあるかい?」


 「特には。」


 「じゃあ見て回ろうか。」


 「...そういえば対面式の格ゲー少なくなったよね。」 

 

 「あー、そもそも今あんのかね。」


 「有ったらその辺の人とやって100円で永遠にやってたのに。」


 「お前そんな強いのか?」


 「強いよ。」


 「あっそう。...じゃあちょっとやってみないか?たまたま近くにストファイ有るし。」


 「私の実力見せてあげるよ。」


 


 プレイ中

 

 「は?なんだその変態挙動。」

 

 「何であっこから避けれんだよ。」


 「おい、ハメ技やめろ。」


 


 プレイ後

 

 「ホントに強いのかよ。」


 俺ストファイそこそこやってたんだけどな...


 「言ったでしょ?強いって。」


 「そういえば雨野クンとやってる時に思ったんだけどシューティングゲームも無くなったよね。」


 こいつ俺とやってる時にそんな事考えてたのかよ。


 「あー、言われてみたらそうだな。」


 「シューティングゲームも100円で全面クリアしようと思ってたのに。」


 「十中八九それが原因だろうな。」


 「残念だよ...あっイニDがあるよ、一時期ずっと店内対戦して金巻き上げてたなぁ。」


 「お前普通にカスだな。」

 

 「久しぶりにやろうかな。」


 「じゃあやろうぜ。」


 俺も前はそこそこやってたからな。


 イニDとは公道レース漫画が原作となったゲーセンのレースゲームだ。


 「へぇ雨野クンも結構やってたんだね。」


 「アニメ見てはまったからな。」

 

 「この痛車良いだろ?」

 

 「いや、別に。」


 「さぁスタートだよ。」


 紅花は動いて無かった


 「お前動いてねぇじゃねぇか。」


 「シミュレーション3だよ。」


 「お前ランエボじゃないだろ。」


 「まぁ良いか、後悔させてやるよ。」




 プレイ中


 「お前の車早くね?俺の車一応フルチューンしてるんだけど。」

 

 「実力の差じゃない?」


 「ほざけっ。」  

 

 


 「後ろに付かれたか...まぁ良い、残り1キロだしこのまま突き放してやるよ。」


 「やってみなよ。」


 「リアサイドについているエンブレムは不敗神話のRだ!!俺のRについて来れるか!?」


「R32使ったら言いたくなるよね。」


 そう言って紅花はカーブで俺を抜かしてきた。


 「は?内から抜かして来るってどんな神経してんだよ。」 




 プレイ後


 「もう一回やろうよ。」


 「いや、もう良いわ。見てるからネット対戦やってろ。」


 「...やっぱお前上手いな。腹立つけど。」


 「まっ、当然だよね。」


 「お前大会とか出ても上位狙えるんじゃないか?腹立つけど。」


 「まぁ、そうかもね。...最後に腹立つけどってつけるのやめてくれないかな。」


 「腹立つから無理。」


 「えーやめてよー。」


 「...。」


 「...。」


 「あっ、終わったな...200m差をつけるって何だよ。」

 

 「まぁ相手が悪かったね。」


 「うざいな。」


 「あっ、久しぶりにクレーンゲームやりたくなったから行こうよ。」


 「まぁ、良いけど。」


 「クレーンゲームは実力じゃ何とか出来ない奴ばっかだったからね。一時期やめていたんだよ。」


 「へぇ。」


 「まぁ久しぶりにフィギュア取るかな...これだったらあんまり確率関係無さそうだね。」


 選んだのは景品が某青髪歌姫の台だった。


 「フィギュアがアクスタに取って代わられて私は悲しいよ。」

 

 「まぁアクスタの方が安いし楽だしな。」


 「アクスタこの前アルコールで拭いちゃって塗装が消えちゃったんだよね。」


 「あー、残念だったな。」


 「...あっ、取れたよ。」


 「速いな。いくら使った?」


 「千円。」


 「すごいな。」

  

 「これで金無くなっちゃったし帰るね。」


 「...お前いつも唐突だな。」

 


 紅花が強すぎるだけで雨野くんも普通にゲーム上手いです。

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