オタク少女との議論
毎回1000文字程度で終わらせてるのはアンタ達が読みやすいようにしてるだけなんだからね。作者の技量が無いわけじゃないんだからね。勘違いしないでよね
「時に雨野クンは天空の花嫁だと誰派かい。」
弁当を食っていたら紅花が唐突にそんな事を言ってきた。
「は?」
「いや、だから天空の花嫁は誰を嫁に選んだのかって話だよ。ちなみに私はビアンカ派だよ。」
「いや、聞こえなかった訳じゃなくて脳が理解を拒んだだけだ。」
「え?もしかして天空の花嫁を知らないのかい。」
「いや、それは知ってる。ドラクエ5だろ。」
「そうだよ。で、雨野クンはフローラとビアンカどっちを選んだんだい。」
「いや、俺はデボラ選んだけど。」
「えっ、デボラ?本当に?あり得ないよ。」
なんだよその反応。
「もしかして効率厨?」
「いや、違うけど。」
「じゃあ逆張り?」
「いや、ふつうにデボラが一番好みだから選んだだけだけど。」
「え?本当に?」
「本当だよ。なんでデボラ派ってだけでそんな引かれなきゃいけないんだよ。」
「だってデボラだし。」
「いや、おかしいだろ。」
「じゃあアマガミで一番好きなキャラは誰だい。」
なんでアマガミなんだよ。さっきからチョイスが古いんだよ。
「アマガミだったら森島先輩だな。」
「え?アマガミだったら七咲でしょ。そもそも人のラーメンに唐揚げ入れてくる女のどこが良いのさ。」
「七咲だって制服の下に水着着てるヤバい女だろ。」
「というか雨野クン逆張りすんのやめなよ。本当はビアンカと七咲が好きなんでしょ。素直になりなよ。」
「は?デボラが逆張りはギリ分かるが森島先輩は普通に人気だろ。お前こそとりあえず一番人気なキャラあげとけば良いって思ってんだろ。」
「は?普通に好きなんですけど。たまたま好きなキャラが一番人気なキャラだったんですけど。雨野クンは私みたいなおっぱい大きいキャラが好きなおっぱい星人なんでしょ。」
俺はそっと紅花の胸に視線を落とす。紅花はいわゆる普乳と言われるサイズだろう。
「は?お前に乳が無いとは言わんがそんなに大きく無いだろ。現実見ろ。」
「は?人の胸の話するとか最低の変態なんだけど。」
「は?お前から振って来たんだろ。」
「は?」
「あ?」
「...もう止めないかい。」
「...そうだな。」
「あっ、そうだ。お菓子を買った来たんだ。一緒に食べよう。」
そう言って紅花が出したのはあのたけのこのチョコ菓子だった。
「へぇ。お前たけのこかぁ。良いじゃん。」
「あっ、雨野クンもたけのこ派だったんだね。」
「あぁ。」
「ちなみに雨野クンはティファとエアリスどっち派だい?」
「お前がやめようって言ったのにお前が振るのかよ。」
今回の紅花のテンションがおかしいって言われるかも知れませんが紅花はこういう奴でテンションが急におかしくなります。