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百不思議  作者: 上鍵心之輔
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子犬

1人の女性がある店に入っていった。

いつものように適当な店を見て回る日々だ。

だが、それも面白いものだ。時々はつまらないものがあり、時々はとても興味深いものがある。

今日は不思議なものがあった。「いらっしゃいませ」一人の男がいた。

顔は帽子とマフラーでかぶされていたが、とても背の高い人だった。

その店は何一つ並べておらず、ど真ん中に一つのテーブルが置いてあるだけだった。

彼女以外に客はいなさそうだ。「どのような商品をお求めですか?」彼女は首をかしげた。

そこには品など一つもなかった。だが、とりあえず答えてみることにした。

「それじゃあ子犬をお願いしましょうか、私の言うことを何でも聞く」

すると、その男はテーブルの前を通った。と、反対側に行くとそのテーブルには子犬が座っていた。

尻尾を振り振りと振って、女性に飛びついた。彼女は驚きすぎて尻もちをついてしまった。

他の人からすれば子犬が彼女を倒したかのように見えるが、少しは合っていて少しは違った。

彼女は子犬を見て、男を見た。「いったいどうやって…」彼女は驚きすぎて声が漏れ出てきていた。

「それは秘密情報です」彼が頭を下げ、帽子を地面に落とすと煙幕が何度か爆発した。

その中にはどうやら睡眠薬も入っていたようだ。


彼女は気づくと路地のど真ん中に寝転がっていた。

周りには数人が集まっていて、一人は舌をたらしながら尻尾をぶんぶん振っている。

彼女は立ち上がると子犬を受け取った。「ありがとうございます」

すると、子犬を渡してきた男の人はにっこりと笑った。「よく訓練された犬ですね、僕を引きずってまでここに連れてきましたから」

彼が背中を見せると、そこはとても汚れていた。引きずってきた証拠だろう。

「それと、これが君の横に落ちていたよ」彼は1枚の紙を渡してきた。

何だろうかとみてみると、そこには手紙のように文章が書かれていた。

『この子犬はお前の言うことを何でも聞く。

だが、用心するのだ。時には間違えたように認識してしまうことがある。

しっかりと細かく指示をするように』

彼女はどういう意味かが分からなかったが、とりあえず子犬をありがたくもらった。

何しろこんないい子犬を無料でもらったのだから。

だが、彼女は考えていないといけなかった。

こういうことには必ず裏があるということを。

彼女は家に帰ると初めの支持をしてみた。

初めは回れ右、お手、ちんちんなどという簡単な指示だったが、だんだんと難しい指示もしていき始めた。

「前に一歩、後ろに二歩、右に3歩左に五歩」だが、ずっと尻尾を振って楽しそうにしている子犬は彼女が言った通りにした。

仕舞いにはやばいことまで伝えていた。

だが、それはある一つの指示によって途切れた。

その指示は、「あれを襲って」だった。

彼女は確かに地面に落ちていた枕を指さしていた。

だが、子犬はそれに気づかなかったのか、それともそういう動作の支持は聞き取らないのかわからないが、子犬は彼女を襲った。

その理由は、彼女の名前が阿類(あれ)だったからだ。

その後に彼女が家の外へと足を踏み出したのを見た人は誰もいなかったのだった。

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