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百不思議  作者: 上鍵心之輔
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魔物

「ンンンッ」俺は狼だ。違う言い方で言えば魔物。お前たち(読者)からすれば人間にかられる生き物だ。

俺は今までずっと生きてくることができた。これからも隠れて生きようかと思っている。

俺はいつものように森の中を歩き回っている。食べるものが必要だ。人間よりも早くに獲物を見つけなくてはいけない。

この森にはそこまで人間は入ってこないので運がいい。俺はとにかく探した。木から木へと飛び回れるのはいいことだ。移動が速くなる。一度だけは少し細い枝に足を置いてしまい、落ちたことはある。その時は運よく下にたくさんの葉が落ちていて傷一つとしてつけずに済んだ。あの時は死んだかと思った。あの高さから落ちて死ぬはずがないのに。

獲物を見つけた。兎だ。こっそりと近づいたつもりがつい枝を踏んでしまい、音を立ててしまった。兎は耳がいいのに速い。とても追いつけない。だから俺は違う方法を考えた。

俺たち狼は兎よりはるかに賢い。だから仲間を使って追い込む。何度も成功したことだ。だが、兎だけでは食料が足りないので今は分裂していて、俺は一人だ。だが、最近そこまで獲物を見つけることができない。見つけられたとしても小さな魔物だけだ。今回もそうだ。魔物だが、たかが兎だ。食べてもそこまで満福にはならない。もっと大きなものを倒さなければいけない。

兎を追っていると凶暴な殺気を感じ取った。周辺を見ても何一匹もいない。だが、俺の殺気が狂ったことは一切ない。必ずどこかで俺を殺そうとしている奴がいるのだろう。

一瞬のことだったが、その場を飛びのいた。勘というものだろう。だが、その感は当たった。そこに大きな熊がとがった詰めを振り落とした。よけていなければ俺は今頃6つ以上に分かれていただろう。

俺は逃げた。城から熊が追ってくるのは感覚的にわかる。森の中をもう速度でジグザグと逃げたが、あんな体格でも俺の速度に追いついている。木に登れば時間稼ぎは可能だ。だが、時間稼ぎだけでは無理だ。必ず木を切り落として俺を殺そうとしてくる。目は真っ青だ。完全に凶暴だと分かる。

とりあえず一番ましだと思った湖まで向かった。そこにはよく人間がいるのでどうにかできるかと思った。人間はいた。もちろんあのとがったものをたくさん持っている。

森の出口まで来ると隠れた。草むらの中に。熊は予想通り、湖に出てきた。人間たちは大慌てでとがったものを取り出してすぐに熊を倒してくれた。向こうには犠牲が出たが俺は俺の生き方でする。仕方ない。じゃないと生きることはできない。

森の中に戻っていった。やはり森の中も危険だ。だが、そこしか人間に合わないところはない。食料も必要だからだ。

俺はそのまま森の中で寝込んだ。することもない。今日も食料を得ることはできなかった。腹が鳴るが仕方ない。また明日見つけるしかないだろう。


今日もいつも通り、食料を見つけようかと考えていた。だが、俺の仲間たちと総軍した。どうやらずっと俺を探していたようだ。

俺たちはやはり一つの集団として動いたほうが都合がよいと分かったらしい。誰一人としていい食料をゲットしていなかったらしい。

少し進むと1匹のスライムを見た。暢気に歩いていて、俺たちのことに全く気付いていない。俺たちはとびかかろうとしたが、その目の前に龍がいたことに気づかなかった。ついつい踏みつけてしまい、めちゃくちゃ怒られる羽目になった。その間スライムはずっと寝込んだままだった。「お前たちに命じる、こいつに仕えろ」俺たちは目を丸くした。

「「はい???」」

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