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百不思議  作者: 上鍵心之輔
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TheSleepingMonster・寝ている化け物

日本の中に貝日小学校という小学校がありました。その学校にはたくさんの不思議なことが起きるという言い伝えがあります。100個以上もあると予想されているため、百不思議の小学校とも言われています。


僕・渡辺(わたなべ)蓮太(れんた)は学校が終わり、家に帰っていた。

すると、目の前に壁が現れた。いや、壁じゃない。何かがそこで寝ているのだ。象でももない。もちろんこんなに大きな人間は存在するはずがない。

目の前には毛がぼうぼうと生えた何かが寝ころんでいた。つついてみたが、起きなかった。違う方向から行くことにし、後ろに回った。

と、そこで固まった。さっきまで後ろにいたはずのどでかい生き物が後ろにいたのだ。さっきまではいたはずがない。僕はこっちから歩いてきたのだから。

もう一度反対側を見るともうそこには寝ている巨大な生き物はいなかった。そっちに歩いていると曲がり角に来た。2つ方向がある。一つの方向を見ると、そこにはさっきの寝ているやつがいた。

反対方向を見るとそこにもいた。また振り返るともういなかった。その時僕は分かった。一度見たところにはこないということを。だから僕は家に帰るのは簡単だった。1度行きたい方向を見て、反対側を見ればいい、そう思っていた。思っていた。だが、問題が起き来た。角に来ると、1度見た場所から違う方向に向くことができなかった。僕は北方向を見たが、そこにはいなかった。

とりあえず戻り、違う方向で走り出した。それ以外に方法は考えることができない。とにかく走り回っていると、やっと家に着いた。もうけっこう時間がたっていた。僕は大慌てで自分の部屋に入り、宿題をし始めた。


次の日

僕は学校に行き、いつものように時間を過ごした。

が、変わったことがあったのはまたもや下校中だ。

家に帰っているとまた寝ている化け物がいた。

また同じことをしてみたが、今回は動かなかった。そのままそこに寝ていた。

今度は本当にただ寝ているのだと思い、僕はそのまま歩き始めた。

と、その時、後ろから何かが動く気配がした。だが、後ろを見ても化け物は動いてなかった。

いったい何だろうと思い、そのまま歩き始めた。だが、また後ろから気配がした。

後ろを見ても動いていない。だが、こっちに近づている気がした。

僕は不気味に思って突っ走っていった。何一つ考えず、とにかく走った。

後ろから何かが付いてきている気配がした。というかドンドンと音がした。地響きもした。

もうだめだと思い、後ろを見ると寝ていた。すぐ後ろで。

僕は作戦を考え、後ろを向いたまま後ろに歩き始めた。言い換えれば偽のムーンウォークだ。

僕はそのまま歩けばいいと思った。だが、ちょうどその時、人生が終わった。

十字架の路地でトラックにひかれたのだ。

これで人生が終わるのか 僕は最後の意思を振り絞ってつぶやいた。

短い人生だった 目を閉じると、何かに持ち上げられた気がした。それと同じ時に誰かの叫ぶ声も聞こえた。

「化け物だ!」などとも聞こえた気がした。気のせいだろう。

僕はうっすらとした記憶が残っていた。何かに運ばれ、ふかふかとした場所に置かれた。

ほんの少しだけ目を開けると、そこには寝ているあの生き物がいた。

君が助けてくれたのか 僕は心の中で思い、最後の力を振り絞って頭をなでた。

ありが…とう そこで本当に人生が終わった。

もう戻ることなどなったのだ。

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