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百不思議  作者: 上鍵心之輔
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一週間の昼休み

日本の中に貝日小学校という小学校がありました。その学校にはたくさんの不思議なことが起きるという言い伝えがあります。100個以上もあると予想されているため、百不思議の小学校とも言われています。

月曜日の朝

「みんな、今日は大ニュースがある。転校生が来たんだ。今日は少し体調を崩して学校に来なかったけど治れば来ることができるらしい。」先生Cは眼鏡を少し上げ、真剣な顔でクラスを見ていた。

だが、皆からしては先生がとても喜んでいるように見えた。今は3学期だ。先生のことをいろいろ知っていた。そして先生は眼鏡をいじるときには喜んでいると皆は分かった。


その昼休み

ベルが鳴り、給食を食べ終わった人たちはそのへ遊びに行った。

そしてその中には一人の少女と少年がいた。この学校の生徒は誰一人知らない生徒だ。

「遊んでいい?」2人は一緒に鬼ごっこへと入っていった。

そのまま遊び続け、昼休みが終わるベルが鳴った。

学校の生徒は自分の教室に戻り、次の授業に向けて準備を始めた。

が、どのクラスにも2人の少年が見当たらなかった。生徒たちは疑問に思い、先生に転校生のことを聞いた。

「いや、確かに2人先生が来たが…2人とも家にいるはずだぞ」先生は何一つ疑問に思っていなかった。


火曜日

生徒たちは次の日、何事もなかったかのように学校へ来た。誰一人として2人を覚えている人はいなかった。

だが、昼休みになるとまた2人が現れた。

そして時間が過ぎると跡形もなく消える。

誰一人宣言はできるが、証明ができない。

先生は生徒を信じることはなかった。

だが、毎日あまりにも生徒がそのことで騒いでいたので先生たちは放課後に会議を開くことにした。


A「一体どういうことなのだろうか」

B「私にもわからない。いったいなぜ昼休みにだけ来ると皆は証言するのだろうか」

C「まさか昼休みにだけ楽しみに来てほかの時間は帰っているのでは?」

D「なるほど、それは大問題だ。明日の昼、校庭をこまめに探索するぞ。防犯カメラも用意しよう。もしも門からよじ登ってきているとすればすぐにわかる」

E「それなら私が持っている防犯カメラを南門と北門につけます。ほかの場所は先生方が監視していればいいでしょう」

F「よし、それなら私は代わりの先生に授業をやらせよう。もしかすると朝、すでに学校へ侵入しているかもしれぬ」


そのまま話は進み、ガードを頑丈にすることが決定された。


水曜日

そして次の日、すでに防犯カメラは設置されていて、門以外の壁際には先生が立っていた。

準備万端、こっそりと侵入することは不可能だと先生は思っていた。

思っていた。


昼休みになったが、先生Fは2人の生徒を見つけていなかった。

「やはりはったりだったのではあるまいか」そのまま校庭に目をやった。

たくさんの生徒が遊んでいて、ここは小さな学校なので生徒の顔は覚えている。

だが、覚えていない生徒がいた。2人。ほかの人たちに紛れ込み、楽しそうに遊んでいた。

そのとき先生は分かった。皆が話しているのはこの2人だということに。

「しかし…ここまで頑丈なセキュリティーを突破してどうやって入ってきたんだ。それともまさか…!」

彼はあることに気が付いた。

もしも、もしも一切入ってきているわけではないのだとしたら、もしもずっと学校にいるのだとしたら話は別だ。それかもう3つ方法は考えられる。

先生はほかの先生を集めた。


「確かにおかしな考えかもしれぬ。だが、聞いてはくれぬか。あの2人がこの頑丈なセキュリティーを突破して入ってこられたのはもしかするとの話だが4つの方法が考えられる」

先生Fは真剣な顔で話し続けた。まるでばかばかしい話にも感じ取れるが、これはほかの先生もわかる。完全に冷静だ。

「一番考えることができるのは初めからずっと学校に住み着いていたということ、学校のどこかにいて、昼休みにだけそこから出たということが考えられる」

「そして少し考えずらいこと、それは私たちが見えないほどの速さで入ってきたということ。防犯カメラの前を通れば見つかるかもしれないが、私たちならば私たちの背を通り忍び込むことが可能」

「そして3つ目の考えはほぼアニメのような話だ。空を飛んできた可能性はある。私たちはずっと地面を見ていた。だが、空を飛んできたとしたら私たちが見逃したのも説明が付く」

「そして最後の考えは…」彼は少し青ざめた。「瞬間移動してきたということだ」

ほかの先生は驚いた。

「空を飛ぶというのは何かの道具があればできる可能性はある。だがいったいどうやって瞬間移動をするというのかね」

校長先生が口を出した。

「それは…分かりません」先生Fは肩を引いた。

「しかしこの考えは嘘でないかもしれない。今度はわたしがすべてのフェンスに防犯カメラを仕掛ける。君たちは分かれ、校内を隅々まで探すことだ。空も見ておくように」

先生たちはそのままその場を去った。


木曜日

「それでは開始だ」今度は先生全員がこまめに探した。北門と南門には2人、先生が立っていた。皆に挨拶するためと、入ってくるすべての生徒を把握するためだ。

何一つ異常なことはなかった。


昼休み

先生たちは校内をこまめに探していた。

先生たちの目的は捕まえることじゃない。いったいどうやって入ってきているのかを見つけるためだ。

だが、校庭には目をやらなかった。その理由は忘れていたや、そこを見る必要はないと思ったからじゃない。その生徒達をそこにおびき寄せるためだ。

これは先生Fの案が、もしも誰かが校庭を見張っていると来ないのではないかと考えたのだ。

が、気が付くと2人は校庭にいた。先生たちは何一つ手がかりを見つけていない。これは先生たちにとって大問題といってもいいだろう。

ここまで警備を頑丈にしてもこの生徒たちは先生たちの目を欺く。この2人はかなり天才のようだ。


金曜日

先生たちは次の日も警備を厳しくしたが、気が付くと2人は校庭にいた。そしてベルが鳴るとほかの生徒に紛れ込み、姿を消した。まるで魔法使いのようだ。


だが、そのあとにはある問題があった。2人の生徒が現れなくなったのだ。そして生徒たちに聞いてもそんな生徒を知らないという。2人の席は消えていて、出席表からも消えていた。

先生たちは疑問だらけだった。

いったいあの生徒は何者だったのか、何のために学校に来たのか、なぜ1週間で消えたのか、などと様々な疑問が頭の中に渦巻いていた。

だが、校長先生はそのことを忘れろといった。その理由は簡単だ。

「私の予想だが…あの2人はもうこの学校にはこない」

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