アイト視点
ユウヤ達が出て行ったのを見届け、ボクはスズエを見る。
「アイト君……大丈夫、私、覚悟出来てる……」
怯えながらもそれを受け入れている、子供のような彼女にボクは出来るだけ優しく笑いかける。
「……うん。ごめんね、スズエ」
ボクは画面越しにキスを落とし、スズエの頭に当たる場所に銃口を向けた。
ダァン!と、大きな音が鳴り響く。それと同時に、モニターが壊れた音が聞こえた。
スズエの反応がなくなったことを確認し、ボクは自分の頭に銃を突き立てた。
「……ごめんね、スズエさん、シルヤ君。今、ボクもそっちに行くから……」
頬に何か伝うものを感じながら、ボクは引き金を引いた。
「アイト」
スズエさんが笑って手を差し伸べている。
「ありがとう、シルヤを守ろうとしてくれて」
「でも、ボクは……」
「ううん、いいんだ。お前は最期まで守ろうとしていただろ?それだけでいいんだよ」
その言葉に、ボクは泣きながらスズエさんに抱き着いていた。
「ゆっくりおやすみ。私は逃げたりしないから」
ポンポンと、彼女は頭を撫でてくれた。
それは、幸福な夢のようだった。
これで、シルヤ編は終わりです。シルヤ編の場合、ネタが鬱展開にばかりなってしまうので今回はなしです。おそらくデスゲームシリーズの中で一位、二位を争うほどの鬱展開だと思います。
これとは別にあとがきを投稿します。




