侵入前夜
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1節〜システム篇〜
〜システム侵入前夜〜
廉「で、入るとな。システムに」
???「そうだな。バグとエラーが抜擢されたのは最も術者の負担が少ないからだろうな」
廉「そうなのか?根拠は?」
???「他の能力は、世界全体的に使う能力なんだか、俺らは対象一つに絞って能力をかけれるからな」
廉「そうか、いや〜ずっとあの石の中だったからな〜思ったより体も訛ってやがる」
???「まぁ、軽く数百年ぐらい、彼処だっただろ?」
廉「記憶は無いがな」
???「あったら苦痛だよ」
廉「で?どう行くつもりなんだ?」
???「やっぱり、最も此処とシステムの繋がりのある王都に行く」
廉「王都?なんで?」
???「世界は王都を中心に作られている。つまりその王都の⬜⬜が入口何だ」
廉「へぇー」
???「だが、行って一つ問題もあるんだ」
廉「なんだ?」
???「システムの管理者」
廉「なるほど」
???「これが居れば間違いなく俺達は死ぬ」
廉「絶対?」
???「絶対さ、こいつは世界の原型、つまり全てを、把握している。バグやらエラー如きがこいつに勝てるわけ無いだろ?」
廉「確かにな…じゃあどうするんだ?バレないように回収?」
???「それはリスクがある。確実性を取るなら、管理者がこの世界に来ているタイミング、つまり今、行けばあいつはいねぇ。此処の世界に来ているからな」
廉「ならば、今から行くのか?」
???「そうだな、」
廉「と言うか、管理者以外居るのか?そこにはよ」
???「いや、居ないな。管理者のみだ。ただ、」
廉「ただ?」
???「プログラムがあるかもな。管理者が作った」
廉「それはどのぐらい強い?」
???「場合にもよるが、管理者より少し劣るぐらい、だから手は抜くなよ。抜いたらそこが墓場だ」
廉「慢心するなってことか」
???「そうだな。生きて帰りなければ」
廉「では、行くか」
???「忠告だ。絶対に誰にも見つかるなよ」
廉「そうだな、肝に銘じておこう。相手は世界そのものだ。格上でも格下でも確実に殺せる手段を無数と持っている相手だ、判断を謝ればそこが、死に際だ」
???「そうだな、では向かおう。王都へ」
廉「あぁ」
〜
?「構わんのか?少なくないか?」
ヴァルキリー「いい、わざとだ。死ねば我々の脅威はなくなる。生きててもシステムは手に入る。どちらの選択であっても我々に不利な事は無いんだよ」