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12SOUL〜SUBMEMORIES〜  作者: ENJOY勢
本編総集編
3/4

1節〜序章〜総集編

HAPPYENDとは、BATENDとは何なのか。食われるだけのものは喰われるままなのか…


???「世界は誰かが得れば、必ず誰かが失う。もちろん結末でも同じだ。例え主人公がHAPPYENDを選んだとしても、どこかで誰かはBATENDを迎えている。だがな、例え、何も奪っていないとしてもな、それはな、人間的になグレーゾーンなんだよ」


〜序章1話『世界』〜


俺は天野 元、只今状況把握が出来ず思考停止中の自分だ…


おい、待て。何だここは、


遡る事10分だ…



いわゆる、俺は元々普通の学生だ。陽キャでも無けりゃ陰キャでも無い、よく分からん分類の人間だ。


そんな俺が何でこんなとこいるかって?俺が知りたいさ。俺はいつもどおり学校を終え、家に帰ってる途中だ。いや、よくある転生ものか?いや違う。俺は死んでない。というか逆に転生ものだとしてもここまで過酷なものか?…とりあえず話題を戻そう…俺はいつもどおり家に帰り、You ●●beやゲームをしていたところだ。そんな中急に…これは…なんて言うんだ?瞬間移動…そう気がつけば俺は全然知らない草しか生えてない草原で寝ていたんだ。謎すぎるだろ…え、こんな事ある?無いよね?でも何かあるんだよ⁉起きたらこんなところに居るんだよ!?


まぁなってしまったらしょうがない。とりま、食わなきゃ死ぬ。それは避けたい、絶対避けたい…俺はもう一度戻るんだ、元の世界へ…とはいえど何だこの最役なスポーン地点は、ゲームなら明日ぐらいには死ぬぞこれ…


いわゆる、人の気配がゼロなんだ…街どころか村もない。もはや虫すらいねぇ!!


最役だ、いや何度目…何もねぇじゃん…この世界、退屈の塊か?鬼かこの世界は俺にどうしろという…幸い水は見つけた、食べ物はーそのへんの草でいいか。


とりあえず、


元「明日には、絶対人を見つける!」


俺はそう誓い、今日の事を思い出しながら寝たのだった…


今俺は、絶賛、大後悔時代と遭難時代を同時に迎えている…


元「どうして…こう…なっ…た…」


俺は多分転生した(と思ってる)、そのくせ、能力、筋力、ステータス確認すら出来ない。


何でだよぉ…


悲しすぎるだろ、こんな事ある?いきなり知らん所飛ばされて、死ねと言うかのように人どころか虫一匹もいない…


元「思いきったら実行はするんじゃ無いもんだな」


何て、言っても解決しないんだよなぁ…


この世界は鬼畜だ、何だ?俺に死ねって言ってるのか?


八つ当たりするにも相手がいない…幸い俺はサバイバル能力があったため生きている…


元「はぁ…ほんとに人いるのか?この世界…」


諦めかけた俺に一つの出来事が起こる。ガサガサって聞こえるな…


元「フッ、残念ながら、俺のサバイバルもここで終わりだな…」


余裕ぶっこいていたが、こういう展開にはたいていあれが起こる。


そう、フラグだ


そこに見えたのは、デカイ昆虫(?)みたいなやつだ。


元「あー…、お呼びじゃ…無いです…」


全速力、走る走る、


元(せめて、動物にしてくれ…あれは…俺は喰えん)


何かトンボみたいなの。めっちゃデカイ…トンボって肉食いたような…


そんなこんなも考える余地が無い


ただ、逃げる、捕まったらDEAD ENDだ。それはやだ、絶対やだ。


ただ、俺はこのままいけばあのテンプレ展開に持って行けるのではと考えだした。そう、味方誕生的なやつだ。だが、残念ながら、この世界はテンプレ展開の悪い所を引き継いでるらしい…


元(まだかよぉ〜…)


起こるはずのないことに期待をしていた俺はある策を思いついた。


とりま、何か投げればいいでしょ作戦、


あいにくここには石が多い。さらに木も多い。この場所なら上手く撒けるんじゃ無いかな…


ものは試しだ、投げる、連続で投げる。


だが向こうも頭がいい。


元(何か避けるんですけど)


ムカつきながら、石を投げ続けると、たまたま、トンボにクリティカルヒットした。


元「よしチャンス到来」


走る、トンボが感知出来なくなるまでひたすら、


元「よっしゃ逃げ切ったぜ…」


ただ、喉はカラカラだ、しかも、腹も減ってる…


ところが何でだろう、天からの慈悲か?


雨が降ってきた。これはもしや、トンボから逃げた報酬とかか?


まぁそんな事はどうでもいい


元「生き返るぅ〜」


喉が干からびてる俺にとっては、この上ないありがたい事だった。


後は、食べる物もあればなぁ…


残念ながら、それは無かったようだ


まぁ、俺は疲れていたのか、気が付いたら眠ってしまっていた…


早速朗報です!


いや〜人見つかった〜


どうやら、この前寝てた場所が村から近かったらしくてさ。ちょうど留めて貰えるんだよ。


え?言語通じないだろ?流石にそこは無かったぜ。話が進まないからな。


まぁ、そんなこんやで元気取り戻した俺だけど、流石にタダでって訳では無かったんだよなぁ〜。


とりあえず、この世界の仕組みといこうか。



最も下の所、まぁ今俺が居る所だ。


そこを、村って言うんだって。




その上はちょっと豪華で街ってレベルらしいぜ。


ただ、こっから街って大分遠いらしいんだ…先が長くなるぜ…




その上は都ってレベルらしいぜ。もはや富豪とか強豪とかが住んでるらしいぜ。


手の届かない話だ…




最後は、王都って所らしい。実際の名称は分かんねぇんだけど、ここの村ではそう読んでるらしいぜ。


ここにいけばこの世界の事も分かりそうだな…






次は階級の事だぜ。思ったより階級とか結構古いんだな。


階級は


F→E→D→C→B→A→S→Z→Y→Xって感じにアルファベット何だな…


ちなみにこの村にはDクラスまでしかいないらしいぜ。




そしたら次はランクの上げ方についてだな。え?何?飽きてきた?まぁしょうがない。今回はここで終えておいておくよ。ランクアップはまた今度に説明するぜ!



後、ここの村の村長的存在の人はシェルっていう人だぜ!


思ったより若くてビックリしたよ、何と今年で20らしいからな。


とりま、こんな感じの村だぜ!


登場人物は追々話していくぜ。


〜話に戻る


元「っうか、いいのかシェル、留めて貰ってよ…」




シェル「逆に追い出した方が良かったか?まぁ、いいさ、そこまで規模も大きくねぇからな。一人増えたぐらい何もないさ、ただ、働きはしろよ。金は取る」




元「金の亡者かよ」




シェル「いいぜ、追い出してもよ」




元「おっと、そりゃあんまりだぜ」




シェル「ハハハ、冗談さ、そこまで俺も鬼じゃない、だがお前がこれから、[目的]を達成するためには、金がいる、その為さ」




元「お人良しなんだな、あんた。思ったより器デカイっつうかなんと言うか」




シェル「これが、ここのやり方みたいなもんだからな、まぁ、これからよろしく頼むよ」




元「あぁ」


ここから俺のほんとの話が始まった


快適過ぎる…衣食住に職まで…神じゃん、ここ


ただ、どんな所にも欠点があります。それが、この世界の時間です。


地球なら一日二十四時間だけど、この世界は、一日50時間なんですよ…


理由はめっちゃデカイ星らしいんのよねここ。


この前ここの草原歩いてたけど、300キロぐらい歩いてたんだけど、なんとそれでも短い方らしいんだよね…


とりあえずその一日五十時間と言うせいで、睡眠時間は大体20時間何だけど仕事時間が同じく20時間なんだよね…日本の労働基準法なんぞ無視しまくってるんだよ…


あ、ここ日本じゃ無いか


とにかく、後、作業も肉体労働基本なんだよね…主にここら辺は鉱山があるからそれ関係らしいんだよ…




元「マジ死にそう…」




レン「まぁ、それは分かる」


こいつはレン、同居人だ、こいつも俺と同じ様な仕事してるけどまだ、俺の方が最近入ったやつだからあんまり、連続肉体労働では無いけど、こいつは大分の古参だから、そういうのも振り分けられているんだよ…


レン「そういえば、お前がこの前言ってた、別世界から来たっていう話マジかよ」




元「あぁ、マジだ」




レン「え、どんな感じなんだ?」


というふうに結構、もともとの世界を知りたがるんだよ。まぁ、俺も悪い気はしないけど、




リン「やめて、おきなよ、元かって疲れてるんだから」


こいつはリン、こいつもこの村の古参だ。何より村長の妹とかいう。




レン「俺はいいんだ、こいつの苦しみを知ってる。お前は言って小道具とかだろぉ〜、作ってるの」




リン「じゃあ、その小道具で生活してるのは誰ですかぁ〜?」


まぁ、こんなふうにレンとリンは仲が悪いんだよなぁ…


元「ま、まぁ、落ち着いて…」




レン、リン「部外者は黙って!!」


息ピッタリの癖して仲悪いんだか悪くないんだか…




シェル「まぁ、落ち着けって…」




レン、リン「っ…」




元(何でシェルの時は黙るんだよ…)


元「というか、シェル、どうしたんだ?」




シェル「いや、この前、お前にレベルの話したじゃん、あれって大体その者の能力で決めるんだよ。お前も能力の一つ知っていたほうがいいだろ?」




元「そういう事ね、分かった。何時だ?」




シェル「え、今から。」




元「お前に慈悲はねぇのか」




シェルが笑ってごまかす。


はぁ、では、少しだけ行きますか。


そう思って俺は椅子から立った。

…とりあえず、今回は能力を鑑定するはずだった…


結果から言おう…まさかの能力が無かったのだ


元「何故だぁ…」


〜遡ること数時間〜


俺はシェルに俺の能力が何か見に行く事になったんだ。


まさかだ、鑑定結果が何も無いって事態になったんだ。


これは…まずい、非常にまずい…


この世界はほとんど戦いでレベルが上がる様なものだから無いってことは、戦うのにも不利な状況なんだ…




シェル「珍しいな…今時いねぇぞ、能力ねぇやつなんてよ」




元「マジかよ…、あ、強過ぎて分かんないとかは無いのか?」




シェル「んな事はねぇよ。そもそも、逆にそれなら分かりやすい、能力ってのはある一定の電磁波みたいなのを、出してるんだよ。オーラとか、魔力やら霊力とかがその例だな。逆に言えばお前には全然ねぇんだよ、そういうの。だからそれはねぇよ。」




元「じゃあ魔力とかを増やせば、能力が出てくるかもってことか?」




シェル「無理だな、魔力を1000増やすのでも10年はかかる。そもそも一般の能力の魔力数は100000は軽くあるんだ。そうなれば1000年はかかるぞ。その年にはお前もくたばってんだろ?」




元「うっ…」


なんて言う事実突きつけてるんだよ…鬼畜かこいつ…まぁしょうがないか…


シェル「だが、完全に戦えねぇってわけじゃねえ。」




元「どういう事だ?」




シェル「お前はよ、ここの近くの鉱山の事知ってるか?」




元「もちろん知ってるさ、そこは俺の職場みたいなもんだからな。」




シェル「じゃあ何の鉱石か分かるか?」




元「それは分からんな、俺の元々の世界には、無い物質っぽかったからな。」




シェル「そうか…あれはな、魔石っつうやつなんだよ」




元「宝石型魔力ってみたいなもんか?」




シェル「納得はぇーな。まぁ、そんなところだ、本来あれを取り込んで使うのは死にに行くようなもんだ。だから能力は諦めろ。」




元「じゃあどう言う事なんだよ…」




シェル「ただし、物質に取り込むのならば、話は別だ。剣とか弓とかだな。」




元「でも、俺剣術やら弓とか分かんねぇぞ…そんなもの俺らの世界じゃあ一般的に使わねぇからな…」




シェル「まぁそれは教えるさ。ただ、まぁ、お前が納得するかだな。これでいいのかって。」




元「??。まぁ、いいぜ、助かった何もねえって思ってたからよ…」




シェル「まぁ、とりあえず、鍛冶屋に行ってこい明日はな。今日は休め。じゃあな」




元「あぁ」


俺はそう言うとシェルの家からで、自分の家に戻ろうとしたのだった…




???「…まぁ、いいんじゃねぇのかな、その道もよ」


???「さぁ、此処で一区切りだ。いつも常に世界はな、お前たちをよ、裏切ってくれるんだよ」



元「昨日は色々あったな…能力無いとか言われたら、剣術やれって言われてさ…」




レン「能力無かったのか…まぁ、気にすることはねぇよ。俺も能力は持ってねぇからよ」




元「え、でもお前能力的な物持ってるだろ?」


レンは実は実力だけで言えばそれなりの力はある。


レン「あれは、能力では無く魔術ってもんだな」




元「魔術?」




レン「あぁ、そもそも俺は元々此処に住んでたわけじゃねえしな。本来俺は都に居たんだが、まぁ派手にやらかしてしまってよ…それで追放って感じなんだ。その時、都にいたときに魔術について何個か得たって感じなんだよ」




元「どんなのだ?お前の魔術って」




レン「基本的に炎を溶媒としているな。」




元「へえ〜。そういやリンはどうなんだ?」




レン「あいつか、あいつはな…」




リン「万物ね」




レン「居たのか…」




リン「うるさいね」




元「万物?なんだそれ?」




リン「形あるものならば、何でも出来るって感じね。ちなみに5大能力の一つよ」




元「5大能力?とりあえず凄いんだな」




レン「生意気だぜ、こんな村でこんな能力得てもよ。宝の持ち腐れだぜ」




リン「まともに能力の無い、何なら魔術すらあやふやな人にそう言われても、何も思わないわね」




レン「減らず口を…」




元「それはいいとして、5大能力って何だ?」




リン「主に万物、万能、万象、理想、真髄って能力がそう示されているわ」




元「へぇ…」


俺は内心なんの事やらさっぱりだった。


とりあえず、シェルに昨日、鍛冶屋に行けって言われたな。


元「悪いけど、少し出てくるよ」




レン「おぅ、分かったぜ」


〜鍛冶屋〜


思ったより随分デカイところみたいだな…


俺は玄関の戸を開ける…


シン「ん?あぁこの前村に来たっていう元だったか。話はシェルに聞いてるぜ」


この人はシン、鍛冶屋のオーナー?的な人だ。




シン「とりあえず、剣一本でいいんだろ?」




元「それで、頼むよ」


〜数時間後〜


シン「ほらよ」


渡された剣は、中々デカめの剣だった。


元「重っ!!」




シン「まぁ、それなりにあっからな、重くて当然だ」




元「加護とかはあるのか?」




シン「魔力を取り込める様な加護と、後は、絶対に壊れ無い加護だな」




元「すげぇな…」




シン「金はツケでいいさ、まぁ頑張れよ」




元「助かった。ありがとな」 


俺はそう言い鍛冶屋から出た…

大剣を作ってもらってから2日が経った。


シェル「いい加減、そろそろ剣術始めたらどうなんだ」




元「この剣、持つのが精一杯何だよ。到底これで戦うなんて無理だな。実戦で使うには重すぎる。」




シェル「そのために、筋トレか。」




元「あぁ、」




シェル「そんな事するなら魔術の一つ二つ知ればいいじゃないか」




元「魔術と重さのなんの関係があるんだよ…」




シェル「大剣が持てないなら、強化の魔術、質量の魔術を得ればいい」




元「この村でそれを知ってるやついるのか?」




シェル「図書館があるじゃないか。そこに多分、魔術の本が在ったはずだ」




元「なるほどねぇ」




シェル「とりあえず、ものは試しだ、行ってこい」




元「ちょいっ…待てって…」


俺は無理やり図書館に連れて行かれた。



はぁ…俺は活字を見れば、頭が痛くなる、というかこれは活字?なのか?


古代文字みたい、まるで楔形文字みたいなやつだ


元「読めねえよ、これ」




シェル「何故逆にそれを読もうと思った…それ、大分古いやつだぜ。他の探せよ…」




元「まぁ、そうだな…だが、一様借りておくぜ」




シェル「?、まぁ、いいが…」


俺は、そのまま本を借りて魔術の修行をしたのだった…



??「どうするんだ、やるのか?本当に?」




????「今は俺らしかやる奴がいないだろう?」




??「まぁ、そうなんだが、…」




????「あくまで上層部の目的は外部者を殺すってだけだろう?それに俺らはまた、別の目的もある」




??「魔術連盟から出された、魔石の回収か…」




????「そうだ、魔石は厄介だ、下手すれば俺らなんぞ、余裕で倒してしまうぐらいの力はある。使いこなされては厄介だ」




??「そういえばもう一人居ただろ?あいつは?」




????「来ると思うか?あいつがよ?」




??「来ねぇだろうよ、あいつはな。」




????「後、器の回収も忘れるなよ」




??「不思議だな、あれが此処に出るとは。5大厄災に選ばればれるんじゃねぇのか?」




????「純血でもねぇやつが、あれか、凄いポテンシャルだな…」




??「とりあえず、やるんだろう?」




????「あぁ」



元「簡単だな、この魔術は、」




シェル「お前、能力と引き換えに魔術特化型の力得てるんじゃねぇのか?」




元「かもな」


俺は、あれから質量の魔術、強化の魔術については普通に得ることができた。


元「逆にこっちの方が良かったんじゃねぇのかな…」




シェル「下手したら5大能力全部使えるレベルの魔術得れるんじゃねえのか?」




元「そんなやつ居んのか?」




シェル「王都に行けばそのクラスは数人居ると思うぜ。あくまで能力は才能だが、魔術は違う。努力次第でいくらでも得れるもんなんだ。ただ、本物よりかは完成度は低いけどな」


それでも、俺にとってはそれは、もはや最大の武器と言えた。

とりあえず、俺は魔術を得た、


元「これで剣が使えるようになるのか?」




シェル「魔力さえあればなぁ」




元「ここで魔石を使うのか…」




シェル「ここでは使わねぇよ」




元「じゃあ、魔力使えねぇじゃん。どうするんだよ」




シェル「まぁ、ちょっと手間がかかるんだよ。そこがな」


そう言って俺は何故か村の倉庫に連れて行かれた。


元「まじで何でもあるなここの村」




シェル「金だけは入ってきてるんだよ。魔石の恩恵だな。」




元「へえー…」


俺は興味無さげで応えた。


いや、違うな、それ以上に興味があるものがあった。


元「何だこれ…」




シェル「お前は魔力について仕組み、知ってるか?」




元「魔術使う時に使用する力だろ」




シェル「そうだ、それに関してはあってる。ただ、便利な事に、魔力やら霊力はこの世界では、寝たら全回復するんだ」




元「え、マジか?ただ俺は回復しなかったぞ?」




シェル「疲労的問題だろそれは、疲れていたら戻るものも戻りゃしねぇ」




元「そういう事か」


俺は安心した。自分だけハブかれてるのかと思ったからな…


元「で、これは何だ?」 




シェル「天然の魔石が人が使うのが禁止されてる理由知ってるか?」




元「本来の魔力量よりオーバーするからじゃねぇのか?」




シェル「違うな、天然の魔石は、本来人専用のものじゃねえ。だから周波数的なものが合わずに魔力が暴走し死ぬんだ。」




元「じゃあ、どうするんだよ」




シェル「言っただろ。魔力は一日経てば全回復するんだ。そしてだな、その魔力を石に貯めるんだ。」




元「何で、石なんだ?」




シェル「魔力密度が低いからな。そこら辺の石は。ただパワーストーンって言われる種類の石はやめておけよ。あれは別の意味で厄介なんだ」




元「??、まぁ、それで。どうやって溜めるんだ?石に魔力を。」




シェル「基本的には、採血とかだな。そのまま移動は出来なくないっちゃ出来ない事は無いんだけど、相当の実力が居るんだよ」




元「なるほど、ってえぇ!?血を抜けと!?痛いだろ絶対!」




シェル「死んだ方が痛いぞ。」




元「確かにな、それは、正論だ」


元「で、どうやるんだ?ナイフで切るとかか?」




シェル「それはヤバいだろ…普通に採血道具ぐらいあるさ」


俺は注射器的なものを渡された。


シェル「それでいいだろ。」




元「適当だな…」


俺らがそんな事を言ってると、外で騒いでる人がいる。


シェル「なんだ?」


その次、俺らは思いもしない事になる。


レンが血まみれでいたのだった。


シェル「レン…!」


元「どうしたんだ…?」




レン「襲撃だ…」




俺ら二人は青ざめた…

レン「襲撃だ…」


それと、同時に倉庫が半壊した…


元「痛っ…」


足を怪我した…


シェル「この程度でやるとはな」


そう言った次の瞬間、敵らしきものがいたところに、デカイクレーターを作りよった…


元、レン「バケモンか…こいつ」




シェル「大丈夫か…。足がやられているか…まぁ、その程度なら強化で大丈夫だろっ…!」


シェルはそう言い敵の方へ光弾を容赦無く打ち続けている。


??「⬜影…⬜⬜」


いきなり、こっちにナイフが飛んで来た。


だが、何故かナイフが、粉々になった。


リン「何やってるんだか…」




元「よく分かったな…ここにいるって」




リン「まぁ、魔力質でわかるわよ、大体はね。」


まぁここで黙って助けてもらうのも癪だからな。


元「リン、剣って作れるか?」




リン「もちろん、ってか戦う気!?無理でしょ、相手も結構手慣れよ?」




元「護身用さ、いざと言うときの為さ」




リン「なるほどね…」




レン「俺も悠長にしてらんねーな」


そう言いレンは炎を纏っている剣を作った


その時だ、後ろからフードを被ったやつが現れた


リン「敵っ!?」


そう言うとリンは、大量の剣をそのフードにめがけて撃った。


リン「Faker…か…」


また、別のところから現れる。


元「質量、増加」


俺はそう言い一瞬でその男を潰した。


元「またか、」


こいつもFakerだ


レン「きりが無いな」


そう言いレンはここらへん一体を燃やす


レン「これなら出てくるだろ」


元、リン(荒業過ぎるだろ…)


そう思うと一人の男が俺に向かって襲いかかってきた。


元「こいつ、確か村人だったよな」


俺はそう言いそいつを気絶させた。


リン「もしや…」




????「人体操作」




シン「異常状態回避の加護」




シン「あぶねぇな」


次の瞬間


グサッ…


元「お、おい…」




リン「大丈夫か…シン…」




レン「そっちは任せる、俺はこっちを…」


そう言いレンはシンを刺したフードのやつを刺す


レン「これでいいだろ…」


次の瞬間、さらに予想してない事が起こる。


????「後は、お前らか」


若干ノイズがかかった声、シェルが相手していたやつだ、


元「おい、シェルはどうした…」




????「さっき、戦ってたやつか?そいつは死んださ、呆気なくな」




元「野郎っ…質量0」


俺はそう言いその変なやつを倒した。


今回のこの騒動でこの村に与えたダメージはとてつもなくデカかった…

襲撃は終わった。何も得れなかった。それよりも失った物が多かった。シン、シェル、もはや村と言うものがたった一瞬で壊滅した。


元、リン、レン、もはやこの三人以外村には人が、居なかった…



元「どうするんだ、こっから」




レン「こっから別の所を探すのが一番良いんだけどよ、あいつがな…」




元「リンか…」


元(あいつはあの日以来ずっと気落ちしてるからな)




リン「はぁ…、ずっとここに居ても仕方無いんだけどな…」


リン(私は、今回の襲撃に対して何も出来なかった…努力はした。でも、何も守れやしなかった。むしろ、失った物が多かった)




レン「ここに居たのか…リン」




リン「どうしたの…?何か用事…?」




レン「珍しいな、あのリンがここまでヘコむなんてな」




リン「私は失った物が今まで無かったからね…どうしてもこういう時はこうなってしまうんだよ…」




レン「まぁ、そんなもんなのか…」




リン「そうね、自分でも分かってるつもりなんだよ…ここに居ても何も無いってね」




レン「…」


レン(まぁ、そうだな。この村で一番全員の事を知ってるのこいつだからな…)




リン「で、どうするの?」




レン「何がだ?」




リン「これからよ、これから」




レン「あぁ、それか、それに関しては元が一番知ってるんじゃねぇのか」




リン「相変わらず他人任せな所は変わらないわね」




レン「散々ヘコみまくってたやつの言うセリフじゃねぇだろ、それ」




リン「はいはい、面倒くさいわね、いちいち反応してきて」




レン「は?大体お前がなぁ…」




リン「いいわよ。聞き飽きたわ、取り敢えず戻りましょう」



元「遅かったな、」




レン「色々合ったんだ、察しな」




元「なるほど、お前らの口喧嘩は長い長い…」




レン「何で、分かるんだよ」




リン「はいはい、いいわよそんな事。で次はどうするの?」




元「ここから近い村があってなそこに行こうかって思ってるんだ。」




レン「街には行かないんだな」




元「遠いからな、とりあえず今日は休もうぜ、俺も魔力0だ、明日のために今日は休憩だ」




レン、リン「あぁ、分かった」


そして、俺らは次の目的地に向かおうとしていた。



??「成功か?」




????「5大能力者と、外部者を殺す目的は叶わなかった」




??「そりゃそうさ、お前のショボいFakerじゃ、低い完成度だぜ。本物の1割すら出せてねぇんだからよ」




????「まぁ、いいさ魔術連盟の依頼は達成した」




??「そういや、王都のあいつはどうなってるんだ?」




????「サボってるんじゃないか?今回も来なかったし」




??「そうっぽいな」



???「失うものが大きいのか?得たものが大きいのか。ただどっちにせよ、この世界には釣り合いがある。さぁ、一度目の審判だ。どっちが正義なのか…」



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