表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おわりに  作者: 名鳥 佑飛
1/4

様々なおわりを迎え…

「えっ、辞める?」

あまりに突然の通達だったか、人事担当の近藤は目を真ん丸に開いて身を乗り出していた。それはこの株式会社コンティニューを三年間勤め、退職の意向を人事担当に言っていたことに他ならない。

「はい、突然すみません」

「何かあった?」

会社の人は救いの手を伸ばしている。そんな会社に三年間いたのになぜ辞めるのか、それは入社前から自分に問題があること、何をしても気力のない自分がここにいてはいけない。そんな思いが日に日に増すばかりであった。

「ちょっと悩んでしまいまして」

このように曖昧に説明した後も止められることは何度かあった。ただ、辞めると決めて意思が固まっていると判断されたのか、それからは特に大きく取り上げられることもなく終わった。入社以来話していなかった同期の人とも久々に話したりもした。辞めるのは私が一番先のようだ。それまでいるかいないか分からないような扱いを受けてきたのに、辞めるまでの日々は変に優しかっただけに、一日がとても長く感じた。理不尽に叱っていた上司もこの時ばかりは何も言わなくなっていた。そして気付いた時、次の転職先が決まることなく私の社畜生活は終わりを告げていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ