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魔法使いの水梨さんは、赤嶺小百合を殺したか  作者: 貴堂水樹
第二篇 集められた魔法使い

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第1話『歪な関係の友人』

 他の高校はどうだか知らないが、僕のかよう私立明神学園高校では、大学受験に向けた学習カリキュラムが中学校からの地続きで組まれている。エスカレーター式の中高一貫校というわけではないので、高校から入ってくる一部の生徒は一年生のうちにかなりの苦労をしいられて、中には序盤で受験戦争から脱落してしまう者も出てくる。幸いにして僕はそうした落ちこぼれ組に入ることはまぬがれ、二年生になった今では中学校時代から明神に籍を置いている同級生たちと切磋琢磨しながら勉学に励むことができていた。

 本当は僕も中学から明神にかよいたかったのだが、運が悪いことに、中学受験を間近に控えた小学六年生の秋、母親が急逝した。交通事故だった。

 まだ幼かった僕の心はズタズタに傷つき、受験どころではなくなった。受験料を支払う前だったこともあって、地元の公立中学校にかよう道を選んだ。「受験のために勉強してきたことは無駄にならないから」と父に励ましてもらったけれど、そのとおりだと気づいたのはそれから三年が経ったのちのこと。高校から明神に入って、中学時代から明神にいたヤツらに負けないようにと猛勉強できたのは、中学受験を目指して奮闘していた小学生時代があったからだ。あの頃の努力は、確かに無駄にならなかった。


 努力することはすばらしい、と説きたいわけじゃない。努力できない、したことがないヤツとはわかり合えない、という話だ。僕はいわゆる難関国立大学への進学を目指していて、明神の大学進学率、とりわけ難関国立大や医学部といった限られた人だけに開かれる道へ進む生徒の数が他の高校を圧倒していることが明神学園への進学の決め手だったわけだけれど、悲しいかな、僕のような努力型の生徒、この高校には勉強をしに来ているという意識の高い生徒ばかりが集まっている学校ではないのが明神学園だと、入学してから気づいてしまった。

 僕らの住む街の絶対的権力者、アカミネグループの創業者一族である赤嶺家をはじめ、グループ傘下企業の社長や重役といったポストにつく富裕層の家や、由緒ある資産家一族のご令息、ご息女らがこぞって入学するのが明神学園で、学園そのものにもアカミネの力が及んでいるらしいという噂もまことしやかにささやかれていたりする。要するにここは政治の場で、僕らのような庶民はお呼びでないというのが学園の本音であるようだ。


 私立の学校というだけあって、比較的裕福な家の育ちである生徒がほとんどではあるものの、その中でも大なり小なり貧富の差はある。アカミネに近い家は大富豪、少し距離があれば富豪、たとえば僕のように父が弁護士事務所を開いているような一般家庭に生まれた生徒は平民、といった具合に、ざっくりとしたランク付けが為されている。同等のランクの生徒同士が友達になっていくのは自然な流れで、僕の友人も基本的には一般家庭で育った生徒ばかりだった。

 特に僕の場合、大学受験に関して意識の低い連中とは意識的に距離を置くようにしている。話していてもモチベーションが下がるだけだし、そもそも話が合わないから会話が長く続かない。日々勉強の話ばかりをしているわけではないけれど、付き合う友達が似たような思考回路の持ち主ばかりになったのは当然の帰結だと思う。誰だって、自分と波長の合う人と一緒にいるほうが楽だろう。


 ただし、僕には唯一の例外と言っていい友人が一人いる。鮫島さめじま怜人れいとという、アカミネグループの総本山、総合商社アカミネの子会社で、アパレルメーカー国内最大手『SSS(トリプルエス)』で代表取締役社長を務める父を持つ金持ちのボンボンだ。

 育ちも違えば将来の展望もまったく違う怜人と僕が親しくなったのは、共通の趣味を通じてのことだった。ゲームだ。

 僕も怜人も大のゲーム好きで、二人ともRPGに目がないことと、学校にポータブルゲーム機を持ち込んでまでやり込むタイプという点で価値観が一致していた。ただ一つ違うのは、互いのプレースタイルだ。

 湯水のように金が湧いて出る家で育った怜人はゲーム内課金をいとわず、積めるだけ金を積んでキャラクターを強くし、ゲームを攻略していくスタイルのプレイヤー。一方僕は少ない小遣いの範囲でしか課金できないので、地道にキャラクターのレベルを上げたり、イベントをクリアすることでゲーム内の資金を稼いだりして攻略していくしかない。そんな僕のスタイルを見かねた怜人が僕のためにゲーム内課金用のプリペイドカードを買ってくれることがあって、最初こそ断ったけれど、怜人と同じレベルでゲームを楽しむためには怜人の財布に頼るのが手っ取り早いとやがて僕は気づいてしまった。怜人の悪魔のささやきに負けたのだ。


 ゲーム以外のことではまったく話がかみ合わないし、僕が重きを置く大学受験に関しても、怜人は「最悪親に金を積んでもらえばいい」などとのたまっており、こんなヤツが未来の日本経済を動かしていくかと思うとうれえて仕方がないわけだが、結局僕は金に目がくらみ、この四月から始まった怜人との友人関係を今日までダラダラと続けている。「ゲーム好きに悪い人はいない」とは、自身もガチガチのゲーマーである僕の父の言葉だ。金ヅルと言ってしまうと表現が悪いが、怜人もおそらく自覚あっての行為だと思う。それが僕と怜人の、友達と呼べるかちょっと怪しい、いびつな友人関係だった。


「な、来るだろ、海野うみの


 夏休みを一週間後に控えた、高校二年の七月。登校するなり、怜人は僕に「夏休み、ぼくと一緒に山へ行かないか」と誘ってきた。


「避暑地の別荘だぞ。どうだ、魅力的だろ」


 別荘。いかにも金持ちらしいワードが飛び出した。山と聞いて、キャンプといったアウトドアの誘いかと思ったら、涼しい高地の別荘でのんびり羽を伸ばすのが怜人お坊ちゃまの夏休みの過ごし方らしい。

 根もとをふわりと持ち上げセンター分けにしている前髪は頬骨のあたりまで長さがあり、無駄につややかなところが金持ち然としていて腹が立つ。制服のシャツのボタンを二つも開けているところがさらに僕の勘にさわった。怜人と一緒にいると自分の貧相さや余裕のなさを痛感させられ、時に絶望しそうになるのに、それでも彼との付き合いを続けているのはひとえに金のため、大好きなゲームのためだ。父がゲーム好きであるおかげで、我が家では成績さえ下がらなければいくらでもゲームをしていい約束になっている。その条件に金が加われば、僕のゲームライフは最高のものになること請け合いだ。理想の生活を手に入れるのに、多少の苦労や我慢はつきもの。意図せず精神力の鍛えられる日々だが、それほど悪いとも思っていなかった。

 朝っぱらから僕の席までやってきて、ニコニコと語りかけてくる怜人に、僕は冷ややかな一瞥いちべつをくれてやった。


「そうだな。魅力的な響きだ」

「じゃ、来るよな?」

「断る。受験勉強で手いっぱいだ」

「なんでだよ! いいだろ、夏休みの三日間くらい。三日勉強しなかっただけで受験に失敗したりしないって」

「おまえが言うな。まともに受験する気もないくせに」

「ぼくの言うことが聞けないってのか!」

「知らん。おまえに命令される筋合いはない」


 怜人は顔を真っ赤にした。僕が素っ気ない態度を取るとすぐこれだ。家ではどんなワガママも聞いてもらえるのだろう。うらやましい限りだ。

 だいたい、怜人と三日間も一つ屋根の下で暮らすなんて、考えただけでゾッとする。修学旅行なら他のクラスメイトも一緒だからなんとかやり過ごせるだろうが、二人きりとなるとそうはいかない。見知らぬ土地で、しかも怜人のホームグラウンドでなんて、怜人のワガママにどれだけ付き合わされることか。いくら日々精神力を鍛えているからといって、これはキツい。想像しただけでキツい。

 聞くところによれば、怜人は毎年家族でくだんの別荘に避暑目的で出かけるそうなのだが、先日母親が足を骨折し、旅行どころではなくなってしまったらしい。怜人が毎年この小旅行を楽しみにしていることを気にかけた両親が「よかったらお友達と行ってらっしゃいよ」と勧めたようで、白羽の矢が立てられたのが僕というわけだった。


「じゃあわかった。費用はうちが全額出す」


 僕がつれない反応を示すと、怜人は次なる手を打ってきた。


「おまえは着替えとゲームだけ持ってきてくれればいい。その他に必要なものはうちの人間に準備させる。宿泊費はタダ。食費もタダ。これでどうだ」


 タダ、という言葉が、一連の会話の中でもっとも輝かしい響きを伴って僕の耳に飛び込んできた。一つ言っておくと、我が海野家も決して金に困るような生活をしているわけではない。父はどちらかというと高給取りで、毎日忙しそうにしている。それでも僕らは怜人たちと違って庶民だ。「タダ」とか「タイムセール」とか、そういったワードにはめっぽう弱く、からだが無条件に反応してしまう。


「本当に?」

「もちろんだ。交通費もいらないぞ。自宅まで車で迎えに行くからな」

「ゲームの持ち込みはアリなのか」

「当たり前だ。朝から晩まで、好きなだけやればいいさ。ネット環境も整ってる」

「おまえはどうするんだ。やるのか、一緒に」

「やれる時間もあるだろうね。だけどぼくには、他にもやることがあるから」

「やること?」


 僕が訊き返しても、怜人は意味ありげに口角を上げるだけで具体的な答えは口にしなかった。意味がわからない。なにか目的があって別荘へ行くつもりなら、なぜ僕が一緒に行かなければならないのか。


「おれ、行く意味ある?」

「あるさ、大いにね。きみのような優秀な友人がいることをアピールしなくちゃ」

「アピールするって、誰に」


 また怜人は不敵な笑みを浮かべるだけで、核心については黙ったままだった。この時点でなんとなく、楽しい旅にはならないだろうなということは想像できた。


「やっぱりパス」

「どうして!」

「なんか不穏」

「どこがだよ! よし、わかった。そこまで言うなら、きみの他にも誰か招待しようじゃないか。そうすればきみの遊び相手ができるから、ぼくと別行動をしている時間も退屈せずに済む。これなら文句ないだろう」


 怜人が僕の机をたたくように手をつき、身を乗り出してきた。どうしても僕を別荘へ連れていかないと気が済まないらしい。

 僕が怜人をにらむように見上げていると、右隣の席に人の気配を感じた。八時十五分。クラスメイトの白瀬しろせひろは、毎日きっちり同じ時間に登校してくる。


「おはよ、白瀬」


 黒いリュックを重そうに机の上に下ろしている白瀬に朝の挨拶をすると、白瀬も「おはよ」と返してくれた。ニコリとも笑わないのも毎朝同じ。よくできた人型のロボットみたいに、白瀬は毎日同じ時間に同じ行動を淡々とくり返している。そうやってプログラムされているかのように。


「白瀬、きみはどうだ」


 リュックの中から教科書や筆記用具を黙々と取り出し始めた白瀬に、怜人は遠慮なく声をかけた。


「夏休み、ぼくと海野と一緒に避暑地の別荘へ行かないか。きみと海野は一年の頃からの友達だろう」


 白瀬は授業の準備をしていた手を止め、怜人のことを不思議そうに見上げた。確かに僕と白瀬は去年も同じクラスだったし、それなりに仲もいいけれど、だからこそ白瀬に限って怜人の誘いに乗るなんてことがあるはずないと僕にはわかる。突発的な予定変更を徹底的に毛嫌いする白瀬のことだ。夏休みの予定もすでに完璧に組み上がっているだろう。

 僕の予想は当たっていた。白瀬は怜人の誘いを断った。

 ただし、その理由は僕の想像していたものとは全然違って、僕は白瀬の口から飛び出した名前に心の底から驚いた。


「僕、夏休みは智詩と過ごすことになっているから」


 目を丸くした僕とは違い、怜人は「サトシ? 誰だそれは」と眉間にしわを寄せた。白瀬の無表情に拍車がかかり、口調もさらにつまらなそうになった。


「知らなくていいよ、別に。とにかく、僕は行けない。ごめんね、海野」

「なぜ海野にだけ謝る。誘ったのはぼくだぞ」


 怜人の垂れた文句は無視し、白瀬は授業の準備を再開した。これ以上話しかけてくれるなと言いたげに、一時間目の英語の予習まで始めてしまった。僕も怜人も為すすべを失い、白瀬を誘うことをあきらめた。そもそも人選が間違っていたのだ。最初からこうなる未来しか待っていなかった。


「とにかくだ、海野」


 開き直った怜人が、どさくさに紛れて僕との約束を強引に取り付けにかかった。


「八月三日から五日、必ずあけておくように。三日の朝九時に迎えの車を寄越すから」

「勝手に決めんな」

「なにか予定があるのか」

「そりゃあ……ないけど」

「決まりだな。いちおう言っておくが、すっぽかした時はどうなるか、賢いきみなら当然わかっているだろうね?」


 汚い。僕が怜人に散々ゲーム用の金をもらっていることを父にバラすつもりだろう。鮫島家の財力をもってして、さらにひどいことをされるかもしれない。

 まったく、理不尽な世の中だ。力を持つ者が持たざる者にえさき、都合よく利用し、役目を終えればいとも簡単に切り捨てる。

 あと数年もすれば、怜人もそうした非情な男になるだろう。人を人とも思わない権力者に。

 どちらかというと怜人の場合、今でもすでにそういう傾向にある。僕との付き合いに飽きた怜人に切り捨てられるのも時間の問題だろうと思う。そうなる前に、一度くらい一緒に旅行に出かけてやるのも悪くないかもしれないと考えているのはいったいどういうわけなのか。僕は別に、怜人を心の友だと思ったことなどないのに。


「わかったよ」


 結局僕は、夏休みのひとときを怜人と過ごすことになった。怜人は僕の返事を聞くなり、満足げに自分の席へと戻っていった。


「人がいよね、海野は」


 黙々と英語の予習をしていたはずの白瀬から声をかけられ、僕は首を右に向けた。白瀬は僕の視線を感じてから、ゆっくりと僕と目を合わせた。


「嫌なら嫌ってはっきり言えばいいのに」

「だよな。おれもそう思う」

「鮫島くんと、二人で旅行?」

「あぁ。期待しててくれよ、最高の土産話を聞かせてやる」


 白瀬はほんの少しだけ口角を上げて、「楽しみにしてるよ」と言った。楽しみにしているようには聞こえなかった。

 もともと表情の変化に乏しい男だったけれど、二月に起きた赤嶺小百合の怪死事件をきっかけに、白瀬はさっぱり笑わなくなった。事件はいまだに犯人が捕まらず、このまま迷宮入りするだろうと言われている。

 ただ、この事件について、学校内である噂が流れていた。犯人は当時赤嶺小百合と同じクラスだった茶谷智詩だったのではないか、というものだ。


 事件が起きた三日後、茶谷は突然退学した。中学時代から明神学園の生徒だった茶谷がなんの前触れもなく学校を辞めたと聞いて、僕も真っ先に赤嶺小百合の事件との関連を疑った。あまりにも唐突だったし、クラスメイトや仲のよかった友人たちへの挨拶もなかったから、まるで逃げるように学校を去ったみたいだとつい考えたくなってしまったのだ。一方で、茶谷がなぜ赤嶺を殺さなくてはならなかったのか、その理由については皆目見当もつかなかった。

 クラスのみんなも僕と似たようなことを考えていて、茶谷が赤嶺を殺したのではないかという意見は、当時僕らが所属していた一年C組の誰もが一度は口にしていた。例外は、白瀬ただ一人だった。


「なぁ、白瀬」


 英語の教科書に目を落としている白瀬の横顔に、僕はもう一度声をかけた。白瀬は黙って顔を上げた。


「なに」

「おまえ、今でも茶谷と連絡取ってんの」


 白瀬は不思議そうに僕を見た。当たり前だろ、と言われているような気がした。

 はっきり言って、白瀬はノリの悪い男だ。自分で築き上げたルール、日々のタイムスケジュールに忠実に従って生活している節があって、彼の組んだスケジュールから逸脱するイレギュラーな遊びの誘いなどには一切乗ってこない。友達が少ないことを気にする様子もなく、積極的に友達を作ろうとする素振りすらなく、むしろ一人で過ごす時間を誰よりも楽しんでいるような雰囲気があった。まったく高校生らしくない、一言で言うと変わった男だ。

 そんな白瀬が心を許していた数少ない友人が茶谷だった。白瀬が自ら望んで茶谷とつるんでいたという感じではなくて、茶谷のほうが白瀬にべったりといった風だったけれど、茶谷の突然の退学を機に、白瀬の顔からは笑みが消えた。

 白瀬自身、気づいていたかどうかわからない。けれど白瀬にとって、茶谷はかけがえのない親友と言える存在だった。失った痛みは、白瀬自身が思っているよりずっと大きかったのだ。茶谷のいなくなった教室で、自分の席からぼんやりと窓の外を見つめては、遠ざかっていく親友の影を見慣れた景色の中に探している。あれ以来、白瀬の横顔はそんな風にしか見えなくなった。いつもさみしそうだった。


「元気だよ、あいつは」


 白瀬は英語の教科書を閉じながら答えた。


「便利屋みたいな仕事を始めたんだって。拠点は持たないで、全国どこからでもお客さんを取るような形でやってるとか」

「へぇ。あいつ、医者になるんじゃなかったのか」

「医者じゃなくても、誰かの命を守ることはできるよ。おもいやりのある言葉を使ったり、困っている人に手を差し伸べたりすることでね」


 一人の時間を好む白瀬の口から飛び出したとは思えない発言だったが、反論のしようもない正論だった。

 茶谷は優しい男だった。誰にでも優しくできた。正義感が強く、間違いを正そうとするタイプだった。

 白瀬の言うとおりだと思った。医者になんてならなくても、あの茶谷なら、どこかで誰かの命を救える立派な大人になれる気がした。学校という狭い世界を飛び出した彼が、なにを見て、なにを感じて、どうやって人の命を守っていくのか。明神学園という異質な空間からいち早く抜けた彼の歩む人生に、僕は少し興味を持った。


 鐘が鳴り、担任教諭が教室に入ってくる。時間は流れるように過ぎていき、あっという間に夏休みがやってきた。

 怜人との約束どおり、八月三日、僕は標高千メートルの山にある鮫島家の別荘に呼ばれていた。

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