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俺と! くろの! 我らもとうとう3年生  作者: ぽっち先生/監修俺
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俺と! くろの! 年金を考えるコーナー

俺と! くろの! 我もとうとう3年生のコーナーがはじまるよー。

さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろコーナーですが今回のテーマは保証と保障です。


ちと尋ねるが、お主は年金の積み立てはしておるのか?


突然ですね、くろ様。勿論納めていますよ。私はまだ学生なんで国民年金ですけどね。


そうか。あれって、有体に言って貯金みたいなものなのか?


ん~っ、どうなんでしょう?確かに45年満期の貯金と言えなくもないですが、65歳未満で亡くなっちゃうと掛け金は没収されちゃうはずですから、貯金とは言えないような・・。


そうか・・、しかし、国は何でそんな制度を維持しておるのじゃ?老後の備えなら各自がそれぞれ行なえば良いのではないか?


どうなんでしょうねぇ、私も詳しい内容は知りませんし、知ろうともしませんでした。


なんじゃ、知りもせずに金を出していたのか。しょうがないやつじゃのぉ。


ん~、まさかくろ様に指摘されるとは思いませんでしたよ。でも確かに個人で貯蓄しておけば済む問題のような気もしますが、それとは別の意味合いもあるのでしょう。


ほう、例えば?


思いつくところでは相互扶助ですか。みんなでお金を出し合って、助け合おうという意味があるのかも知れません。なんせ、元締めが国ですからね。民間銀行は倒産する危険がありますけど、国はまず潰れませんから。


銀行だって、預金は保護されるのじゃろう?


えーと、確か1千万円までだったような?


ふ~ん、それって十分な額なのではないか?年金の生涯積み立て額って一体幾らくらいなんじゃ?


それは人それぞれです。共済年金や厚生年金や国民年金などの所属する機構によって額は変わります。収入の額によっても変わるはずですよ。


仮に月1万円とするとどうなのじゃ?


えーと、月1万円だと年間で12万円。それを45年とすると・・、あーっ、540万円ですね。


ほうっ、中流家庭の年収くらいもの額を積み立てるのか。結構な額じゃのぉ。


くろ様、今のはあくまで仮の計算ですから。国民年金だって年齢によって額が違うはずです。中高年の方たちは月2万近いはずですよ。


ふ~ん、となると実際の積立額は1千万近いのじゃな。田舎じゃったら家が建つのぉ。


計算上はそうなりますね。でも、その額って45年掛けて納める額ですから。年金を納める額で家なんか建ちません。お金を借りた場合は『利子』と言うものが付きますからね。45年払いなんてしたら、利子の総額が、元金を上回ってしまいますよ。


うわっ、最悪じゃな。どこの悪徳金融なんじゃ?


いえ、真っ当な銀行融資の利子計算です。まっ、今は昔と違って利率が下がっていますからそれ程でもないはずですが、昔は高利子だったらしいですからねぇ。


まっ、そうじゃな。して、話を戻すがそこまでして積み立てた年金はいつまで貰えるのじゃ?仮に1千万円を積み立てたとしても、毎月10万を取り崩したら8年で無くなってしまうではないか。


そうですね、貯金だとそうなります。まぁ、元金に利子も付きますから貯金額は少し多くなっているはずですけど、今は低金利ですからねぇ。年利2%としても年間で付く利息は20万です。貯金を取り崩して元本が減れば利息も減りますから、9年くらいで無くなっちゃう計算です。


じゃろう?


でも安心して下さい、くろ様。年金は生涯保証ですから!なんと年金は死ぬまで支払われるのです!


えーっ、何でじゃ?それでは元金が無くなってしまうではないか!


はい、個人の納めた額ではこんなマジックは出来ません。でも、みんなでやれば出来ちゃうんですよ。


ほう、例えば?


年金って強制加入なんです。つまり常に新たな加入者が毎年現れます。そして、毎年、年金受給者も死んでゆきますからね。そして、年金機構もただお金を集めるだけでなく、集めたお金を投資して保有額を増やそうとしています。この運用額はちょっと凄いですよ。下手なヘッジファンドより扱う額は多いはずです。


それでも、入ってくる額より出てゆく額が多ければ、如何に巨大な樽でも何れは枯れてしまうであろう?


大丈夫です、くろ様。その時は出口の蛇口を絞ればいいだけですから。入り口の蛇口からお金が入ってくる限り、この制度は破綻しません。


出口の蛇口を絞るって、ジジイ、ババアたちへの支給額を減らすという事か?


その通り!国への最後のご奉公として慎みある生活を送って貰います。当然、その行為は尊いものですから極楽浄土行きは確実です。あ~、羨ましい。ちょっと前までの人たちは、現世でうほうほの年金生活を送っていたのでしょうけど、死んだ途端に閻魔様の取調べにビクビクしているでしょう。だけど、年金を減らされた方々は、無条件で極楽行きです。途中で地獄巡りをしてから極楽に行くはずですから、自分たちがどれ程恵まれていたか知ることになります。そんな彼らは生きている内にブツブツ文句を言った事を恥じるでしょう。


ふむっ、して本心は?


せめて、納めた額くらいは返して貰いたいものです。後、年金機構は運用を失敗するなっ!人の金なんだからな!そこんとこ、忘れるんじゃねぇぞっ!


じゃよなぁ。


-お後がよろしいようで。-

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