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俺と! くろの! 我らもとうとう3年生  作者: ぽっち先生/監修俺
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俺と! くろの! 公募の実態コーナー

俺と! くろの! 我もとうとう3年生のコーナーがはじまるよー。

さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろコーナーですが今回のテーマは公募結果の考察です。


えーとですね、今回はちょっと悲しいお知らせがあります。


なんじゃ、とうとう複数アカウントがばれて運営に注意を喰らったか?


くろ様、ぽっち先生って、あの作者さんみたいに運営から目を付けられるほど目立っていませんから。大体、荒し系の感想を送るつもりもないのに読む専用のアカウントなんて取得しても意味ないでしょう?


ではなんじゃ?パソコンでも壊れたか?


それはそれで怖い話ですが違います。えー、前年の話になりますが、アイシャをHJ大賞という公募に応募させましたよね?


うむっ、大方の予想通りかすりもしなかったがな。


はい、全応募総数が2232作品でその中で一次審査を通った作品が303作品だったんですよ。で、それらの作品のデータを見たらやっぱりな傾向だったのでお知らせしておこうかなと思ったんです。


やっぱりって、あれの事か?


はい、あれの事です。で、その中でもあららな項目が文字数でした。公募の要綱には規定文字数として10万字以上とあったんですけど、一次選考を通った作品って殆ど20万字以上でした。しかも連載中ばかり・・。


いや、完結しておったのもいくつかあったであろう。20万に満たない文字数の作品もいくつかあったぞよ。


はい、ですがほんの一握りです。率にして1割程度ですね。そして100万文字以上の作品が1.5割程度。50万文字まで範囲を広げると3割くらいです。


ぬーっ、つまり一次審査に通るには20万文字以上、出来れば50万文字が欲しかったのか・・。


はい、結果だけを見ればそうなると思います。


そうか・・、それでは11万文字で応募したアイシャが落選するのも無理がないのぉ。


今は3順目まで投稿していますから20万文字を超えていますけど、応募当時は11万文字でしたしね。


しかし、50万文字か・・。これってちょっと趣味で書いている素人作家には辛い文字数であろう。月3万字としても1年半掛かるぞよ。月5万字としても10ケ月じゃ。これはもう勢いだけで書きまくれる若者たちにしか書けぬな。


はい、もうプロットとかテーマとか言ってられません。とにかく、書いて書いて書き続けないと1次審査すら通らないようです。


まっ、主催者も金が絡むからな。本を出したくても1年で1冊分しか書けぬ作者では割が合わんのだろう。


はい、なんかラノベ業界の凄まじさを感じてしまいます。正に馬の目を抜くと言った感じなんでしょうね。


しかし、それはあくまで1次審査じゃろう?そもそも1次で300作品も残るのが判らんのだが。全応募総数が2232作品と言う事は7作品中1作品が通った事になる。通らなかった作品の中には文字数が足りなくてバッサリされたものも多かろう。それらを除外すれば5作品中1作品くらいまで絞れてしまうはずじゃ。あらら、アイシャはそれですら落ちたのか。


まっ、アイシャは当時ブクマがひとつだけでしたからね。多分、読んですら貰えなかったかも知れません。


ぬーっ、この1次審査通過作品のポイントを見た限りそんな気にもなるな。やっぱり人の目に留まるにはポイントが必要なのか・・。


出版社もお金を出す以上、それ以上の見返りを期待するはずですからね。如何にここのポイント数と出版後の売り上げが比例していないとはいえ、冒険は出来ないのかも知れません。


冒険のぉ。ところで、ラノベってどのくらい売れたら黒字になるんじゃ?


よくは知りませんが、3千から4千くらいと言う数字を見たことがあります。


数万のブクマを有している作品が、そのラインすら達成できない事があるのか・・。いやはや、現実は厳しいのぉ。


そうですね。と言うか、この投稿サイトで既に読んでしまった物語をわざわざ買い求める事自体が読者としては意味のある事ではないのでしょう。だから、書籍化した作品の真の購入者は作品をまだ読んでいない、この投稿サイトを知らない、またはネットに接続する術をもっていない方々なのかと。


そやつらとて月に何冊も購入できる財力は持ち合わせておらぬであろう。この投稿サイトっていい宣伝にはなるのじゃろうが、逆に購入者を減らしているのかもしれぬな。


そうですね、現在全国の中高生の数はおよそ600万ですが、ここのアカウント数を信じれば中高生の1/4が読者かも知れません。勿論、アカウントを取得しないで読んでいる人たちも含めての事ですが。


本来なら600万の需要が期待できるラノベが、便利になったネットに喰われているのじゃな。


アニメ化する事により掘り起こしはされているんでしょうけど、その人気は少数の作品に集中します。そして彼らには月に複数冊を購入できる財力はないはず。その結果が黒字ラインの3千から4千冊すらクリアできない書籍にしわ寄せが来るんでしょう。


今は楽しい事が沢山あるからな。これも時代の流れである。小さいパイをみんなで分け合うしかあるまい。


はははっ、夢を売るはずの商売がなんとも情けない事ですね。


-お後がよろしいようで。-

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