俺と! くろの! 素人作家と商業作家の違いコーナー
俺と! くろの! 我もとうとう3年生のコーナーがはじまるよー。
さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろコーナーですが今回のテーマは分析です。
さて素人作家と違い、商業作家は読み手、つまり本の購入者の財布心をくすぐるような作品を書かねばならぬ。なぜなら、それが商売というものだからじゃっ!
くろ様、購入者の心じゃなくて財布の紐が対象なんですか・・。なんともえぐいですね。
本の購入者様はビル・ゲイツのような高額納税者ではないからな。彼らは自分の事だけで精一杯な底辺庶民である。そんな庶民の財布からなけなしの金を掠め取ろうとするならば、それ相応の対価を与えねばならぬのは当然であろう。
ん~っ、意味は判るんですが、言い方が酷いですね。もっと、オブラートに包みましょうよ。
いや、金が絡む以上きれい事は言っておられん。そんな事を言っては逆に口先だけの他人任せと陰口を叩かれてしまうからな。
くろ様がですか?ん~っ、そんな人、このお喋りを読みに来る読者の中ににいますかねぇ。
おらんな。でもそれでは話が終わってしまうから、お主が演じろ。我がけちょんけちょんに叩きのめしてやる。
それに何の意味があるんだか・・。そもそも、先に因縁を付けたのはくろ様の方でしょうに。
いや~、ほら、なんと言うか、まずは切っ掛けがないとコミュニケーションって発生しないじゃろ?どんな物語でも主人公とヒロインが出会わなくては話にならぬではないか。でもここに物語を読みに来られる方々って一部を除いて寡黙な方が多いらしいからのぉ。だからまず我の方から話題を投げ掛けたのじゃ。
くろ様、普通初めの挨拶は『こんにちは』ですよ?何処の世界に初対面の人に対して『金出しなっ!』なんて言って来るアホがいるんですかっ!
えーっ、中学校辺りには結構いそうじゃがなぁ。
あっ、居るかも・・。でも駄目ですよ。今回はそっちの話には乗りません。ほら、本題に入りましょう。
むーっ、今回は結構スムーズに誘導出来たと思ったのじゃがなぁ。仕方ない、始めるか。さて、先にも言ったが商業作家は本が売れてなんぼである。本が売れない商業作家は、はっきり言って素人作家以下じゃ。なんせ関係各所に迷惑を掛けるからな。素人作家は精々その作品を読んでしまった可哀想な読者くらいにしか迷惑を掛けんが、売れない商業作家は、出版社や書店に多大なる被害を与える。もっと言えば紙の無駄遣いによる森林破壊を増長しておるとも言えよう。
くろ様、その言い掛かりは如何なものかと。その論でいくと、プラスチック製品を使ってそこら辺にポイ捨てしている人たちはみんな該当しちゃいますよ。
えっ、それは該当するのが当たり前なんじゃないのか?多分10年、20年先で自らの行いのツケを払う事になると思うのじゃがなぁ。
また、話を大きくして誤魔化そうとしていますね?いいんですよ、大量に破棄されたプラスチックゴミだって万の年月の後には大陸プレートと共にマントルへ沈み込みます。この星はそうやって表面をリフレッシュしているんです。長大な時間の流れの中では人間の営みなんて一瞬なんですから。
あらら、お主こそ話を大きくして誤魔化しておるな。むーっ、ならば我はビックバンの話でもするかのぉ。
止めてくれ。このお喋りを読んでいる方がついて来れないだろう。さっさと、本題に戻せっ!
ちっ、自分から横道に反れたくせに我のせいにするとはお主もワルよのぉ。じゃが、我は黄金色の菓子より不二の実屋のケーキの方が大好きであるっ!我への貢物はそれ一点じゃっ!
ほうっ、ではこの黄金色に輝くモンブランケーキはいらないと?
あっ、たべりゅ~!もうっ、お主も人が悪いのぉ。まさに越後屋じゃ!いや、越後は北陸の方じゃから中央アルプスに絡めると信濃屋と言った方がしっくりくるか?
あーっ、判ったから御託を言ってないで本題に入れ!ほら、モンブランを食べながらでいいから。
わーいっ!モンブランは久しぶりなのじゃ~っ!うほっ、うまいのぉ、このねっとりとした舌触りは絶品じゃ!これ、我にコーラを持て!お主に飲まれないように下駄箱の奥に隠しておいたやつがまだあったはずじゃ。
くろよ、いくら開封していないとは言え、下駄箱に隠すのはどうかと思うぞ。うわっ、本当にあったよ!なんだかなぁ。
あーっ、甘いケーキとキンキンに冷えたコーラの組み合わせは絶品じゃな!ああっ、でももう半分も食べてしまったのじゃ!くーっ、楽しい時間とは各も短いものなのじゃなぁ。・・ちらり。
あーっ、判ったから。ほら、俺の分も食べていいから本題に戻れ。
わーい、これぞ、ゴネ得じゃ~。して、なんの話じゃったかな?
忘れたんかいっ!素人作家と商業作家の違いを分析するんだよっ!
ああっ、そうじゃったな。えーと、webに金にならぬ小説を投稿しているのが素人作家で、売れる売れないは別にして紙の本を印刷所に刷らせているのが商業作家でいいんじゃないのか?
くろよ、それだと同人作家はどうなるんだ?彼らも取り敢えず印刷所で印刷して同人販売とかしているはずだぞ?
あっ、そうか。むーっ、めんどいから商業作家でいいんじゃないのか?一応、作品で金を得ている訳だし。
適当だなぁ。こう、なんて言うかもっと金の話じゃなくて、気構えとか執筆におけるノウハウとかの話はないのかよ。
そうじゃなぁ、やっぱり一番の違いは執筆時間じゃないのか?後、推敲時間も桁が違うであろう。素人作家は基本書きっ放しで推敲などしないであろうからな。やったとしても、それは多分誤字脱字探しくらいなはずじゃ。全体のバランスや物語がテーマに則しているかどうか、また狙っている読者の嗜好に合っているかなどの確認は、素人作家はまずやらんじゃろう。
そうですか?
まずやらんな。じゃって意味がないから。素人作家の作品は自分が書きたいモノを書いたものじゃ。つまり、書いたモノは既に自分にとって最高の出来なはずじゃからな。そんな完成品に更に手を加えるなど、蛇足でしかない。
あーっ、そう言われればそんな気もしなくなくはないような・・。
ところが商業作家がそんな事ではお飯の食いあげである。なんせ商業作家というやつは博打を打っているようなものじゃからな。なん百時間も掛けて書き上げた作品が売れなければ、同じ時間ゲームに呆けていたやつと収入面で同じになってしまう。つまり、努力が水の泡になってしまうのじゃ。これは、別に商業作家だけにあてはまる事ではないぞよ。自営業などはみなそうじゃ。だからそんな立場の者はみな考えに考えて、工夫し時には嘘八百を並べ立てても消費者の気を引こうと画策するのである。
んーっ、商業作家も大変なんですねぇ。確かに本を出したら確実に売れる保証はないですものね。
そんな商業作家の強い味方が人気絵師様であるっ!もう、内容なんかどうであろうと、人気絵師様が表紙を書いてくだされば、馬鹿売れ間違いなしっ!もう、いっその事全ページ、絵師様のイラストだけの方が売れるかも知れん!
くろ様、それはもはや小説ではないです。イラスト集ですよ。
まっ、今のは冗談じゃが、やっぱり本屋で本を手にとって貰う切っ掛けは表示絵じゃからな。商業作家は印税のパーセンテージの幾らかを廻してでも、人気絵師に表紙絵を書いて貰った方が長い目で見れば成功するはずじゃ。
あらら、中身ではなく外見で勝負ですか。それもなんだかなぁ。
はははっ、売れれば正義!売れなければどんな名作でも後世には残らぬのじゃ!
いや、ラノベ作家で後世まで作品を残したいなんて考えている人はいないと思うけど・・。
-お後がよろしいようで。-




