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曽我物語外伝 奥州再乱  作者: かんから
救いの手 建久四年(1193)冬入
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第十二章 第四話

 藤崎からの伝令は、二藤次の住まう平賀へ赴いた。真備の娘道子を藤崎に呼ぶためだ。


 道子は訴えた。

 「身を案ずるためならば、平賀に守衛を差し向けなさればよいではありませぬか。」


 「それはいかんと安東様の申しつけです。二藤次を守ろうものなら、二藤次を正当化することになる。すると、奥州の心情が崩れ去ります。」


 道子は伝令の袖(すそ)を掴(つか)んだ。

 「そんなの、あなた達の勝手よ。」


 目が赤い。


 「いいわよ。私はずっとここに残る。藤崎に行かないし、実家にも戻らないわ。」

 道子は広忠に駆け寄った。そして、涙を流す。広忠は道子を抱きしめた。



 広忠は思う。



 “恨みは永遠に続く。なんとか、断ち切ることは出来ないか。”



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