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曽我物語外伝 奥州再乱  作者: かんから
不屈の心 文治五年(1189)冬入
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第四章 第四話

 そこに、アイヌだろうか。何人かの青年がいた。ここあたりには我ら和人もいれば、アイヌも住んでいる。交易もしている。


 はたして、我らの事情を知っているだろうか。

どちらでもいい。そんなこと。だまされようが何をされようが構わぬ。


 すると、彼らは近づく。岩場に腰を下ろし、ひざまずく。




「オオカワノミコトデスカ。」


アイヌが聞いてきた。私は、「そうだ」と応えた。


「“北ノ兵”ハ、キマス。ココニクルマエ、エゾニワタシ、イマシタ。」


「アトハ、安東ノミコトガ、フネデツレテクルダケ。」


 何もわからなかった。理解しようにも、頭が悪いのだ。いや、実は否応にも意味はわかる。アイヌの日本語がたどたどしいといっても、理解できてしまう。



「ああ、なんたることか。」


「ならば、お前達も味方になってくれるか。」




彼らは笑顔で応えた。


「ハイ、喜ンデ。」


この知らせは、外ヶ浜や秋田、そして東日流にも届いた。とてつもない動揺を与える。


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